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祈り
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ようやく光が強くなった。風が、冷たい風が肌を撫でる。
その瞬間、雪儿は瑞成の手をぎゅっと握った。
「……見えてきた」
瑞成が、少しだけ笑った。
その笑みは痛みに耐える笑みじゃない。
本物の希望の笑み。
足元の斜面はぬかるんで滑りやすい。けれど、二人は手を離さなかった。
息を荒げながら、泥と血にまみれて、それでも進んだ。
そして──
「……積もったなぁ……」
穴の向こう、這い上がった先に広がっていたのは、“真っ白”な世界だった。
灰色に染まった空が、今は静かに雪を降らせている。
降り積もる雪に覆われて、世界は輪郭を失いかけていた。
「冬なんやなぁ……」
雪儿の声が震えたのは、寒さのせいだけじゃなかった。
「……生きとる……」
瑞成は何も言わなかった。
雪を見上げたまま、まばたきもせず、その世界を焼きつけていた。
瑞成の足元には、紅く染まった雪が増えていく。でもそれすら、すぐに雪が覆い隠していく。
彼はそれが好きだった。汚いもの全てを覆い尽くす真っ白な雪が。
「……雪儿」
「ん?」
「ここが俺たちの終点かな……」
「雪儿は始まりやと思う。だって、瑞成はもうマフィアやないし──瑞成!?」
歩き出そうとした雪儿の雪を踏みしめる音が、止まった。
「……瑞成?」
膝が崩れ落ちるように雪の上に沈む。
雪儿が駆け寄って抱き止めようとするが、瑞成の身体は熱く、でも震えていた。
「……綺麗、だなぁ……」
「瑞成!!」
微笑みながら言う彼の顔は青白い。
どんなに平静を装っていても、本当はもう、限界はとっくに越えていた。雪儿も知っていた。気付いていた。それでも何も言わなかったのは、本人が言おうとしなかったから。
医療の知識はない。どうすればいいのかもわからない。傷薬も何もない雪儿では何もできない。
とにかく医者に見せなければならないが、人がいない。
周囲にあるのは林と平原だけ。まるで二人だけの世界であるかのように人通りもない。
「おーい!」
遠くから、声がした。それと馬の足音。
慌てて振り返ると小さな荷馬車が道の向こうから走ってきている。
「どうかしたのか!?」
馬車には、農夫のような格好をした中年の男が乗っている。
荷馬車には薪を積んでいたが、それを見た雪儿が大声で叫ぶ。
「お願い!! 助けて!!」
二人は顔を見合わせると、すぐに馬車をこちらへと走らせ、すぐ側で止めた。
「おいおいおいおい、なんてことだ……!」
真っ白なはずの雪は瑞成の周りだけ赤く染まっており、止血したはずの傷口はいつの間にか開いてしまっている。
少し、とは言えない出血量に男は荷台に積んでいた毛布を引っ張り下ろし、瑞成にかけて抱き上げた。
荷台に乗せたあと、雪儿も乗せてすぐに馬車を走らせる。
「この先の村に医者がいる! 急げば間に合うかもしれねぇ!」
男は何も聞かなかった。ただ真っ直ぐ前を見て馬を急がせる。
ガタガタと激しく揺れはするが、今は一刻を争う状態。雪儿は瑞成の傷口を毛布で押さえながら意識を手放している様子を見つめる。
雪儿の瞳から、また涙がこぼれた。
神様なんか信じたことない。けれど、この瞬間だけは、信じたくなった。
ぎぃ、と雪に沈む軋みを上げながら、荷馬車の車輪が白銀の林道を進んでいく。
荷台に横たわる瑞成の脇腹に巻かれ包帯は既に赤に染まりきり、毛布にまで滲んで深い紅へと変わっていく。
「瑞成、お願いやから……もうちょっとだけ、頑張って……! 一緒やって言うたやんか……」
雪儿は側に座って、ずっと彼の手を握り続けていた。
鼓動は遅く、浅く、それでもまだ、確かに彼は生きていた。
馬は必死に雪を蹴り、鼻から白い息を蒸気のように噴きながら走る。
空は鉛色、風は静か。木々の枝が雪の重みにたわみ、時折、雪を落とす音以外は辺りはしんと静まり返っている。それがとても怖く感じる。
「あと、ちょっと……あとちょっとやからな……瑞成……」
声が震えた。
指先が冷たくなってきている彼の手を、温めるように両手で擦る。
どれだけ走ったか。二十分な気もするし、一時間経った気もする。
雪が頬に当たる感覚すら、もう遠のいていた。
「着いたぞ!!」
男の声にハッと顔を上げる。すぐ向こうに灯りが見えた。
「瑞成! 着いたで!!」
希望の色が視界を満たす。
荷馬車の揺れが強くなる。道は緩やかに下り坂になり、車輪が雪を巻き上げながら村へと滑り込んでいく。
「霍先生!! 来てくれ!!」
馬が嘶きながら馬車を止め、男はその場で声を張った。あまりの大声に小さな家々に明かりが灯る。
数秒後、扉を開けて出てきた初老の男が出てきた。
「どうした!?」
「ケガ人だ! すぐに診てやってくれ!!」
荷台から瑞成を抱え下ろした男はそのまま診療所へと駆けていく。
ドアを全開にして待った霍と呼ばれた医者はすぐに診察台へと向かった。
駆けつけた村の若者たちが手際よく動き、看護師と連携して準備を始める。
「微かだが、息はしている。脈も測れる」
診療所とも呼べぬ、年季の入った木造の一室だった。
それでも一応の機能はしているのか、道具は揃っていた。
白衣を着た老人の医者が一人と看護師が一人。残りは駆けつけた村人。それでも誰一人邪魔にはならず連携がとれている。
「脇腹の銃創……貫通してるな。出血は止まりかけてるが、内部の損傷が心配だ」
低く落ち着いた声に雪儿が唇を噛む。目の前で撃たれた瑞成はそのとき既に吐血していた。内臓が損傷しているのは間違いないだろう。
「琴蘭! 消毒と麻酔の準備。腹部開くぞ」
「はい!」
看護師の琴蘭はまだ若い娘が、震えも迷いもない。命の現場に慣れている手つきだった。
外では村人たちがバケツリレーのように水を運び、家にある清潔な布を持ち寄ってくる。
「お嬢ちゃん、こっちおいで」
「離れたない……」
「大丈夫だよ。霍先生は凄腕のお医者様だから絶対に救ってくれる。あの子の命をお嬢ちゃんが信じないでどうするの」
信じている。瑞成の生命力を。だけど、不安でならない。大丈夫だと言い切れない。
「……うん」
それでも雪儿は女性に手を握られ、一緒に部屋の隅に移動する。
邪魔をしてはならない。それが今の雪儿にできる唯一のことだから。
室内に金属音と医者の指示、看護師たちの声が静かに響く。
「そうだ。耐えろ。嬢ちゃんを一人にしたくねぇだろ」
医者は何度も瑞成に声をかけていた。
額から滴り落ちる汗を村人が拭い続ける。
小さな明かりが灯された室内でひたすらに手が動き続ける。誰も絶望ひとつ顔に出さず、表情を歪めることもしない。
「……よし、これで内臓は縫い終えた。次、外側──縫合線は三重にする」
その言葉に看護師が小さく頷いた。
痛み止めも麻酔も充分ではない。突然の重症患者。ここまで重症者が運ばれてくることはなかっただけに、薬は充分な量を備えているわけではなかった。
けれど、瑞成の身体は持ちこたえた。
カラン──と器具が置かれた金属音が響いたあと、霍だけでなく、手術に関わっていた人間全員が同時に長い息を吐き出した。
「あとは、こいつが神に頼み込むだけだな」
その一言に、看護師たちの肩が一斉に落ちた。
外の村人たちも、息をつくように静まり返る。
「そっと運べ」
村人たちが集まって、瑞成をそっとベッドに移動させる。
これで安心できるわけではない。目を覚ますまでは油断できない。
それでも医者たちはできる限り手を尽くしたため、余計なことは言わずに雪儿を呼んだ。
「目が覚めるまで手ぇ握っててやれ」
駆け寄った雪儿はすぐに瑞成の手を握った。
堪えていた涙が溢れ出す。
(お願い……生きて……)
村の空では、まだ雪が降り続いている。これから更に深くなっていくだろう。
瑞成とは反対に、何もかも覆い尽くしてしまう雪が雪儿は嫌いだった。
この人さえも覆い尽くしてしまいそうだったあの瞬間、雪儿は恐怖を感じた。
「大丈夫。助かったんやで。だから早よ目ぇ覚まして。雪、一緒に見よ」
今もまだ恐怖を感じている。この人が消えてしまったらどう生きていけばいいのかわからない。
こんな日が来ることは想像しているようでしていなかったから。
「お願い、瑞成……」
雪儿の祈りが静かに広がっては消えていく。
それでも今、静かに、でも確かに、ここに命の匂いがあった。
その瞬間、雪儿は瑞成の手をぎゅっと握った。
「……見えてきた」
瑞成が、少しだけ笑った。
その笑みは痛みに耐える笑みじゃない。
本物の希望の笑み。
足元の斜面はぬかるんで滑りやすい。けれど、二人は手を離さなかった。
息を荒げながら、泥と血にまみれて、それでも進んだ。
そして──
「……積もったなぁ……」
穴の向こう、這い上がった先に広がっていたのは、“真っ白”な世界だった。
灰色に染まった空が、今は静かに雪を降らせている。
降り積もる雪に覆われて、世界は輪郭を失いかけていた。
「冬なんやなぁ……」
雪儿の声が震えたのは、寒さのせいだけじゃなかった。
「……生きとる……」
瑞成は何も言わなかった。
雪を見上げたまま、まばたきもせず、その世界を焼きつけていた。
瑞成の足元には、紅く染まった雪が増えていく。でもそれすら、すぐに雪が覆い隠していく。
彼はそれが好きだった。汚いもの全てを覆い尽くす真っ白な雪が。
「……雪儿」
「ん?」
「ここが俺たちの終点かな……」
「雪儿は始まりやと思う。だって、瑞成はもうマフィアやないし──瑞成!?」
歩き出そうとした雪儿の雪を踏みしめる音が、止まった。
「……瑞成?」
膝が崩れ落ちるように雪の上に沈む。
雪儿が駆け寄って抱き止めようとするが、瑞成の身体は熱く、でも震えていた。
「……綺麗、だなぁ……」
「瑞成!!」
微笑みながら言う彼の顔は青白い。
どんなに平静を装っていても、本当はもう、限界はとっくに越えていた。雪儿も知っていた。気付いていた。それでも何も言わなかったのは、本人が言おうとしなかったから。
医療の知識はない。どうすればいいのかもわからない。傷薬も何もない雪儿では何もできない。
とにかく医者に見せなければならないが、人がいない。
周囲にあるのは林と平原だけ。まるで二人だけの世界であるかのように人通りもない。
「おーい!」
遠くから、声がした。それと馬の足音。
慌てて振り返ると小さな荷馬車が道の向こうから走ってきている。
「どうかしたのか!?」
馬車には、農夫のような格好をした中年の男が乗っている。
荷馬車には薪を積んでいたが、それを見た雪儿が大声で叫ぶ。
「お願い!! 助けて!!」
二人は顔を見合わせると、すぐに馬車をこちらへと走らせ、すぐ側で止めた。
「おいおいおいおい、なんてことだ……!」
真っ白なはずの雪は瑞成の周りだけ赤く染まっており、止血したはずの傷口はいつの間にか開いてしまっている。
少し、とは言えない出血量に男は荷台に積んでいた毛布を引っ張り下ろし、瑞成にかけて抱き上げた。
荷台に乗せたあと、雪儿も乗せてすぐに馬車を走らせる。
「この先の村に医者がいる! 急げば間に合うかもしれねぇ!」
男は何も聞かなかった。ただ真っ直ぐ前を見て馬を急がせる。
ガタガタと激しく揺れはするが、今は一刻を争う状態。雪儿は瑞成の傷口を毛布で押さえながら意識を手放している様子を見つめる。
雪儿の瞳から、また涙がこぼれた。
神様なんか信じたことない。けれど、この瞬間だけは、信じたくなった。
ぎぃ、と雪に沈む軋みを上げながら、荷馬車の車輪が白銀の林道を進んでいく。
荷台に横たわる瑞成の脇腹に巻かれ包帯は既に赤に染まりきり、毛布にまで滲んで深い紅へと変わっていく。
「瑞成、お願いやから……もうちょっとだけ、頑張って……! 一緒やって言うたやんか……」
雪儿は側に座って、ずっと彼の手を握り続けていた。
鼓動は遅く、浅く、それでもまだ、確かに彼は生きていた。
馬は必死に雪を蹴り、鼻から白い息を蒸気のように噴きながら走る。
空は鉛色、風は静か。木々の枝が雪の重みにたわみ、時折、雪を落とす音以外は辺りはしんと静まり返っている。それがとても怖く感じる。
「あと、ちょっと……あとちょっとやからな……瑞成……」
声が震えた。
指先が冷たくなってきている彼の手を、温めるように両手で擦る。
どれだけ走ったか。二十分な気もするし、一時間経った気もする。
雪が頬に当たる感覚すら、もう遠のいていた。
「着いたぞ!!」
男の声にハッと顔を上げる。すぐ向こうに灯りが見えた。
「瑞成! 着いたで!!」
希望の色が視界を満たす。
荷馬車の揺れが強くなる。道は緩やかに下り坂になり、車輪が雪を巻き上げながら村へと滑り込んでいく。
「霍先生!! 来てくれ!!」
馬が嘶きながら馬車を止め、男はその場で声を張った。あまりの大声に小さな家々に明かりが灯る。
数秒後、扉を開けて出てきた初老の男が出てきた。
「どうした!?」
「ケガ人だ! すぐに診てやってくれ!!」
荷台から瑞成を抱え下ろした男はそのまま診療所へと駆けていく。
ドアを全開にして待った霍と呼ばれた医者はすぐに診察台へと向かった。
駆けつけた村の若者たちが手際よく動き、看護師と連携して準備を始める。
「微かだが、息はしている。脈も測れる」
診療所とも呼べぬ、年季の入った木造の一室だった。
それでも一応の機能はしているのか、道具は揃っていた。
白衣を着た老人の医者が一人と看護師が一人。残りは駆けつけた村人。それでも誰一人邪魔にはならず連携がとれている。
「脇腹の銃創……貫通してるな。出血は止まりかけてるが、内部の損傷が心配だ」
低く落ち着いた声に雪儿が唇を噛む。目の前で撃たれた瑞成はそのとき既に吐血していた。内臓が損傷しているのは間違いないだろう。
「琴蘭! 消毒と麻酔の準備。腹部開くぞ」
「はい!」
看護師の琴蘭はまだ若い娘が、震えも迷いもない。命の現場に慣れている手つきだった。
外では村人たちがバケツリレーのように水を運び、家にある清潔な布を持ち寄ってくる。
「お嬢ちゃん、こっちおいで」
「離れたない……」
「大丈夫だよ。霍先生は凄腕のお医者様だから絶対に救ってくれる。あの子の命をお嬢ちゃんが信じないでどうするの」
信じている。瑞成の生命力を。だけど、不安でならない。大丈夫だと言い切れない。
「……うん」
それでも雪儿は女性に手を握られ、一緒に部屋の隅に移動する。
邪魔をしてはならない。それが今の雪儿にできる唯一のことだから。
室内に金属音と医者の指示、看護師たちの声が静かに響く。
「そうだ。耐えろ。嬢ちゃんを一人にしたくねぇだろ」
医者は何度も瑞成に声をかけていた。
額から滴り落ちる汗を村人が拭い続ける。
小さな明かりが灯された室内でひたすらに手が動き続ける。誰も絶望ひとつ顔に出さず、表情を歪めることもしない。
「……よし、これで内臓は縫い終えた。次、外側──縫合線は三重にする」
その言葉に看護師が小さく頷いた。
痛み止めも麻酔も充分ではない。突然の重症患者。ここまで重症者が運ばれてくることはなかっただけに、薬は充分な量を備えているわけではなかった。
けれど、瑞成の身体は持ちこたえた。
カラン──と器具が置かれた金属音が響いたあと、霍だけでなく、手術に関わっていた人間全員が同時に長い息を吐き出した。
「あとは、こいつが神に頼み込むだけだな」
その一言に、看護師たちの肩が一斉に落ちた。
外の村人たちも、息をつくように静まり返る。
「そっと運べ」
村人たちが集まって、瑞成をそっとベッドに移動させる。
これで安心できるわけではない。目を覚ますまでは油断できない。
それでも医者たちはできる限り手を尽くしたため、余計なことは言わずに雪儿を呼んだ。
「目が覚めるまで手ぇ握っててやれ」
駆け寄った雪儿はすぐに瑞成の手を握った。
堪えていた涙が溢れ出す。
(お願い……生きて……)
村の空では、まだ雪が降り続いている。これから更に深くなっていくだろう。
瑞成とは反対に、何もかも覆い尽くしてしまう雪が雪儿は嫌いだった。
この人さえも覆い尽くしてしまいそうだったあの瞬間、雪儿は恐怖を感じた。
「大丈夫。助かったんやで。だから早よ目ぇ覚まして。雪、一緒に見よ」
今もまだ恐怖を感じている。この人が消えてしまったらどう生きていけばいいのかわからない。
こんな日が来ることは想像しているようでしていなかったから。
「お願い、瑞成……」
雪儿の祈りが静かに広がっては消えていく。
それでも今、静かに、でも確かに、ここに命の匂いがあった。
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