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そして幽体離脱
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そして翌日、やっぱり来ました。
窓の外を見るとやっぱり馬車には女性がいるし!
しかも昨日とは違うわ!
とにかく会いたくなくて、逃げることばかり考えている。
そして、魔法書のページを勢いよく開き逃げられそうな魔法を探した。
私は、魔力は高いけど魔法は苦手。
上手く使えない為、私でも使える簡単な魔法を探していると、奴が部屋の前にやって来た。
コンコン!
「イーディス孃、ユリウスです。」
来ても無駄ですよ。
今日はドアを抑えなくてもいいように、ドアの前には机や家具でバリケードしてますからね!
今のうちに、何か魔法を探しますわ。
魔法書を急いでめくり、必死で探しているとドアの外からは、お父様の声が聞こえる。
「イーディス!今日はお会いするように言ったであろう!開けなさい!」
言っていましたが約束はしてません!
「ユリウス殿、すみません。こうなったらドアを壊しても構いません。」
「いいのですか?」
「ええ、お願いします。」
よくありません!
いいわけないですわ!
ああ、こんな突っ込みを入れている場合ではないのです!
そして、一つのページに目が止まった。
眠りの魔法。
眠りについている間…
読んでいると、ドアが攻撃されたのか、ドォンと音がしました。
私は焦ってしまい自分にこの魔法をかけました。
眠っている女とは結婚どころか婚約もできないでしょう。
ドアがガラガラと崩れ、さながら不埒な侵入者のようにユリウス様は入って来ました。
そして、私は眠りに落ちパタンとその場に倒れました。
「イーディス孃!?」
呼んでも無駄ですわ。
私は眠っています。
ユリウス様は私にかけより、驚き必死な様子で私を抱き上げました。
いやです、触らないで下さい。
気安いですわよ。
「ユリウス殿、これは…!?」
さすがのお父様も驚きに満ちてます。
ユリウス様は私の側にある魔法書を見ました。
「何かの魔法をかけたのか?どうして…?」
ユリウス様、私は眠りの魔法をかけました。
気付きますでしょうか。
「まさか眠りの魔法か?」
あっさり気付きましたね。
て言うか、いつまで抱いていますの!
離れて下さい!
私は必死でユリウス様を押し退けようとした時、気付きました。
私の体が目の前にある。
ユリウス様達の前に立っているのに誰も見えてない。
サーっと血の気が引きました。
まさか、魔法を間違えた!?
もしや、魔力が高いせいで効きすぎた!?
もしやこれは、幽体離脱というやつでは!?
ど、どうしましょう。
ユリウス様は私に解除の魔法をかけているけど、私は全く目を醒まさない。
「伯爵、イーディス孃はかなり強い眠りの魔法をかけたようです。」
「ユリウス殿、娘は目覚めますか?」
「時間をかけて解除の魔法をかけます。私が必ずお助け致します。」
「どうか、娘を助けて下さい。」
「勿論です。私の大事な婚約者です。必ず私が目覚めさせます。」
眠っている私の体を抱いたまま、ユリウス様もお父様もいいことを言っていますが、その様子を私はただ目の前で呆然と見ています。
娘を心配する父親とその婚約者、いい雰囲気なのでしょうけど、私は婚約者とは認めませんからね!
窓の外を見るとやっぱり馬車には女性がいるし!
しかも昨日とは違うわ!
とにかく会いたくなくて、逃げることばかり考えている。
そして、魔法書のページを勢いよく開き逃げられそうな魔法を探した。
私は、魔力は高いけど魔法は苦手。
上手く使えない為、私でも使える簡単な魔法を探していると、奴が部屋の前にやって来た。
コンコン!
「イーディス孃、ユリウスです。」
来ても無駄ですよ。
今日はドアを抑えなくてもいいように、ドアの前には机や家具でバリケードしてますからね!
今のうちに、何か魔法を探しますわ。
魔法書を急いでめくり、必死で探しているとドアの外からは、お父様の声が聞こえる。
「イーディス!今日はお会いするように言ったであろう!開けなさい!」
言っていましたが約束はしてません!
「ユリウス殿、すみません。こうなったらドアを壊しても構いません。」
「いいのですか?」
「ええ、お願いします。」
よくありません!
いいわけないですわ!
ああ、こんな突っ込みを入れている場合ではないのです!
そして、一つのページに目が止まった。
眠りの魔法。
眠りについている間…
読んでいると、ドアが攻撃されたのか、ドォンと音がしました。
私は焦ってしまい自分にこの魔法をかけました。
眠っている女とは結婚どころか婚約もできないでしょう。
ドアがガラガラと崩れ、さながら不埒な侵入者のようにユリウス様は入って来ました。
そして、私は眠りに落ちパタンとその場に倒れました。
「イーディス孃!?」
呼んでも無駄ですわ。
私は眠っています。
ユリウス様は私にかけより、驚き必死な様子で私を抱き上げました。
いやです、触らないで下さい。
気安いですわよ。
「ユリウス殿、これは…!?」
さすがのお父様も驚きに満ちてます。
ユリウス様は私の側にある魔法書を見ました。
「何かの魔法をかけたのか?どうして…?」
ユリウス様、私は眠りの魔法をかけました。
気付きますでしょうか。
「まさか眠りの魔法か?」
あっさり気付きましたね。
て言うか、いつまで抱いていますの!
離れて下さい!
私は必死でユリウス様を押し退けようとした時、気付きました。
私の体が目の前にある。
ユリウス様達の前に立っているのに誰も見えてない。
サーっと血の気が引きました。
まさか、魔法を間違えた!?
もしや、魔力が高いせいで効きすぎた!?
もしやこれは、幽体離脱というやつでは!?
ど、どうしましょう。
ユリウス様は私に解除の魔法をかけているけど、私は全く目を醒まさない。
「伯爵、イーディス孃はかなり強い眠りの魔法をかけたようです。」
「ユリウス殿、娘は目覚めますか?」
「時間をかけて解除の魔法をかけます。私が必ずお助け致します。」
「どうか、娘を助けて下さい。」
「勿論です。私の大事な婚約者です。必ず私が目覚めさせます。」
眠っている私の体を抱いたまま、ユリウス様もお父様もいいことを言っていますが、その様子を私はただ目の前で呆然と見ています。
娘を心配する父親とその婚約者、いい雰囲気なのでしょうけど、私は婚約者とは認めませんからね!
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