5 / 64
黒猫ツバキのお月見
しおりを挟む
「見てみろ、ツバキ。あれが、十五夜の満月だ」
「…………」
「まん丸で、本当にキレイだな。まさに、〝夜空に浮かぶ女王〟といった風格だ」
「…………」
「月の表面に、陰があるだろ? 昔の人は、『月では兎が餅つきをしている』なんて言ってたんだよ。あの模様から、連想したんだろうな」
「……餅つきなんて、危険な重労働ニャ。杵を持つ人とお餅をひっくり返す人のタイミングが合わなかったら、大惨事になるニャン。やるもんじゃ、無いニャ」
「なんだなんだ。随分とテンションが低いな、ツバキ。そもそも、月見を提案してきたのは、お前だろ?」
ここは、ボロノナーレ王国。
魔女コンデッサ(20代)と彼女の使い魔である黒猫ツバキは、自宅の庭で中秋の名月を見上げていた。
「違うニャン。『月見をしよう』と言い出したのは、ご主人様なのニャ」
「お前が『日々の暮らしにロマンが足りない』と不満を漏らすから、月見をセッティングしてやったんじゃないか」
「アタシが求めてるのは、こういうロマンじゃ無くて、〝ハラハラドキドキの大冒険!〟とかニャ。ご主人様は魔女なのに薬草の調合とか占いとか、そんなのばっかりヤッてるニャン。もっと〝小説の主人公〟みたいな活躍を見せて欲しいのニャ」
「冒険とか面倒くさい……」
「ニャン……それじゃ、宅急便屋さんを始めるとか」
「〝魔女〟と〝宅急便〟の組み合わせは、誤解を招く」
「お金を稼いで、会社を立ち上げるニャ。社名は《黒猫ツバキの宅急便》!」
「その社名は某大手と紛らわしすぎるんで、却下だ」
「世知辛いニャ」
「月見で良いだろう? 秋の夜長に、シミジミと満月を眺める。最高のロマンじゃないか。月見酒と月見団子も用意したしな」
「…………」
「どれ、団子を頂くとするか」
「…………」
「なぁ、ツバキ」
「……何かニャ?」
「私の目の錯覚かな? この山盛りになった団子……どこからどう見ても、全て泥団子なんだが」
「……泥団子ニャ。でも、泥団子も立派なお団子ニャン。お月見の現場に鎮座している団子にゃら、たとえそれが泥団子であっても『月見団子』と呼んで構わないはずニャ」
「イヤイヤ。さすがに、それは屁理屈だろ。オカしいな。村の商店で販売している月見団子ワンセットを今日のお昼、ツバキに買いに行かせたよな? お金も、ちゃんと持たせた」
コンデッサとツバキのお家は村の外れにあり、商店は村の中央にある。出向くのは手間なので、面倒くさがりのコンデッサは、いつもツバキに買い物に行かせてるのだ。
「《月見団子ワンセット15個入り》。確かに、お店で買ったのニャ」
「なのに、何でココにあるのは泥団子なんだ?」
「…………」
「まさか、ツバキ。月見団子を残らず食べてしまったんじゃないだろうな?」
「違うにゃ! アタシは、そんなに意地汚くは無いのニャ! ご主人様と一緒にお月見をしながらお団子を食べるのを楽しみにしていたのニャ!」
「そ、そうか。早合点して悪かったな。それに、考えてみたら、ツバキだけじゃ団子15個全部を食べきるのは不可能だよな。けれど、それなら商店で買った月見団子15個は何処に行ってしまったんだ?」
「………」
「怒らないから正直に答えてくれ、ツバキ」
「……お店からお家に帰る途中、一反木綿さんに会ったんニャ」
「一反木綿って、あの〝妖怪一反木綿〟か!? えらくレアなモンスターに出会ったんだな」
「一反木綿さんが『空腹で、お腹と背中がくっつきそうです。助けてください』とアタシに訴えてきたのニャ」
「ペラペラの布切れだから、もともと腹と背中はくっついてるじゃないか」
「可哀そうで、お団子を1個あげちゃったニャン」
「ツバキは優しいな。でも、あげたのは1個だけなんだろ? 14個残ってれば問題ない」
「一反木綿さんと別れてしばらく歩いていると、お腹を空かせたろくろ首さんが道端に倒れていたのニャ」
「…………」
「ろくろ首さんにも、お団子を1個あげたのニャ。ろくろ首さんは喜んで食べたけど、喉にお団子を詰まらせてしまって大変だったニャン」
「そりゃ、あれだけ首が長けりゃ、団子も喉に詰まるだろうね……。話が見えてきたぞ。しかし、いくら何でも、商店から家までの道のりに、腹を空かせたモンスターが15匹も居たとは思えないんだが」
「もちろん、そんな訳ないニャ。その後に出会ったモンスターは3匹だけニャン」
「それなら、最低でも月見団子は10個残ってるはずだ」
「ろくろ首さんとバイバイしてからテクテク歩いていたら、『腹ペコだ~』と言いながら道の真ん中でノびている蛇さんを見付けたのニャン」
「蛇はもとよりノびている生き物だが……。また団子をヤッたのか? けど、それで減るのは1個だけだよな」
「ノびている蛇さんは、八岐大蛇さんだったのニャ」
「…………」
「尻尾が8つ、頭も8つ、お口も8つ、ウネウネしてたニャ。それで『団子は俺のモノだ!』『俺が食べる!』と首同士でケンカを始めてしまったんニャ。しょうが無いから、全部の口に団子を入れてあげたのニャン」
「一気に8個も減ってしまったのか」
「アタシは『残り5つのお団子は死守するニャ!』と決意してご主人様の下へと急いだニャ! そして『もうすぐ、お家に着くニャ』というところで、2匹のモンスターが言い争いをしている現場を目撃してしまったのニャ。どちらのモンスターも空きっ腹のせいで怒りっぽくなっていたんだニャン。落ち着かせようと、お団子を提供しちゃったのニャ」
「で、あと3つか……」
「違うのニャン。そこで、お団子は全部無くなってしまったんニャ」
「ケンカしていたモンスターは2匹だけなんだろ?」
「そうニャ。でも、そのモンスターは両面宿儺さんとケルベロスさんだったのニャン」
「……頭の前後に2つの顔がある両面宿儺に、首が3つある冥府の番犬ケルベロスね。さぞかし喧しい口ゲンカだったろうよ」
「5つの口が怒鳴りっぱなしで、どちらのモンスターも自分と相手が互いに何を喋っているのかサッパリ分からない状態になってたニャ。黙らせるためには、どの口にもお団子を放り込むしか無かったのニャン」
「結局、月見団子15個は全滅してしまったのか」
「ゴメンナサイなのニャ。ご主人様が『月見に団子は欠かせない』と言ってたから何とかお団子を用意しようとしたんだけど、アタシに準備できるお団子は泥団子だけだったのニャン」
「……良いさ。ツバキは困っているモンスターたちを見過ごせなかったんだろ? それに月見団子は無くても、月見酒はある。泥団子を肴に飲む月見酒も、チョイとオツなものだよ」
コンデッサは、慰めるようにツバキの頭をグシグシ撫でた。ツバキの瞳が潤む。
「ご主人様。ありがとさんなのニャ」
「なに、『情けは人のためならず』と言ってね。ツバキにも、そのうち良いことがあるよ。ひょっとしたら、モンスターたちが恩返しにくるかもしれないぞ」
コンデッサとツバキは、今晩も仲良しであった。
♢
ちなみにツバキに団子を貰ったモンスターたちは、コンデッサとツバキの語らいの直後に姿を現した。それぞれ、お礼の品としての食べ物を携えて。
月見パーティーはモンスターたちを交えて飲めや歌えやの大騒ぎとなり、コンデッサとツバキは充分に楽しんだ。
その後、ご近所の人たちが「コンデッサさんが、満月の晩に《魔女の宴会》を催したのよ」「モンスターをたくさん召喚していたそうね」「参加人数の割には、やたら騒がしかったわ」「でも、サバトはロマンよね」と噂したとかしなかったとか。
「…………」
「まん丸で、本当にキレイだな。まさに、〝夜空に浮かぶ女王〟といった風格だ」
「…………」
「月の表面に、陰があるだろ? 昔の人は、『月では兎が餅つきをしている』なんて言ってたんだよ。あの模様から、連想したんだろうな」
「……餅つきなんて、危険な重労働ニャ。杵を持つ人とお餅をひっくり返す人のタイミングが合わなかったら、大惨事になるニャン。やるもんじゃ、無いニャ」
「なんだなんだ。随分とテンションが低いな、ツバキ。そもそも、月見を提案してきたのは、お前だろ?」
ここは、ボロノナーレ王国。
魔女コンデッサ(20代)と彼女の使い魔である黒猫ツバキは、自宅の庭で中秋の名月を見上げていた。
「違うニャン。『月見をしよう』と言い出したのは、ご主人様なのニャ」
「お前が『日々の暮らしにロマンが足りない』と不満を漏らすから、月見をセッティングしてやったんじゃないか」
「アタシが求めてるのは、こういうロマンじゃ無くて、〝ハラハラドキドキの大冒険!〟とかニャ。ご主人様は魔女なのに薬草の調合とか占いとか、そんなのばっかりヤッてるニャン。もっと〝小説の主人公〟みたいな活躍を見せて欲しいのニャ」
「冒険とか面倒くさい……」
「ニャン……それじゃ、宅急便屋さんを始めるとか」
「〝魔女〟と〝宅急便〟の組み合わせは、誤解を招く」
「お金を稼いで、会社を立ち上げるニャ。社名は《黒猫ツバキの宅急便》!」
「その社名は某大手と紛らわしすぎるんで、却下だ」
「世知辛いニャ」
「月見で良いだろう? 秋の夜長に、シミジミと満月を眺める。最高のロマンじゃないか。月見酒と月見団子も用意したしな」
「…………」
「どれ、団子を頂くとするか」
「…………」
「なぁ、ツバキ」
「……何かニャ?」
「私の目の錯覚かな? この山盛りになった団子……どこからどう見ても、全て泥団子なんだが」
「……泥団子ニャ。でも、泥団子も立派なお団子ニャン。お月見の現場に鎮座している団子にゃら、たとえそれが泥団子であっても『月見団子』と呼んで構わないはずニャ」
「イヤイヤ。さすがに、それは屁理屈だろ。オカしいな。村の商店で販売している月見団子ワンセットを今日のお昼、ツバキに買いに行かせたよな? お金も、ちゃんと持たせた」
コンデッサとツバキのお家は村の外れにあり、商店は村の中央にある。出向くのは手間なので、面倒くさがりのコンデッサは、いつもツバキに買い物に行かせてるのだ。
「《月見団子ワンセット15個入り》。確かに、お店で買ったのニャ」
「なのに、何でココにあるのは泥団子なんだ?」
「…………」
「まさか、ツバキ。月見団子を残らず食べてしまったんじゃないだろうな?」
「違うにゃ! アタシは、そんなに意地汚くは無いのニャ! ご主人様と一緒にお月見をしながらお団子を食べるのを楽しみにしていたのニャ!」
「そ、そうか。早合点して悪かったな。それに、考えてみたら、ツバキだけじゃ団子15個全部を食べきるのは不可能だよな。けれど、それなら商店で買った月見団子15個は何処に行ってしまったんだ?」
「………」
「怒らないから正直に答えてくれ、ツバキ」
「……お店からお家に帰る途中、一反木綿さんに会ったんニャ」
「一反木綿って、あの〝妖怪一反木綿〟か!? えらくレアなモンスターに出会ったんだな」
「一反木綿さんが『空腹で、お腹と背中がくっつきそうです。助けてください』とアタシに訴えてきたのニャ」
「ペラペラの布切れだから、もともと腹と背中はくっついてるじゃないか」
「可哀そうで、お団子を1個あげちゃったニャン」
「ツバキは優しいな。でも、あげたのは1個だけなんだろ? 14個残ってれば問題ない」
「一反木綿さんと別れてしばらく歩いていると、お腹を空かせたろくろ首さんが道端に倒れていたのニャ」
「…………」
「ろくろ首さんにも、お団子を1個あげたのニャ。ろくろ首さんは喜んで食べたけど、喉にお団子を詰まらせてしまって大変だったニャン」
「そりゃ、あれだけ首が長けりゃ、団子も喉に詰まるだろうね……。話が見えてきたぞ。しかし、いくら何でも、商店から家までの道のりに、腹を空かせたモンスターが15匹も居たとは思えないんだが」
「もちろん、そんな訳ないニャ。その後に出会ったモンスターは3匹だけニャン」
「それなら、最低でも月見団子は10個残ってるはずだ」
「ろくろ首さんとバイバイしてからテクテク歩いていたら、『腹ペコだ~』と言いながら道の真ん中でノびている蛇さんを見付けたのニャン」
「蛇はもとよりノびている生き物だが……。また団子をヤッたのか? けど、それで減るのは1個だけだよな」
「ノびている蛇さんは、八岐大蛇さんだったのニャ」
「…………」
「尻尾が8つ、頭も8つ、お口も8つ、ウネウネしてたニャ。それで『団子は俺のモノだ!』『俺が食べる!』と首同士でケンカを始めてしまったんニャ。しょうが無いから、全部の口に団子を入れてあげたのニャン」
「一気に8個も減ってしまったのか」
「アタシは『残り5つのお団子は死守するニャ!』と決意してご主人様の下へと急いだニャ! そして『もうすぐ、お家に着くニャ』というところで、2匹のモンスターが言い争いをしている現場を目撃してしまったのニャ。どちらのモンスターも空きっ腹のせいで怒りっぽくなっていたんだニャン。落ち着かせようと、お団子を提供しちゃったのニャ」
「で、あと3つか……」
「違うのニャン。そこで、お団子は全部無くなってしまったんニャ」
「ケンカしていたモンスターは2匹だけなんだろ?」
「そうニャ。でも、そのモンスターは両面宿儺さんとケルベロスさんだったのニャン」
「……頭の前後に2つの顔がある両面宿儺に、首が3つある冥府の番犬ケルベロスね。さぞかし喧しい口ゲンカだったろうよ」
「5つの口が怒鳴りっぱなしで、どちらのモンスターも自分と相手が互いに何を喋っているのかサッパリ分からない状態になってたニャ。黙らせるためには、どの口にもお団子を放り込むしか無かったのニャン」
「結局、月見団子15個は全滅してしまったのか」
「ゴメンナサイなのニャ。ご主人様が『月見に団子は欠かせない』と言ってたから何とかお団子を用意しようとしたんだけど、アタシに準備できるお団子は泥団子だけだったのニャン」
「……良いさ。ツバキは困っているモンスターたちを見過ごせなかったんだろ? それに月見団子は無くても、月見酒はある。泥団子を肴に飲む月見酒も、チョイとオツなものだよ」
コンデッサは、慰めるようにツバキの頭をグシグシ撫でた。ツバキの瞳が潤む。
「ご主人様。ありがとさんなのニャ」
「なに、『情けは人のためならず』と言ってね。ツバキにも、そのうち良いことがあるよ。ひょっとしたら、モンスターたちが恩返しにくるかもしれないぞ」
コンデッサとツバキは、今晩も仲良しであった。
♢
ちなみにツバキに団子を貰ったモンスターたちは、コンデッサとツバキの語らいの直後に姿を現した。それぞれ、お礼の品としての食べ物を携えて。
月見パーティーはモンスターたちを交えて飲めや歌えやの大騒ぎとなり、コンデッサとツバキは充分に楽しんだ。
その後、ご近所の人たちが「コンデッサさんが、満月の晩に《魔女の宴会》を催したのよ」「モンスターをたくさん召喚していたそうね」「参加人数の割には、やたら騒がしかったわ」「でも、サバトはロマンよね」と噂したとかしなかったとか。
3
あなたにおすすめの小説
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
溺愛少女、実はチートでした〜愛されすぎて大忙しです?〜
あいみ
ファンタジー
亡き祖父母との約束を守るため、月影優里は誰にでも平等で優しかった。
困っている人がいればすぐに駆け付ける。
人が良すぎると周りからはよく怒られていた。
「人に優しくすれば自分も相手も、優しい気持ちになるでしょ?」
それは口癖。
最初こそ約束を守るためだったが、いつしか誰かのために何かをすることが大好きになっていく。
偽善でいい。他人にどう思われようと、ひ弱で非力な自分が手を差し出すことで一人でも多くの人が救われるのなら。
両親を亡くして邪魔者扱いされながらも親戚中をタライ回しに合っていた自分を、住みなれた田舎から出てきて引き取り育ててくれた祖父祖母のように。
優しく手を差し伸べられる存在になりたい。
変わらない生き方をして二十六歳を迎えた誕生日。
目の前で車に撥ねられそうな子供を庇い優はこの世を去った。
そのはずだった。
不思議なことに目が覚めると、埃まみれの床に倒れる幼女に転生していて……?
人や魔物。みんなに愛される幼女ライフが今、幕を開ける。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる