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望まれない結婚
第四十一話
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人の姿に戻ってから2日目、ローズたちはヴェルグラ城へ戻ることにした。
あの事件以来リアムはより一層ローズから片時も離れることはなくなった。
今もこうして馬車に乗ろうかという時もローズの腰を抱いている。
「あ、歩きづらくは無いですか?」
赤面しながら言うローズにすまし顔で言葉を流す。
「こうじゃないと歩けん。それとも嫌か?」
「そういう訳では、、、」
馬車に乗り込む直前にローズはもう一度ブラン城を眺めた。
いい思い出があまり無い城ではあるが思い入れの強い城でもある。
何より、父と母と過ごした日々。
そして、リアムと過ごした日々。
どちらも多いとは言えない思い出ではあるけれど。
とても大切な思い出としてローズは胸にしまったのだ。
「薔薇は本当に良かったのか?ここに置いて。」
共に城を眺めるリアムの横画を見ながら目を細めて言う。
「えぇ、いいんです。」
フフっと笑うローズはそのまま馬車に乗り込み、そんなローズを怪訝な顔で見ながらリアムも馬車へと乗り込んだ。
「あの男のことはお前を拉致したあと野生のオオカミによって噛み殺されたという報告にしている。」
「、、、」
不安そうに俯くローズに気が付き窓を見ながら外の森を指を指した。
「あの森には野生のオオカミの群れがいる。誰も不審には思わんだろう。」
それでも浮かない顔をして俯くローズの手を優しく握る。
「俺の事が怖くなったか?恐ろしくなったか?今ならまだ間に合うんだ。」
優しく語りかけるリアムに弾けるように顔を上げ、ブンブンと首を横に振った。
「いいえ、違うんです!」
ローズはリアムの苦しそうな表情を見つめ、頭に巻いてある包帯を優しく撫でる。
「痛かった、、、ですよね。」
優しく擦りながらローズの顔も歪む。
「ローズ、痛くなどない。」
ゆっくりと首を振りローズの手はリアムの頭から離れた。
「痛いんです。あんな力いっぱい殴られたら誰だって痛いんです。誰だろうと関係ない。」
落ち込むローズの頭を優しく撫でてやるとリアムはローズの額にキスを落とした。
「お前が俺の元に帰ると言ってくれたんだ。これ以上の幸せは無いだろう?」
ローズはそんなリアムにふふっと微笑み、リアムも愛おしそうに頬を撫でる。
暫くすると慣れない長時間の移動でローズは寝てしまった。
隣に行き膝を枕に貸してやるとマントをローズに掛けてやった。
「しかし、奴はローズに呪いをかけた者では無いな。呪いが解ければ薔薇にも何かしらの反応が出るだろうが、今のところなんの変化もない。」
暗くなりつつある夕暮れの空を眺めながらリアムは眉をひそめた。
(やはり首都の人間が怪しいのか。)
考えを巡らせながらローズに視線を向け、顔にかかった髪をそっと払ってやる。
「お前の呪いだけは解いてやりたい。」
次回につづく!
あの事件以来リアムはより一層ローズから片時も離れることはなくなった。
今もこうして馬車に乗ろうかという時もローズの腰を抱いている。
「あ、歩きづらくは無いですか?」
赤面しながら言うローズにすまし顔で言葉を流す。
「こうじゃないと歩けん。それとも嫌か?」
「そういう訳では、、、」
馬車に乗り込む直前にローズはもう一度ブラン城を眺めた。
いい思い出があまり無い城ではあるが思い入れの強い城でもある。
何より、父と母と過ごした日々。
そして、リアムと過ごした日々。
どちらも多いとは言えない思い出ではあるけれど。
とても大切な思い出としてローズは胸にしまったのだ。
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共に城を眺めるリアムの横画を見ながら目を細めて言う。
「えぇ、いいんです。」
フフっと笑うローズはそのまま馬車に乗り込み、そんなローズを怪訝な顔で見ながらリアムも馬車へと乗り込んだ。
「あの男のことはお前を拉致したあと野生のオオカミによって噛み殺されたという報告にしている。」
「、、、」
不安そうに俯くローズに気が付き窓を見ながら外の森を指を指した。
「あの森には野生のオオカミの群れがいる。誰も不審には思わんだろう。」
それでも浮かない顔をして俯くローズの手を優しく握る。
「俺の事が怖くなったか?恐ろしくなったか?今ならまだ間に合うんだ。」
優しく語りかけるリアムに弾けるように顔を上げ、ブンブンと首を横に振った。
「いいえ、違うんです!」
ローズはリアムの苦しそうな表情を見つめ、頭に巻いてある包帯を優しく撫でる。
「痛かった、、、ですよね。」
優しく擦りながらローズの顔も歪む。
「ローズ、痛くなどない。」
ゆっくりと首を振りローズの手はリアムの頭から離れた。
「痛いんです。あんな力いっぱい殴られたら誰だって痛いんです。誰だろうと関係ない。」
落ち込むローズの頭を優しく撫でてやるとリアムはローズの額にキスを落とした。
「お前が俺の元に帰ると言ってくれたんだ。これ以上の幸せは無いだろう?」
ローズはそんなリアムにふふっと微笑み、リアムも愛おしそうに頬を撫でる。
暫くすると慣れない長時間の移動でローズは寝てしまった。
隣に行き膝を枕に貸してやるとマントをローズに掛けてやった。
「しかし、奴はローズに呪いをかけた者では無いな。呪いが解ければ薔薇にも何かしらの反応が出るだろうが、今のところなんの変化もない。」
暗くなりつつある夕暮れの空を眺めながらリアムは眉をひそめた。
(やはり首都の人間が怪しいのか。)
考えを巡らせながらローズに視線を向け、顔にかかった髪をそっと払ってやる。
「お前の呪いだけは解いてやりたい。」
次回につづく!
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