『 私、悪役令嬢にはなりません! 』っていう悪役令嬢が主人公の小説の中のヒロインに転生してしまいました。

さらさ

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47話 安全な場所

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「どういう事? 」

「とりあえず戻ってから話そう 」

レオンハルト様に促されて、レオンハルト様の馬に乗せてもらう。

こんなに早く助けに来れたのは、知らなかったのだけど、レオンハルト様は私の護衛を常に家の外に置いていたらしい。その人がやられちゃって、私は誘拐されてしまったんだけど、息絶える前にお兄様に知らせてくれたみたい。
お兄様は直ぐに家の者を追手に向かわせて、どこへ向かったか確認させるよう指示をしてから、自分は馬で城まで行ってレオンハルト様を呼んで来たらしい。
馬と馬車なら確実に馬の方が早い。
移動距離が長かったのもあって追いつけたみたい。私の護衛をしてくれていた方には本当に申し訳ないのだけど、来てくれて本当に良かった。

「レオンハルト様、お兄様、本当にありがとう 」

何故かレオンハルト様の馬に乗るよう言われたので従ったけれど、レオンハルト様との密着が恥ずかしいので、顔を見ないよう、横を走るお兄様を見る。

「ジルが直ぐに俺を呼びに来てくれて良かった 」

「あはは、私だけじゃ絶対無理だと思ったからね 」

お兄様は自分が弱いのは自覚しているみたいね、でも、レオンハルト様が来てくれて良かった。
 安堵でしばらく呆然と景色を見ていると、違和感に気が付いた。

「あれ? レオンハルト様、こっちはうちの方角じゃないような・・・? 」

「鋭いな、すまないが家には戻してやれない 」

「え? 」

何を言ってるの? レオンハルト様、確かにレオンハルト様の馬に横乗りで乗せてもらってる私は、レオンハルト様の手綱を握る腕の間で走る馬から振り落とされないよう、レオンハルト様の身体に腕を回して抱きついた形になってる。
周りから見たらとてもロマンチックなシチュエーションかもしれないけれど、そんな口説き文句は必要ないわよ?

「レオンハルト様、私にそんな事言っても無駄ですよ? 隣にお兄様も居ますし、ねぇ、お兄様、一体どこに行くの? 」

レオンハルト様に聞いても仕方ないと諦めお兄様に聞いてみる。

「エリシア、しばらく家には帰れないけど、不自由は無いから安心して 」

お兄様まで何を言うの? もっと分かりやすく説明して欲しい。

「・・・・・・で? どこに向かってるの? 」

「城だ 」

レオンハルト様が短く答える。

「はい? 」

城? ・・・って国王様の住まうお城? レオンハルト様の家? 

「なぜお城に向かってるの? 」

「しばらく城に住んでもらう 」

「は? なんで私がお城に住むことになるの?? 」

「お前が狙われてるからだ、城にいる方が安全だ、無理を言ってすまないが従ってくれ 」

あら、珍しくレオンハルト様が気遣いを見せてる。じゃなくて、私が狙われてる??

「私が狙われてるってどういう事? 」

「ディアルドの事で目立ってしまったからな、最初はディアルドでエリシアが襲われたように、俺との間にお前が居ると邪魔だと思うやつが大半で、国に帰ってからはあまりそういうことは無かったんだが、ディアルドとアイスバーグの二国間の動きを良く思わない奴らが発案者であるエリシアを狙うようになってしまった。今回、幸いにもすぐに殺されずに攫われたのは、エリシアに利用価値があると見られたからだろう 」

ちょっと、聞き捨てならない言葉がありましたけど・・・
私帰ってきてからもずっと命を狙われてたの? 全然知らなかったわ。ディアルドとの交流が深まることをよく思わない国が出てくるだろうって事は分かってたけど、私が狙われるなんて思いもしなかった。
でも、言われてみれば当然か、調べれば誰が動いてるかなんて分かるわよね。

「レオンハルト様も危険なんじゃない? 」

私が狙われるのだから当然レオンハルト様も同様だろう。

「俺はいつもの事だから大丈夫だ。それより、お前の屋敷で護るのは限界がある。不自由を掛けるが護りの硬い城でしばらく過ごしてくれ 」

そう言われると従うしかない。
私の為に一人の人が命を落としてしまったのだ。これ以上迷惑は掛けれない。

「分かりました。お願いします。それと、クリスティーナ様も危険だと思うのだけど・・・」

「クリスティーナ嬢は大丈夫だ、クリスティーナ嬢の屋敷はエリシアの屋敷よりずっと城に近いし、お父上は国防司令官殿だ、家の警護も硬い 」

レオンハルト様にそう言われて、そういえばそうだったと思い出した。


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