白に焦がれる紅き誓い
高級娼館である紫雫楼(ししつろう)で香姫(こうき)として働く姉の杏儿(シンアル)と雑用係として働く雪儿(シュエアル)。母親を亡くして十年、二人は支え合って生きてきた。休みなしで働く日々は大変ながらも穏やかで平和な日々だった。疑いもしなかった姉妹の平穏の中に突如現れた男、龍瑞成(リュウ・ルイチェン)。紫雫楼の所有権を持った楼主でありながら、十年間一度も顔出さなかった男がある事件を境に関わるようになったことで姉妹の運命が変わっていく。
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氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
そうなんです!ようやく依存関係から脱却し、物理的に距離を置くことでそれぞれの道を歩き始めました。
それぞれの家庭も距離もあるしで、気軽に!というわけにはいきませんが、居場所もわかったしで手紙のやり取りが始まるのかなと思います。
いつもいつも温かな感想をくださり、本当にありがとうございます。どれほど支えと励みになっていることか…!
いただけるたびに嬉しくて嬉しくてニヨニヨしておりました。
感謝感謝でございます。
明るい話が重たいものへと変わっていく中、最後まで彼らの物語にお付き合いいただきありがとうございました!
8月1日より新しい作品を投稿していく予定ですので、また気が向いた時にでも足をお運びいただけましたら幸いです^^
本当にありがとうございました!
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
彼女たちは火の海になる前に安全な場所に避難していましたので現在は穏やかに過ごしております。転んでもただでは起きない頑丈な親がおりますもんで笑
残りあとわずかではございますが、彼女たちの物語にもう少しだけお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
彼らなりの愛がたくさんあった日常が一転してしまいました。
どの道を行くのか、選択肢はきっとたくさんあって、でも互いの中でそれがどれも交差しないという…
瑞成には瑞成の、雪儿には雪儿の想いや信念があり、どれも正しいのだと思います。
このお話は7月13日に最終話を迎えます。
あともう少しではございますが、最後まで彼らの物語にお付き合いいただけますと幸いです^^
もちもち様、感想ありがとうございます。
励みになります!
とても丁寧な考察に感動しました。ありがとうございます!
いただいた感想を読みながら「あ、そうなのかもしれない」とハッとさせられました笑
瑞成はマフィアという一般人とはかけ離れた異常な世界で生きてきた人間なので歪みが多く、傲慢で間違いないのですが、雪儿と出会ったことにより“人を愛し、大切にすること”を覚え始めました。
もちもち様が思われたように、雪儿は媒介でもあります。土産はもちろんのこと、多くのことについて雪儿だけではなく香姫を含む紫雫楼全体にとって、と考えるようにもなってきました。本人は「雪儿が大事だから」と言い、実際に多くの部分がそうなのですが、それでもやはり彼にとって紫雫楼も香姫も大事なんだと思います。雪儿さえ無事なら、と切り捨てることはできなくなっている気がします。
彼自身、自分について気付いていないことがまだまだあるのではないかと。
瑞成を好きになったと言っていただけて嬉しいです!
これからまだまだ多くの問題にぶつかっていく彼らですが、幸せに向かっていければと思っております。
彼らの物語をこれからも一緒に見守っていただけますと幸いです^^
とても嬉しい感想をありがとうございました!
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
いますよね、いらん奴…
凌鷹にとってはなんでもないことですが、杏儿にとっては覚悟があろうとも現実での実行はやはり違うものですからね。
これを凌鷹も瑞成も優しさではないと言うでしょうが、杏儿にとって救いになったことは間違いないですね。雪儿のために何もしてやれない姉として少し自分で刻んでしまった部分はありますが…
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
「まあ、長い付き合いだからね。ああいう部分への慣れもあるし、色々絆されちまってるのさ」と言っておりました笑
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
瑞鳳も一応、女でございまして…そ、その…恋人が……おり、まして…
辰龍はこれからちょいちょい出てくることになります。
彼が良い男であるかどうか、明日もお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
この二人はイチャラブというタイプではなく、寄り添い合うタイプなのでこうしたターンが時折あります。
よ、よくお読みくださっている…笑
花火を見に来た二人がこの先、どうなっていくのか、明日もお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
どちらも雪儿を思ってのことに変わりはないんですけど、相性が悪すぎて雪儿を挟んで磁力を発生させているようなものだったことに気付いていたのは瑞鳳だけだったんですよね^^; ゴリゴリ瑞鳳さんのおかげで雪儿は磁力に潰されずに済みました笑
世紀の和解を遂げた二人がこれから雪儿とどう向き合っていくのか、明日もお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
そうなんですよねー。母親を亡くして母親代わりをやってきただけに杏儿もちょっとこじれている部分があるのかなと思います。それを正当化してしまう部分も…^^;
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
金払うんだから神だろ!っていう汚客様同様に高級店なんだから客選ぶのは当然!というお店でしたね。雪儿が長年抱いていた夢が一つ壊れてしまいました。
お忙しい中、お読みくださりありがとうございます^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
瑞成、やっちまいましたねー。
彼はとてもこじらせている男なので、自分に優しくする人間は全員何かしら下心を持っているのではないかと思ってしまうんですよね。
股ぐらに拳じゃなかっただけまだ許されていると思います笑
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
ありがたいお言葉ありがとうございます!とてもとても嬉しいです。
今回は瑞成がヒーローでございます。どちらと恋が始まるのか。
これから彼が紫雫楼に絡んでいくことで彼女たちの人生が良くも悪くも少しずつ変わっていきます。
どうかこれからも彼女たちの物語にお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
逆逆ゥ!!瑞鳳がゴリラであって、ゴリラは瑞鳳じゃ……あれ?逆だっけ?
私は朝から豚饅頭をムシャってまいりました(笑)
瑞成とはこれから深く関わっていくこととなります。彼がどういう人間なのか。これからもお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
瑞鳳はタイマンならそこら辺の男には負けなしなのですが、あの屈強な筋肉を持ってしても銃弾は跳ね返せず…
瑞鳳にとっても香姫たちは家族なので母として父(?)として自分を犠牲にしてでも我が子を守るという意識が強いですね。
彼女たちが、紫雫楼がどうなるのか。明日もお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
美と芸を売りにする娼館の女主人は主に強さと逞しさが必要で、店も香姫も守らなければという責任感を背負って生き続けた彼女は今やゴリ…大木並みの腕とゴリ…とんでもない握力を手に入れることに成功しました。
食事も出る場所なので清潔にするのは当たり前なのですが、清掃係を雇うと金がかかるので店にいる者がルーティンで掃除をすると誰もが手を抜くので他の店は清潔ではないんですよね。五十件以上ある娼館の厨房のほとんどがそういう感じなのでピカピカの紫雫楼がおかしいと思われてしまう始末。ちゃんとやっとんねん!(紅蓮的)
とても嬉しいお言葉ありがとうございます。人が多いからこそ賑やかであり、誰もが家族という認識を持っているのでアットホーム感も出るかなと思っております。こうして主人公以外が守ったり、ぶつかったり、笑い合ったりという日常を書くのは初なのですが、楽しんでいただけてとてもとても嬉しいです。
今作はまた少し長くなりそうでなのすが、どうぞ気長にお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
紙様は口卑しいので帰って貪り食べることでしょう。
彼女は接客業界に身を置いて長いので溜まっているものは多く、常に虎を背負って拳と口で戦ってきましたからここで頭を下げることがどれほど厄介なことになるかは容易に想像がつくんですよね。お客様はお客様、それ以上でも以下でもないというのはどの世界でも同じですよね…
杏儿はお姉ちゃんなので妹のことになるとちょーっと熱が上がりやすい部分がありますが、これからも頑張っていくことと思います。
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
そのイメージで間違っていないと思います。江戸の遊郭街というよりはあのジブ○の雰囲気のほうが近いかもしれません。昼間はダラダラと過ごしていた香姫たちが輝きを放ち、それに吸い寄せられるように客が集まり、賑やかな夜を過ごします。朝は寂しいほど静かになるのが香月街であり、紫雫楼でもあります。
はてさて、彼は汚客様なのか、それとも汚物なのか…。明日もお付き合いいただけますと幸いです^^
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
私は来月健康診断で…もう…遅いです…笑
紫雫楼は娼館で住み込みなので皆でご飯が基本なんですよね。なのでこうしておやつを食べるのも大体揃っているのでガヤガヤと賑やかです。私もこういう場面書くの大好きです^^
香姫たちも明日から、来週からと言いながら糯米糍を頬張っております笑
氷下魚様、いつも感想ありがとうございます。
励みになります!
お気に入りありがとうございます!
とても嬉しいです!
中華系を書くのは初めてなのでどこまで上手く世界観を表現できるか奮闘中でございます。
今回は主人公が方言使いなので好みは分かれると思うのですが、楽しんでいただければと思います^^
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