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チラシと目玉商品づくり

目玉アイテム作成 PART2

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 ということで、目玉アイテムの作成に取り掛かろう。私は思わず腕まくりをする。このお店の目玉アイテムにするとしたら、どんなアイテムがいいだろう。前回は、売れない商品を目玉商品にすることで、売れ残り商品を売るという作戦で行った。今回は……。

 私がうんうん唸っていると、フジヤさんがふふっと笑う。

「悩んでるねぇ」
「そうなんですよ。一つの商品を常に目玉商品としてピックアップする方がいいのか、毎回目玉商品を変える方がいいのか……」
「うーん、同じ商品をピックアップするのもいいと思うけど、毎回じゃなくてもいいから、変えてあげると面白いよね。月ごとにとか、曜日ごとに目玉商品を変えてみるとか」

 フジヤさんの言葉に、私は納得する。あれだね、レストランとかの日替わりランチみたいな感じかな。あれって、毎月曜日ごとのランチが違ったり、本当に毎日別の料理になっていたりする。確かに、ああいうタイプは面白そう。

 時間でゲリラ的に特売するっていうのも面白そうだけど、あれは私のログイン時間的に、毎回夜中になることが必至だ。だとすると、これは厳しい気がする。月に1、2度やるのは楽しいと思うけど。

 あ、でもちょっと待って。そうか、私がいなくても、カンナさんに頼めばいいんだ。前日にカンナさんに目玉商品を預けておいて、あらかじめ決めておいた時間に商品を出してもらえばいい。

「でも目玉商品って、いくつか用意できるの」

 フジヤさんが聞いてくる。そう、その部分に関しても考えていた。1つしか用意できないのは、問題だろう。いくつか用意できるようにしなきゃいけない。せめて、3個から5個。となると。

 私のスキル的には、3つしか作成できない。だから1日に作るのは、3つが限界。

「目玉商品をどのくらいの頻度で変えていくかにもよるけど、ある程度作り置きしてた方がいいね」

 フジヤさんがさらっと言う。確かに、こういうのって作り置きしておくのが大切だよね。少なくとも一週間分は余裕を持ちたい。ああ、小説を毎日投稿するときみたいな気分! 毎日投稿は結局、毎日その日の分を書くのが精いっぱいだったけどね。

 今日はこの目玉商品でって、ちゃんとスケジューリングして、商品をせめて一週間分準備してってなるし、実際に目玉商品を出した状態でチラシを配るのは、まだまだ先になりそうだ。

 なんとかこのスキル、同じ商品は何作作っても1カウントになるっていう方法ないかな。そうすれば、1か月に同じ目玉商品を何回か出すようにスケジューリングして、余裕ができて、他のことにスキルを使うこともできそうだけど。このままだと目玉商品にしかスキルが使えなくなっちゃう。

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