53 / 66
小さき呪い
第五十二話
しおりを挟む
「さて、、、、では話しを伺おうか?元子爵殿。」
椅子に縛り付けられ既に尋問を受けているのかところどころに殴られたあとのようなものが出来ていた。
リアムは椅子に座りながら一巻の髪をペラリとアベルの前に突き出す。
「我が妻の城から探し出した5年前のパーティの招待客の名簿だ。これにはそう、貴様の名前も書かれているのだ。」
「そ、それは!アグノエル子爵殿が令嬢であるローズ嬢の婚約者となる者を探すために開かれたパーティです!し、シエルを、、、シエルをローズ嬢にと思って招待を受けたのです!決して、決してローズ嬢に毒を盛ろうなどと!」
恐怖に歪んだ瞳で見上げると氷のように冷たい紅の瞳とぶつかる。
アベルは今必死な思いで喋ろうとするが唇も恐怖によって震えて上手く話せない。
途端にリアムがアベルの顔の目の前に剣を音を立てて突き立てる。
「ひっ!」
「当然だ。貴様、アグノエル家を知らないのか?ガロワの死神と呼ばれている古い家柄だ。代々の当主は暗殺術に長けていて国に仇なす者は全てアグノエルによって始末されてきた。そんな彼らが自分の娘に盛られようとしている毒を見逃すはずがないだろう。」
「っ!?」
「俺が気になるのはこの名前だ。」
リアムが指でトントンと軽く叩くそこには「サレス・バダンテール」と記されていた。
「ば、バタンテール?し、知らぬ名前でございます!」
「ほぉ、パーティ会場で会いもしなかったか?」
「本当でございます!言葉を交わしていれば覚えております!」
リアムは震えるアベルを見ると背後に立っているシエルに振り向き目配せをした。
シエルはそれを合図に部屋を後にする。
「セルペンス、、、」
「?!」
リアムがそう呟くとアベルの顔がみるみると青ざめていく。
「ま、、、、まさか、、、あの場に、、その者がいたというのですか?」
「ほぉ?その反応本当に知らんようだな。」
セルペンス、、、蛇の一族。
あらゆる悪事、陰謀に彼等ありと言われる最悪の一族。
50年前に没落したと言われているが裏の世界で生き延びているとも言われている。5年前のローズ毒殺未遂の事件もセルペンスが裏で糸を引いているのではと囁かれているほどだ。
リアムも何かしらセルペンスが関係していると考えていた。
「貴様が今まで生きてこられたのは奴らに目をつけられなかったからに過ぎないぞ。貴様のような小悪党、始末するまでもないからな。しかし我が領地で好き勝手した報いは今ここで受けてもらうことにしよう。聞きたいことももうないしな。」
「お、、、、おたすけを、、、なにとぞ、、、、なにとぞ!」
リアムは口元をにやりと上げると剣をアベルに振り落とした。
『へぇ、、、、あの子、結婚したんだ。』
次回に続く!
椅子に縛り付けられ既に尋問を受けているのかところどころに殴られたあとのようなものが出来ていた。
リアムは椅子に座りながら一巻の髪をペラリとアベルの前に突き出す。
「我が妻の城から探し出した5年前のパーティの招待客の名簿だ。これにはそう、貴様の名前も書かれているのだ。」
「そ、それは!アグノエル子爵殿が令嬢であるローズ嬢の婚約者となる者を探すために開かれたパーティです!し、シエルを、、、シエルをローズ嬢にと思って招待を受けたのです!決して、決してローズ嬢に毒を盛ろうなどと!」
恐怖に歪んだ瞳で見上げると氷のように冷たい紅の瞳とぶつかる。
アベルは今必死な思いで喋ろうとするが唇も恐怖によって震えて上手く話せない。
途端にリアムがアベルの顔の目の前に剣を音を立てて突き立てる。
「ひっ!」
「当然だ。貴様、アグノエル家を知らないのか?ガロワの死神と呼ばれている古い家柄だ。代々の当主は暗殺術に長けていて国に仇なす者は全てアグノエルによって始末されてきた。そんな彼らが自分の娘に盛られようとしている毒を見逃すはずがないだろう。」
「っ!?」
「俺が気になるのはこの名前だ。」
リアムが指でトントンと軽く叩くそこには「サレス・バダンテール」と記されていた。
「ば、バタンテール?し、知らぬ名前でございます!」
「ほぉ、パーティ会場で会いもしなかったか?」
「本当でございます!言葉を交わしていれば覚えております!」
リアムは震えるアベルを見ると背後に立っているシエルに振り向き目配せをした。
シエルはそれを合図に部屋を後にする。
「セルペンス、、、」
「?!」
リアムがそう呟くとアベルの顔がみるみると青ざめていく。
「ま、、、、まさか、、、あの場に、、その者がいたというのですか?」
「ほぉ?その反応本当に知らんようだな。」
セルペンス、、、蛇の一族。
あらゆる悪事、陰謀に彼等ありと言われる最悪の一族。
50年前に没落したと言われているが裏の世界で生き延びているとも言われている。5年前のローズ毒殺未遂の事件もセルペンスが裏で糸を引いているのではと囁かれているほどだ。
リアムも何かしらセルペンスが関係していると考えていた。
「貴様が今まで生きてこられたのは奴らに目をつけられなかったからに過ぎないぞ。貴様のような小悪党、始末するまでもないからな。しかし我が領地で好き勝手した報いは今ここで受けてもらうことにしよう。聞きたいことももうないしな。」
「お、、、、おたすけを、、、なにとぞ、、、、なにとぞ!」
リアムは口元をにやりと上げると剣をアベルに振り落とした。
『へぇ、、、、あの子、結婚したんだ。』
次回に続く!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します
みゅー
恋愛
乙女ゲームに、転生してしまった瑛子は自分の前世を思い出し、前世で培った処世術をフル活用しながら過ごしているうちに何故か、全く興味のない攻略対象に好かれてしまい、全力で逃げようとするが……
余談ですが、小説家になろうの方で題名が既に国語力無さすぎて読むきにもなれない、教師相手だと淫行と言う意見あり。
皆さんも、作者の国語力のなさや教師と生徒カップル無理な人はプラウザバック宜しくです。
作者に国語力ないのは周知の事実ですので、指摘なくても大丈夫です✨
あと『追われてしまった』と言う言葉がおかしいとの指摘も既にいただいております。
やらかしちゃったと言うニュアンスで使用していますので、ご了承下さいませ。
この説明書いていて、海外の商品は訴えられるから、説明書が長くなるって話を思いだしました。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる