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野獣
第四十話
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肩を貸しながら城まで何とかたどり着いた2人は泣きながら抱きつくリリーと安堵の表情でリアムの手当を冷静にするバトラーによって出迎えられた。
「申し訳ございません!奥様っ!私が、、、私が!」
「もう泣かないで?リリー私は無事だから。」
バスルームで湯に漬かり温まりながらローズは優しく微笑んだ。
「リアムの方が重症です。」
リリーにアロマオイルでマッサージをされながら不安な表情を隠せないでいた。
すると、バスルームのドアがノックされバトラーの声がローズに話しかける。
「奥様、旦那様の手当が終わりました。」
その報告を聞くや否や立ち上がる。
「奥様、旦那様はご無事です。」
「リリー部屋にホットミルクを持ってきてちょうだい。」
リリーに指示すると直ぐにタオルで体を拭き着替え、リアムの眠る部屋へと急ぐ。
部屋に入るとスヤスヤと眠るリアムの姿。
ゆっくり近づき頬を撫でてみるとリアムの瞼が開かれる。
[ローズか、、、]
「痛くありませんか?辛くはありませんか?」
[あの男は誰なんだ。]
あの男と言われてローズは昨日のエドワードが頭に浮かぶ。
「小さい頃に何度かあっていた方です。私の婚約者候補であったとか。」
リアムはそっぽを向きながら
[奴と婚約したかったか?]
少し拗ねるような、子供のように言うリアムに思わずローズはクスッと笑ってしまった。
[なんだ。]
ムッしながらローズに抗議するとローズは優しい笑顔でこう応えた。
「いいえ?私の婚約者様はリアムなので」
[、、、、]
それからしばらくそのまま会話を続けたローズは疲れてしまったのかそのままリアムに体を預けるように眠ってしまった。
[あの頃に比べて色んな表情を見せてくれるようになった。これは期待してもいいのか?]
ローズの眠る頬を優しく撫でながらそんなことを思っているその時。
西の最上階の薔薇の花びらがまた一枚ヒラヒラと舞い落ちるのであった。
翌朝、ローズが目覚めると目の前には人間の姿に戻っているリアムの姿。
いつの間にかベッドの中に引きずり込まれており抱き合うようにして眠っていた。
そんな状況に赤面しながら離れようとするとガッチリと腰を抱かれていて逃れることが出来ないでいた。
モゾモゾと動くローズで目が覚めたのかリアムが瞼を開く。
「なんだ、起きたのか?」
「り、りり、、、リアム、、、」
はだけた胸元に目のやり場に困るローズ。
「け、怪我人なんですよ?!安静にしてください!」
リアムはお構い無しに頬、額、頭にキスの雨を落としていく。
「こうしていた方が早く治るんだ。大人しくしてろ。」
リアムの滅茶苦茶な言い分にローズも言い返す。
「そんなわけないでしょう!頭を怪我しているんですよ?もう、そんなこと言うなら看病は必要ありませんね!」
滅茶苦茶なリアムにご立腹なローズは依然バタバタともがく。
「お前、野獣の姿の時の方が優しくないか?」
ムッとするリアムに舌を出しながら
「野獣の時の方が大人しかったです!」
そう言ってするりとリアムの手を逃れるとベッドから立ち上がろうとした。
が、ローズの腰にリアムが後ろから抱きしめた。
「リアム?いい加減に、、、」
「、、、った。」
「え?」
「お前が戻ってくれて、、、良かった。」
ローズはそれを聞くとくるりとリアムに向き合い、両手でリアムの頬を包む。
「目を見せて、リアム。」
そう言ってリアムの瞳を見るとあの夜塔で怯えるように威嚇していた野獣、、、小屋に助けに来てくれた野獣。彼と同じ紅い瞳であることを確認した。
「助けてくれてありがとう、、、リアム。」
そういうと二人は深く優しく口づけをした。
第四章 野獣 ~完~
連載の仕方を少し変えます!
1話ずつの連載でしたが第五章からは5話ごとに公開していこうと思います!
これからも作品と作者を宜しくお願い申し上げます!
「申し訳ございません!奥様っ!私が、、、私が!」
「もう泣かないで?リリー私は無事だから。」
バスルームで湯に漬かり温まりながらローズは優しく微笑んだ。
「リアムの方が重症です。」
リリーにアロマオイルでマッサージをされながら不安な表情を隠せないでいた。
すると、バスルームのドアがノックされバトラーの声がローズに話しかける。
「奥様、旦那様の手当が終わりました。」
その報告を聞くや否や立ち上がる。
「奥様、旦那様はご無事です。」
「リリー部屋にホットミルクを持ってきてちょうだい。」
リリーに指示すると直ぐにタオルで体を拭き着替え、リアムの眠る部屋へと急ぐ。
部屋に入るとスヤスヤと眠るリアムの姿。
ゆっくり近づき頬を撫でてみるとリアムの瞼が開かれる。
[ローズか、、、]
「痛くありませんか?辛くはありませんか?」
[あの男は誰なんだ。]
あの男と言われてローズは昨日のエドワードが頭に浮かぶ。
「小さい頃に何度かあっていた方です。私の婚約者候補であったとか。」
リアムはそっぽを向きながら
[奴と婚約したかったか?]
少し拗ねるような、子供のように言うリアムに思わずローズはクスッと笑ってしまった。
[なんだ。]
ムッしながらローズに抗議するとローズは優しい笑顔でこう応えた。
「いいえ?私の婚約者様はリアムなので」
[、、、、]
それからしばらくそのまま会話を続けたローズは疲れてしまったのかそのままリアムに体を預けるように眠ってしまった。
[あの頃に比べて色んな表情を見せてくれるようになった。これは期待してもいいのか?]
ローズの眠る頬を優しく撫でながらそんなことを思っているその時。
西の最上階の薔薇の花びらがまた一枚ヒラヒラと舞い落ちるのであった。
翌朝、ローズが目覚めると目の前には人間の姿に戻っているリアムの姿。
いつの間にかベッドの中に引きずり込まれており抱き合うようにして眠っていた。
そんな状況に赤面しながら離れようとするとガッチリと腰を抱かれていて逃れることが出来ないでいた。
モゾモゾと動くローズで目が覚めたのかリアムが瞼を開く。
「なんだ、起きたのか?」
「り、りり、、、リアム、、、」
はだけた胸元に目のやり場に困るローズ。
「け、怪我人なんですよ?!安静にしてください!」
リアムはお構い無しに頬、額、頭にキスの雨を落としていく。
「こうしていた方が早く治るんだ。大人しくしてろ。」
リアムの滅茶苦茶な言い分にローズも言い返す。
「そんなわけないでしょう!頭を怪我しているんですよ?もう、そんなこと言うなら看病は必要ありませんね!」
滅茶苦茶なリアムにご立腹なローズは依然バタバタともがく。
「お前、野獣の姿の時の方が優しくないか?」
ムッとするリアムに舌を出しながら
「野獣の時の方が大人しかったです!」
そう言ってするりとリアムの手を逃れるとベッドから立ち上がろうとした。
が、ローズの腰にリアムが後ろから抱きしめた。
「リアム?いい加減に、、、」
「、、、った。」
「え?」
「お前が戻ってくれて、、、良かった。」
ローズはそれを聞くとくるりとリアムに向き合い、両手でリアムの頬を包む。
「目を見せて、リアム。」
そう言ってリアムの瞳を見るとあの夜塔で怯えるように威嚇していた野獣、、、小屋に助けに来てくれた野獣。彼と同じ紅い瞳であることを確認した。
「助けてくれてありがとう、、、リアム。」
そういうと二人は深く優しく口づけをした。
第四章 野獣 ~完~
連載の仕方を少し変えます!
1話ずつの連載でしたが第五章からは5話ごとに公開していこうと思います!
これからも作品と作者を宜しくお願い申し上げます!
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