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通常編
3,友だち作らねば(前編)
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「以上で自己紹介の時間は終わりだ。この後は自由時間とする。たくさんの人に声を掛けたくさん友だちを作るように。」
入学して2日目。ジャージ姿の男性教師はそう言葉を発っする。入学してからの1週間は高校1年生にとって勝負の期間だ。この1週間の間で友だちをある程度作ることが出来れば友だちに恵まれた高校生活を送ることが出来るだろう。つまり…友だち作りは先手必勝ということだ。
ちなみに僕は上手くコミュニケーションをとることが出来る方だ。(女子に話しかけるのは少し苦手)このクラスの男女の生徒数は女子人気の高校なだけあって女子30人男子10人だ。今週中に僕を除いた男子生徒9人と友だちになることを第一の目標とする。まずは慣れるために同性からだ。
いざ出陣だ。急に席から立ち上がりターゲットを探す。今男子はこのように別れている。5人組のグループと3人組のグループと誰に話しかけよう…と迷っているのかキョロキョロとしている子1人だ。この場合キョロキョロDKに話しかけるのが最適だろう。
その子の元へと向かう。………僕は彼のスクールバックを見た。セーラー服姿で青髪ツインテールの少女のラバーストラップを付けている。これはトークのネタにできるな。
「四位君、明玖(めぐ)ちゃんのラバスト付けてるけどワタシスのファンなの?」
僕よりも背の低いメガネ少年…四位勇亮(しいゆうすけ)君に声を掛ける。
「え?あ、う、うんそうだよ。」
不意に声を掛けられ驚いているのかそれとも人付き合いが苦手なのか四位くんの言葉は詰まっていた。
「マジで?僕もそのアニメめっちゃ好きなんだよね!僕は乃愛ちゃん推しだよ!魅力もっと語らない?」
自称コミュニケーションレベル79の実力でどんどんと話題を広めていく。四位くんは最初の方は多少混乱していたが時間がたつにつれ楽しく会話をすることができた。
ちなみに「ワタシス」というのは漫画&アニメの「私はシスコンです」の略だ。この話は主人公の伊藤乃愛ちゃんが姉の花音ちゃん、妹の明玖ちゃんのことが大好きなシスコンだった…という話だ。
「キーンコーンカーンコーン。」
「1時間目の授業はこれで終わりだ。休み時間にしていいぞ。」
結局1時間目の授業が終わるまでアニメのことについて語り尽くしてしまった。こんなに話すことができたということはもうこれは友だちになったと言ってもいいだろう。
よーし次はグループで固まっている人たちに声掛けにいくか。…喉乾いたな…麦茶飲も。僕は自分の机の方を向く。おい、おい誰か座ってるぞ…。自分の席である1号車の1番前の右側には黒髪ロングの女子生徒が座っていた。これはクラスのボスてきな存在の人が陰キャの席に座っているというありがちなことだ。ちなみに僕は陰キャではない。自称陽キャだ。あの人が席から離れるまで待てばいいだけだ。…しかし自分の喉はサハラ砂漠並みにからっからっになっている。
「あの~何でわたくしの席に座っているのですか?」
勇気を振り絞って自分の席に戻り声を掛ける。
入学して2日目。ジャージ姿の男性教師はそう言葉を発っする。入学してからの1週間は高校1年生にとって勝負の期間だ。この1週間の間で友だちをある程度作ることが出来れば友だちに恵まれた高校生活を送ることが出来るだろう。つまり…友だち作りは先手必勝ということだ。
ちなみに僕は上手くコミュニケーションをとることが出来る方だ。(女子に話しかけるのは少し苦手)このクラスの男女の生徒数は女子人気の高校なだけあって女子30人男子10人だ。今週中に僕を除いた男子生徒9人と友だちになることを第一の目標とする。まずは慣れるために同性からだ。
いざ出陣だ。急に席から立ち上がりターゲットを探す。今男子はこのように別れている。5人組のグループと3人組のグループと誰に話しかけよう…と迷っているのかキョロキョロとしている子1人だ。この場合キョロキョロDKに話しかけるのが最適だろう。
その子の元へと向かう。………僕は彼のスクールバックを見た。セーラー服姿で青髪ツインテールの少女のラバーストラップを付けている。これはトークのネタにできるな。
「四位君、明玖(めぐ)ちゃんのラバスト付けてるけどワタシスのファンなの?」
僕よりも背の低いメガネ少年…四位勇亮(しいゆうすけ)君に声を掛ける。
「え?あ、う、うんそうだよ。」
不意に声を掛けられ驚いているのかそれとも人付き合いが苦手なのか四位くんの言葉は詰まっていた。
「マジで?僕もそのアニメめっちゃ好きなんだよね!僕は乃愛ちゃん推しだよ!魅力もっと語らない?」
自称コミュニケーションレベル79の実力でどんどんと話題を広めていく。四位くんは最初の方は多少混乱していたが時間がたつにつれ楽しく会話をすることができた。
ちなみに「ワタシス」というのは漫画&アニメの「私はシスコンです」の略だ。この話は主人公の伊藤乃愛ちゃんが姉の花音ちゃん、妹の明玖ちゃんのことが大好きなシスコンだった…という話だ。
「キーンコーンカーンコーン。」
「1時間目の授業はこれで終わりだ。休み時間にしていいぞ。」
結局1時間目の授業が終わるまでアニメのことについて語り尽くしてしまった。こんなに話すことができたということはもうこれは友だちになったと言ってもいいだろう。
よーし次はグループで固まっている人たちに声掛けにいくか。…喉乾いたな…麦茶飲も。僕は自分の机の方を向く。おい、おい誰か座ってるぞ…。自分の席である1号車の1番前の右側には黒髪ロングの女子生徒が座っていた。これはクラスのボスてきな存在の人が陰キャの席に座っているというありがちなことだ。ちなみに僕は陰キャではない。自称陽キャだ。あの人が席から離れるまで待てばいいだけだ。…しかし自分の喉はサハラ砂漠並みにからっからっになっている。
「あの~何でわたくしの席に座っているのですか?」
勇気を振り絞って自分の席に戻り声を掛ける。
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