42 / 148
第一章 ブラッドフォード編
レオン 2 (時間が戻った後とその先月の様子)
しおりを挟む
その後、父上から婚約者をそろそろ決めろと言われて、釣書を見ると、あのリディア・ウォード嬢がいた。
また、会いたいと思っていた。
彼女に決めようと決意したが、父上に婚約者候補から選んだ令嬢を伝える日になり、オズワルドから衝撃の事実を突きつけられた。
リディア嬢と婚約したと。
何故今から婚約を決定する時に、オズワルドとリディアの婚約を聞かねばならんのか。
しかも、よりによってこの女好きのオズワルドと。
聞かなかったことにして、リディアと婚約してやろうとも思ったが、あっさり兄上が婚約の話をした。
まあ、無理だろうとは思ったが、やはり聞かなかったことには出来なかった。
母上もリディアを推していたようで残念そうだった。
「リディア嬢なら、いつも礼儀正しく笑顔を絶さないで花嫁修行も立派にやり遂げると思ったのに。リディア嬢ならフェリシアとも上手くやれると安心するのに。」
母上はそう言いため息をついた。
結局、他の婚約者候補を考えてなかった為、選ぶことが出来ず保留となった。
兄上にはこの後、何故リディアのことを話さなかったのかと聞かれた。
だから、言い出すタイミングが中々なくてと適当に言った。
もしかして、リディアは無理矢理オズワルドと婚約させられたのでは?と思うようになり、段々私がリディアを助けなくては。とバカなことを考えるようになった。
そして、兄上が休暇でオズワルドの邸に行く時に一緒に行くことにした。
何故か暇だったし。
だが、オズワルドの邸に行って後悔し始めた。
リディアはずっとオズワルドの側を離れない。
いつも笑顔だから、それが本音かどうかの判断もつけられない。
そして、狩りに行く直前に偶然にもリディアと二人っきりになった。
リディアにオズワルドのことを話すと、いつもの笑顔と全く違い雰囲気さえも違った。
そして、リディアはオズワルドがいいと真剣な顔で言った。
私はリディアに近付くなと言われている気になった。
このタイミングでオズワルドが出て来て、リディアはオズワルドにしがみつくように抱きついて行った。
私はこの瞬間に、フラレたのだと確信した。
そして、リディアとオズワルドを見たくなくなり、兄上達が狩りに行っている間に王宮へと帰り、すぐに婚約者を決めた。
リディアのように気になっていた娘でも何でもなく適当に決めたのだ。
決めた婚約者は適当に釣書からとった娘、エルサ・バーンズ公爵令嬢だった。
また、会いたいと思っていた。
彼女に決めようと決意したが、父上に婚約者候補から選んだ令嬢を伝える日になり、オズワルドから衝撃の事実を突きつけられた。
リディア嬢と婚約したと。
何故今から婚約を決定する時に、オズワルドとリディアの婚約を聞かねばならんのか。
しかも、よりによってこの女好きのオズワルドと。
聞かなかったことにして、リディアと婚約してやろうとも思ったが、あっさり兄上が婚約の話をした。
まあ、無理だろうとは思ったが、やはり聞かなかったことには出来なかった。
母上もリディアを推していたようで残念そうだった。
「リディア嬢なら、いつも礼儀正しく笑顔を絶さないで花嫁修行も立派にやり遂げると思ったのに。リディア嬢ならフェリシアとも上手くやれると安心するのに。」
母上はそう言いため息をついた。
結局、他の婚約者候補を考えてなかった為、選ぶことが出来ず保留となった。
兄上にはこの後、何故リディアのことを話さなかったのかと聞かれた。
だから、言い出すタイミングが中々なくてと適当に言った。
もしかして、リディアは無理矢理オズワルドと婚約させられたのでは?と思うようになり、段々私がリディアを助けなくては。とバカなことを考えるようになった。
そして、兄上が休暇でオズワルドの邸に行く時に一緒に行くことにした。
何故か暇だったし。
だが、オズワルドの邸に行って後悔し始めた。
リディアはずっとオズワルドの側を離れない。
いつも笑顔だから、それが本音かどうかの判断もつけられない。
そして、狩りに行く直前に偶然にもリディアと二人っきりになった。
リディアにオズワルドのことを話すと、いつもの笑顔と全く違い雰囲気さえも違った。
そして、リディアはオズワルドがいいと真剣な顔で言った。
私はリディアに近付くなと言われている気になった。
このタイミングでオズワルドが出て来て、リディアはオズワルドにしがみつくように抱きついて行った。
私はこの瞬間に、フラレたのだと確信した。
そして、リディアとオズワルドを見たくなくなり、兄上達が狩りに行っている間に王宮へと帰り、すぐに婚約者を決めた。
リディアのように気になっていた娘でも何でもなく適当に決めたのだ。
決めた婚約者は適当に釣書からとった娘、エルサ・バーンズ公爵令嬢だった。
79
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、そして政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に行動する勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、そして試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私が、
魔王討伐の旅路の中で、“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※「小説家になろう」にも掲載。(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】婚約破棄された令嬢の毒はいかがでしょうか
まさかの
恋愛
皇太子の未来の王妃だったカナリアは突如として、父親の罪によって婚約破棄をされてしまった。
己の命が助かる方法は、友好国の悪評のある第二王子と婚約すること。
カナリアはその提案をのんだが、最初の夜会で毒を盛られてしまった。
誰も味方がいない状況で心がすり減っていくが、婚約者のシリウスだけは他の者たちとは違った。
ある時、シリウスの悪評の原因に気付いたカナリアの手でシリウスは穏やかな性格を取り戻したのだった。
シリウスはカナリアへ愛を囁き、カナリアもまた少しずつ彼の愛を受け入れていく。
そんな時に、義姉のヒルダがカナリアへ多くの嫌がらせを行い、女の戦いが始まる。
嫁いできただけの女と甘く見ている者たちに分からせよう。
カナリア・ノートメアシュトラーセがどんな女かを──。
小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムで投稿しています。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
冤罪で家が滅んだ公爵令嬢リースは婚約破棄された上に、学院の下働きにされた後、追放されて野垂れ死からの前世の記憶を取り戻して復讐する!
山田 バルス
恋愛
婚約破棄された上に、学院の下働きにされた後、追放されて野垂れ死からの前世の記憶を取り戻して復讐する!
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる