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第一章 人族の国
最初の上司
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エリザベートが王都に向かって出立してからおよそ一ヶ月後、エロかっこいい女性騎士を連れて屋敷に戻ってきた。
厨房でいつものように料理研究をしていると、
「ノウキ、ちゃんと魔法の訓練してた?」
とエリザベートが声をかけてきた。
一ヶ月ぶりに見るエリザベートは一ヶ月前のとき以上に美しかった。
俺はエリザベート姉妹の期待に応えるため、辛くても何とか頑張っている。
「ええ、頑張ってますよ」
「紹介するね。こちらはカトリーヌ将軍よ」
ひょえ~、綺麗な人だなあ。
「カトリーヌよ。ヨロシク頼むわね」
胸も大きくて、軍服の盛り上がりがすごいことになっている。
はい、ヨロシク頼まれちゃいます。
「はじめまして、ノウキです」
「カトリーヌ将軍は第一軍を指揮するバリバリの軍人よ」
エリザベートはそういうが、俺には軍服を着たコスプレーヤーに見える。女性らしい曲線が美しく、色気がありすぎるのだ。
あっ、エリザベートが睨んでいる。いかん、鼻の下を伸ばしてしまっていたようだ。
「そうだ、少しお休みになられた後、お昼ご一緒にどうですか?」
俺はかなり完成に近づいたハンバーグを二人に食べてもらいたいと思った。
「いいわよ。何か面白いものを食べさせてくれるのね」
エリザベートは期待に目を爛々とさせている。
「ええ、期待していてください」
「期待しているわ。じゃあ、また後でね」
カトリーヌ将軍か。第一軍ということは、一番信頼されているということなのかな?
まずは胃袋を掴もう。俺はハンバーグを料理長のアンナさんに用意してもらうようお願いした。
***
エリザベートは見たこともない料理が並べられているのを見て
「これ、何?」
と思わずつぶやいた。
エリザベートとカトリーヌの前には、皿に盛りつけられたハンバーグとスパゲッティが並べられていた。
魔法で作った新鮮な冷たい水と、木のフォークと小型ナイフも置いてある。
「ハンバーグとスパゲティナポリタンです。こうやって食べるんです」
俺はナイフとフォークでハンバーグを切り、スパゲティをフォークに巻き付けて食べて見せた。
2人が慣れない手つきで、俺を真似して料理を口にした。
「ちょっと、ものすごくおいしいじゃない!」
エリザベートは驚愕の表情をしている。
「!」
カトリーヌも同様だ。
しばらく、三人は黙々と食事を進めた。エリザベートもカトリーヌも幸せそうな顔で、料理を堪能している。
「あなた、合格よ」
カトリーヌが突然、俺に語りかけて来た。
「料理ですか? ありがとうございます」
「料理もそうだけど、第一軍への入隊を認めるわ」
エリザベートが経緯を説明してくれた。
「母にあなたのことを話したら、母がカトリーヌ将軍にあなたを見て来るように、って依頼したのよ。カトリーヌ将軍が合格判定したら、第一軍に編入を認めて、そこで頭角を現すようであれば、母はあなたに会うそうよ」
優秀なセクシー女上司はカトリーヌさんなのだろうか。正直ここまでのセクシー度は期待していなかった。神様いい仕事しすぎだ。
「ありがとうございます。早速ですが、カトリーヌ将軍に見て頂きたいものがあります」
俺は午後、カトリーヌにメイドメイジたちの訓練を見てもらうようお願いした。
厨房でいつものように料理研究をしていると、
「ノウキ、ちゃんと魔法の訓練してた?」
とエリザベートが声をかけてきた。
一ヶ月ぶりに見るエリザベートは一ヶ月前のとき以上に美しかった。
俺はエリザベート姉妹の期待に応えるため、辛くても何とか頑張っている。
「ええ、頑張ってますよ」
「紹介するね。こちらはカトリーヌ将軍よ」
ひょえ~、綺麗な人だなあ。
「カトリーヌよ。ヨロシク頼むわね」
胸も大きくて、軍服の盛り上がりがすごいことになっている。
はい、ヨロシク頼まれちゃいます。
「はじめまして、ノウキです」
「カトリーヌ将軍は第一軍を指揮するバリバリの軍人よ」
エリザベートはそういうが、俺には軍服を着たコスプレーヤーに見える。女性らしい曲線が美しく、色気がありすぎるのだ。
あっ、エリザベートが睨んでいる。いかん、鼻の下を伸ばしてしまっていたようだ。
「そうだ、少しお休みになられた後、お昼ご一緒にどうですか?」
俺はかなり完成に近づいたハンバーグを二人に食べてもらいたいと思った。
「いいわよ。何か面白いものを食べさせてくれるのね」
エリザベートは期待に目を爛々とさせている。
「ええ、期待していてください」
「期待しているわ。じゃあ、また後でね」
カトリーヌ将軍か。第一軍ということは、一番信頼されているということなのかな?
まずは胃袋を掴もう。俺はハンバーグを料理長のアンナさんに用意してもらうようお願いした。
***
エリザベートは見たこともない料理が並べられているのを見て
「これ、何?」
と思わずつぶやいた。
エリザベートとカトリーヌの前には、皿に盛りつけられたハンバーグとスパゲッティが並べられていた。
魔法で作った新鮮な冷たい水と、木のフォークと小型ナイフも置いてある。
「ハンバーグとスパゲティナポリタンです。こうやって食べるんです」
俺はナイフとフォークでハンバーグを切り、スパゲティをフォークに巻き付けて食べて見せた。
2人が慣れない手つきで、俺を真似して料理を口にした。
「ちょっと、ものすごくおいしいじゃない!」
エリザベートは驚愕の表情をしている。
「!」
カトリーヌも同様だ。
しばらく、三人は黙々と食事を進めた。エリザベートもカトリーヌも幸せそうな顔で、料理を堪能している。
「あなた、合格よ」
カトリーヌが突然、俺に語りかけて来た。
「料理ですか? ありがとうございます」
「料理もそうだけど、第一軍への入隊を認めるわ」
エリザベートが経緯を説明してくれた。
「母にあなたのことを話したら、母がカトリーヌ将軍にあなたを見て来るように、って依頼したのよ。カトリーヌ将軍が合格判定したら、第一軍に編入を認めて、そこで頭角を現すようであれば、母はあなたに会うそうよ」
優秀なセクシー女上司はカトリーヌさんなのだろうか。正直ここまでのセクシー度は期待していなかった。神様いい仕事しすぎだ。
「ありがとうございます。早速ですが、カトリーヌ将軍に見て頂きたいものがあります」
俺は午後、カトリーヌにメイドメイジたちの訓練を見てもらうようお願いした。
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