カミサマの父子手帳~異世界子育て日記~

青空喫茶

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二章

緊急依頼

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 クシナダとの共同生活が始まって1週間が経った。この間、クシナダに主だった変化はない。生まれてすぐに幼児くらいだったから、すごい早さで成長するものだと思っていたがどうもよくわからない。
 女神の御子の弟子であるオーナーに聞いてみたが……。
「お師匠とは種族が違うし、アタシもお師匠からは女神の御子についてあまり聞かされてないのよ。ごめんね」
 と言われてしまった。
 クロノリヤのノクサル氏に会いに行くしかないが、クシナダはまだ小さい。
 クシナダを連れてガレムの森に入るのは、さすがに俺でも無茶だと思う。いや、行ってもいいんだが大山猫がなあ……。
 どうしたものかと思いながら、今日も俺はクシナダを連れてマンハイムに顔を出していた。
 この1週間でクシナダはマンハイムにずいぶんと馴染んだ。主に女性陣がクシナダの世話を焼いてくれている。あまり子供をちやほやしすぎるのはよくないんだが……。
「クーちゃん美味しい?」
 膝の上にクシナダを抱いてスザンヌがにこにこしていた。ギルドのカウンター前のテーブルを一卓占領して、ティーセットや山盛りクッキーを盛った皿を並べている。マリアもちゃっかり休憩中。おい、仕事はどうしたお前ら。
 ギルド内には俺達の他にも10人ちょっと冒険者が来ていたが、俺達を見てくすくすと笑っている。真面目そうなヤツは顔をしかめたりしているんだが。
「うん、スーちゃん。クッキー美味しいね」
 クシナダもすっかり慣れたもので、周囲の視線を気にしていない。
「クシナダ、あんまり食べると晩ごはん入らなくなるからな」
「はーい」
 返事はいいんだが、食べる手は止めていない。うーん、どうしたものか。
「スーちゃんも、クシナダの相手をしてくれるのはいいんだけど、気を付けてくれよ」
「スーちゃん言うな。大丈夫よ、このくらい」
 大丈夫じゃないから言ってるんだ。ほら、クシナダがほっぺた一杯にクッキー詰め込んで、ハムスターかお前は。
 俺はため息をつきながら、3人の目の前のクッキー皿を取り上げた。
「まっへ、まふはー」
「飲み込んでからしゃべる」
 喉を詰めないようにゆっくりお茶を飲ませてやる。こくこくと可愛い音を出すと、スザンヌがまた悶えた。
「やーん。クーちゃん可愛い~」
 キャラ崩壊しすぎだろ。なんかクロノリヤで会ったエルフもこんな感じだったな。
「ほんと可愛いねー。姉妹みたい」
 マリアがのんきにそんなことを言う。そう言えばクシナダもスザンヌも金髪だ。仲のいい姉妹に見えなくもない。
 実年齢はわからんがスザンヌは見た目15かそこらだもんな。ラフィーアコッチではもう年齢を気にすることはやめることにしたからどうでもいいや。
 なんせノクサル氏が150歳以上、そのノクサル氏をちゃんづけしているオーナーはそれ以上のはずだ。
 マリアは人族だからたぶん見た目通りだろうが、スザンヌはエルフだからな。日本アッチでエルフって言うと長命で成長が遅いのがテンプレだ。オーナーにこそっと聞いてみたら肯定してたから、ラフィーアコッチでも一緒らしい。
 真面目に考えたら感覚がおかしくなる。ラフィーアコッチはそういう世界なんだ。気にしたら負けだ、うん。
「ねー御主人マスター。もう一枚だけ」
 お茶を飲み終わったクシナダが、両手を顔の前で合わせる。誰だこんなの教えたの。
「ダメ。ほんと晩ごはん食べれなくなるぞ?」
「ぶーケチー」
「ほっぺた膨らませてもダメ」
「あははー、パパ厳しいねー」
「誰がパパか」
「ね、クーちゃん。ウチの子にならない?」
「スーちゃん独り身だろ」
「キミみたいな仮住まいよりいいと思うけど?」
 確かに。寝泊まりしているエイラはあくまでも宿だ。部屋は1部屋だけ、台所も物置も無い。正直クシナダと2人で住み続けるのは厳しいかも。今はまだクシナダが小さいから同じベッドで寝起きしてるが、今後はそうもいかんしなぁ。そのうちベルセンで借家でも探すかな……。
「それに、キミの変な性格がクーちゃんに伝染しないか心配で心配で」
「俺は流行り病か」
「はいはい、夫婦漫才はそこまで」
 誰が夫婦だ。声のした方を振り返ると、オーナーが真面目な顔で立っていた。
「みんな聞いてちょうだい」
 オーナーがパンパンと手を叩く。俺達を含めたギルド内にいた冒険者が話をやめた。
「衛士隊からの緊急依頼クエストよ。今から言うコは半刻後に2階に来てちょうだい。この場にいないコも何人かいるわね。スー、マリア、悪いけど魔力探知で探して念話ねんわで呼び出してちょうだい」
 その後オーナーが読み上げた名前は10人ほど。その中には俺の名前も入っていた。
 オーナーは言い終わると急ぎ足でギルドの外に出て行った。
御主人マスター、何があったのかな?」
 不安げに俺のことをクシナダが見上げている。俺はクシナダの頭を撫でてやりながら笑いかけた。
「大丈夫だから、そんな顔するな」
 何があったのかはわからないが、俺を呼んだということは俺にできることがあるんだろう。
 なら、きっと何とかなる。そんな気がする。

ーーーーーーーーーー

 ラフィーアコッチでは1日を12分割して、2時間を1刻と呼んでいるらしい。これは俺が渡人わたりとだと話した後に、スザンヌから教えてもらったことだ。ベルセンに来てからも時計を見なかったから、時間を知る方法が気になっていた。
 スザンヌによると、時計はあるが高級品なので、街でそうそう見るようなものではないこと。1日を12分割して、1刻から6刻が午前、7刻から12刻が午後だ。
 ちなみに、町中にいれば半刻ごとに鐘が鳴る。鐘を鳴らすのは衛士の仕事らしい。街の中心にある鐘付き台には、魔力制御された時計があるらしい。ラフィーアコッチでは時計は精密機械じゃなく魔法道具マジックアイテムなんだそうだ。
 俺は特にすることもなかったので、ギルド内でクシナダと時間を潰した後、戻ってきたオーナーと一緒に2階の執務室に上がった。その頃にはスザンヌとマリアの、他の冒険者への連絡と召集が終わったようだったから、まだ不安な顔をしていたクシナダを2人にお願いしておいた。
 執務室に入ってしばらくすると、オーナーに呼ばれた他の冒険者も入ってくる。その中にはドミニクの姿もあった。
「おうボウズ、早いな」
 既にギルド内では俺が渡人わたりとだと周知されている。なのに、スザンヌやマリアと同じくみんな俺に対する態度は変わらなかった。
「俺はギルドにいたからね」
「そうか、そりゃ都合が良かったな。お前念話機ねんわき持ってねえだろ?」
「ってか、念話ねんわって何?」
 気になってはいたが、スザンヌとマリアが忙しそうだったので聞きそびれていた。まあ、単語から何となく予想はつくが。
「念話は距離を無視して会話ができる魔法のことよ。魔法が使えないコは媒体に念話機を使うの。はいこれ」
 俺の疑問に答えながら、青い豆のような物を渡してきた。とりあえず手のひらにのせてもらう。
 これが念話機?薬剤のカプセルみたいだな。指で摘まんで軽く振ると、さらさらと音がする。
「それは制限付きの念話機よ。マンハイムの念話機とだけ繋がるわ。左右どっちでもいいから耳に差し込んでおいてね」
 ……子機みたいなもんか。言われた通り右耳に入れてみると、念話機はぴたっと吸い付くように耳の中に収まった。
「外すときは?」
「指で摘まんで、外すと念じれば外れるわ。ここしばらくスーと魔法の練習してたでしょ?魔力を流す要領よ」
 オーナーの言う通り、ここ何日か依頼の合間にスザンヌに魔法を教えてもらっていた。と言っても魔力の扱い方ぐらいだが。
 俺に魔術創造の技能があったので、スザンヌは魔力の使い方だけ教えてくれた。それも基本だけ。せっかく魔術創造の技能があるのに、型にはまった魔法を覚えるのはもったいないからだそうだ。
 自分なりの魔法を編み出したら、一般的な魔法を教えてくれると言っていた。
 試しに耳栓のようにはまった念話機を摘まんで念じてみる。なんの手応えもなく取り外せた。もう一度耳に入れるとまた吸い付く。
「要領はそんな感じよ。念話を使うときは、魔力を流して話しかけなさい。こことしか繋がらないからそれだけで念話が出来るわ」
「了解」
「ちょっと脱線しちゃったけど、本題に入りましょうか。悪いわね、急に呼び出して」
 オーナーが執務室の壁を指差すと、壁に地図が浮かび上がった。地図の真ん中には小さな円があり、ベルセンと書かれている。周辺地図だな。じゃあ、ベルセンの右側に広がってる大きな森がガレムの森か。途中で切れてるからほんの一部だな。
「ここ最近、ガレムの森で大山猫が大量発生していたのは、みんな覚えてるわね?」
 他の連中が何も言わず頷く。俺もだ。ギルドの試験当日に完了した依頼がまさにそれだった。
 依頼主はノクサル氏で、大量発生した大山猫の討伐依頼だったから、ベルセンに着くまでに討伐した大山猫を納品した。納品した分と、ラフィーアコッチに来てすぐに討伐してクロノリヤで換金した分を合わせると、俺1人で100頭近く討伐したことになる。
 オーナーが俺を見て頷く。
「クロノリヤからの継続討伐依頼を受けてくれたコもいるわね。あの依頼でマンハイムが討伐した大山猫はざっと200頭」
 そんなにいたのか、大山猫。俺は素直に感心したが、回りの連中は不審そうに唸っている。
「いくらなんでも多すぎますね」
「大山猫は1度に2頭程しか子を産まないはず。それに繁殖期は年に1度……」
「ガレムの森がいくら広いとは言え……」
 そんな声が聞こえる。そうか、普通じゃないのか。
「そんなに早く数が増えるわけがねえ」
 ドミニクもそう呟く。
「肉食の大山猫は、餌場が枯渇すると死滅する。1つの餌場を共有できる頭数はせいぜい20頭が限度ね」
 オーナーが話を続ける。
「大量発生は本来ならあり得ない。つまり、誰かが意図的に増やした恐れがあるのよ」
 その考えが浮かぶってことは、確証があるのか?
 何で俺を見るの、オーナー?
「以前、ユートちゃんが捕縛した3人の盗賊がいるんだけど、衛士隊が3人を尋問して盗賊ギルドの隠れ家を見つけてね」
 ……あの3バカか。すっかり忘れてたな。
「昨夜踏み込んだそうなのよ。そこで衛士隊が見つけたのが、魔法で品種改良された大山猫の死骸」
 ……何かきな臭くなってきたな。魔法ってそんなこともできんのか。
「いやん、ユートちゃん怖い顔しないの」
 オーナーがおどけた様子で笑う。自覚はないんだけどな。俺は深呼吸をする。
「オーナー、続きを」
「盗賊ギルドの連中、どうやら依頼を受けていたらしいのよ」
 オーナーがそう言って再び地図の上、つまりベルセンの北側を指差す。そこにはベルセンと同じくらいの円が4つ描いてあり、その円を1つの大きな円が囲んでいた。
「テオロスの軍部からの依頼をね」
 大きな円には、テオロス帝国と書かれている。
 テオロスって、たしか隣国だよな。ベルセンが所属しているパルジャンス王国の。地図が縮図だから気づかなかったが、地図に記載されている地域の3分の2がパルジャンス王国の領土だ。それに比べてテオロス帝国は地図の10分の1にも満たない小さな国だ。
「盗賊ギルドの受けた依頼は、人造魔獣の開発。そのために大山猫を大量発生させて、人造魔獣の材料にしたらしいのよ。衛士隊が踏み込んだ隠れ家は既に放棄された後でね、魔獣の失敗作が山と積まれていたそうよ。そして、隠れ家からテオロス領に向かって足跡と馬車のわだちが残されていた。大量にね」
 オーナーが俺達を見回す。誰も言葉を発しない。
「隠れ家の状況から見て、放棄されたのは10日ほど前。テオロスに相当な数の人造魔獣が入ったと見て間違いないわ。その証拠に今朝、パルジャンス王国にテオロス帝国から宣戦布告があったわ」
 宣戦布告って……。
「戦争!?」
 オーナーは真剣な表情で、俺の言葉に頷いた。
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