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四章
雨中の幻
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ホルスト遺跡で夜営を始めて1刻ほどが過ぎた。晩メシの後に食休みを兼ねて紅茶を淹れる。気が付くと、しとしとと雨が降り出していた。糸のように細い雨が、焚き火に照らされてぼんやりと光っている。それぞれのマグカップに紅茶を注ぐと、湯気とともに紅茶の香りが夜の闇に溶けていく。
俺とトロイアーノが紅茶を飲みながら不寝番を決めている横では、クシナダとトトが満足そうに木の実を食べていた。昼間クシナダが見つけた木の実で、俺も1つ食べてみたが甘酸っぱいスモモのような味がした。あ、クシナダお前もうやめとけって。いつも思うんだけど、そのちっこい体のどこに入っていくんだろう?晩メシも2杯おかわりしてたし。冗談抜きで腹の中に次元鞄でも仕込んでるのかも……。
「クシナダ、あんまり食べるとおなか壊すぞ。外寒いんだから」
「うーん、うん!腹八分目って言うもんね」
「……いやあ、十二分目は食ったんじゃね?」
とぼけるクシナダさんに軽くツッコミを入れると、トトが爆笑していた。トロイアーノも肩をぷるぷる震わせている。俺も苦笑しながら、クシナダの口の周りを拭いてやった。
「せっかく念話機もらったんだ。寝る前にマンハイムに念話してみろよ」
「あ!そうだった!えへへー、誰か出てくれるかなあ」
クシナダの左耳に入れている念話機が微かに光る。マンハイムに念話をつないだみたいだな。クシナダが小さく咳払いして、マンハイムの念話機に向かって話し始めた。
「こんばんはー。クシナダだよ、誰かいませんかー?」
恐る恐る念話を始めたクシナダの顔が、ぱっと明るくなった。どうやら誰か出たみたいだな。嬉しそうにうんうんと頷いている。
「えへへー、クーちゃんね、今遺跡にいるのよ。御主人とヴィッツさんと、トトちゃんも一緒なのよ」
その後クシナダは、嬉しそうに今日あったことを念話先の相手に話していた。見えるわけでもないのに、時折身振りを交えている。うん、俺もたまに電話越しにやるから気持ちはわかるぞ。
「うん、そうなの。遺跡はね、今雨が降ってるのよ。うん、はい、あったかくして寝るね。うん、はーい。おやすみなさい!」
どうやら念話が終わったみたいだ。相手は誰だろ、スザンヌかな?
「御主人、夜営の雨は風邪の原因だって、オーナーが」
……オーナーかよ。俺はずっこけながら苦笑した。あれだな、あの仕草がなければまともなんだな、あの変態も。
「それとね、スーちゃんは今日はもう帰っちゃったって」
「……ああ、そう。なんで俺に言うの?」
「えー?きっと気にしてるだろうから教えてあげてって、オーナーが」
何それ。俺はまたしても苦笑してしまう。オーナーの言葉よりも、楽しそうにしているクシナダさんにだけども。
オーナーの言葉を信じ込んだらしいクシナダが、なんとも嬉しそうにしている。いやいや違うからと言ってみても、クシナダは首を横に振って聞いてはくれなかった。ため息をつく俺にトロイアーノも追い打ちをかけてくる。クレリア=シアーラ=ボルトロテ皇女様の日常話なんか聞かせて、俺にどうしろっての。ああトト、お願いだから肉球ぽんぽんはやめてくれないかな。それ割とマジで精神的に来るものがあるよ?
結局俺はクシナダが寝付くまで3人がかりでからかわれ続けてしまった。うん、なんというか、ちくしょう。
「すまんな、ユート殿。先に休ませてもらうよ」
「ええ、2刻したら声をかけますよ」
今夜はいつもと違って結界付きのテントで寝るわけじゃないから、俺とトロイアーノで不寝番をやることになった。順番は公平に1ミル硬貨の裏表で決めて、俺が先に番をする。トロイアーノが時計代わりに出してくれた砂時計で時間を計ることにした。
寝袋にくるまって、クシナダが俺の膝を枕代わりに寝息を立てている。丸くなって寝ているトトに毛布をかけ、焚き火が消えないように薪をくべた。
トロイアーノは遺跡の壁に背を向けて、毛布をかぶって座ったまま眠っていた。器用な寝方だと思ったが、よく考えるとこのおっさん、軍人だったっけ。夜営の時はああやって寝るように訓練されてたんだろうな。
魔力探知を半径50メートルくらいに広げながら、火にかけた鍋で湯を沸かす。不寝番が寝るわけにはいかないから、茶葉3倍くらいで紅茶を淹れる。砂時計の砂は半分くらい落ちたかな。この砂時計は1回で半刻、だからあと3回ひっくり返したらトロイアーノと交代だ。
何気なく外に目をやると、絹糸のような雨がまだ降り続いていた。雨は焚き火の光を反射して、オレンジ色に光をまといながら夜の闇に溶けていく。俺は紅茶をすすりながら、何をするでもなくぼんやりとその光景を眺めていた。
気が付くと砂時計の砂がほとんど落ちている。俺の膝枕で熟睡しているクシナダを起こさないように、手だけを動かして砂時計をひっくり返す。焚き火が時々ぱちぱちと音を立てる。雨は降り続いているが風は無い。静かな夜だ。
魔力探知を確認しても、赤い魔力は見当たらない。俺達の他にいくつか青い魔力が近くにいるけど、それぞれ動かずにその場にとどまっているから気にしなくてもいいだろう。
「……ふあぁ」
あんまり静かなもんだから、ついついあくびが出てしまう。俺は苦い紅茶をすすって気を取り直した。時折爆ぜる焚き火の音と、降り続く雨音だけが俺達を包んでいる。
(…………)
不意に雨音に交じって誰かの声が聞こえたような気がした。クシナダの寝言……?いや、クシナダを見ても静かに寝息を立てて寝てるな。
(…………)
……まただ。俺は魔力探知で周囲を再確認してみる。結果はさっきと同じ、赤い魔力は見当たらない。
(…………)
何を言っているかはわからないが、どうやら上から声がするみたいだ。屋根を見上げても誰もいないけど。砂時計を見ると、2回目が終わろうとしていた。砂時計をひっくり返して3回目に突入する。
その後しばらくはさっきの声みたいなものは聞こえなかった。空耳かな、そう思いながら湯を沸かしていると、また声が聞こえた。
(…………)
相変わらず何を言っているかはわからないけど、さっきよりも近づいて来てるみたいだな。でも魔力探知に引っかかる魔力は無い。もしかして幽霊?でもそうだとしても赤い魔力は無いんだよな。
「今夜は冷えますよ」
背後から声がかかる。びくっとして振り返ると、そこには甲冑を身に着けた男が1人佇んでいた。足音も無くいつの間に?魔力探知で見てみると、男の魔力は青。それを確認してほっとした。
「ええ、そうですね」
敵意は無さそうなので、俺は相槌を打って頷いた。男が微笑みながら頷く。
「風邪をひくといけません。火を絶やさぬよう」
「ありがとうございます。あなたも……」
火に当たって行きますか。そう言おうとした瞬間、今まで目の前にいた男が初めからいなかったかのように消え去っていた。
目をごしごしこすってみても、男の姿は無い。いつの間にか夢でも見てたんだろうか?すっかり冷たくなった紅茶を飲み干す。きょろきょろと視線を巡らせるが、男の姿はどこにもなかった。
「……あれ?」
さっきまで男が立っていた場所に、何かが積まれているのが見える。俺はクシナダを起こさないように立ち上がり、積まれている何かを確かめるために近寄っていく。
「薪……だな」
男の代わりに薪が積まれている。俺達が焚き火に使っている薪とは木の種類が違う。さっきの男が忘れていった?
俺は気づかないうちに寝てたんだろうか?試しに頬をつねってみると、しっかり痛みを感じるな。積まれた薪を1本手に取ってみる。うん、よく乾かしてあるな。火にくべるとすぐに燃え始めるだろう。でもなんで、こんなところに薪が?
……火を絶やさぬようって言ってたから、さっきの男が焚き火用に置いてってくれたんだろうか。魔力探知で薪を調べてみても、ただの薪ということしかわからなかった。
狐に化かされたような気分だけど、特に害があるわけじゃないし。とりあえずこの薪はありがたく使わせてもらおうかな。あとで怒られたら、俺が持ってる他の薪を譲って許してもらおうかな。
不思議な男以外は特に何もなく、交代の時間が近づいてくる。俺はトロイアーノ用に普通の紅茶を淹れて砂時計の砂が落ち切るのを待った。
「将軍、時間です」
砂が落ち切ってから、トロイアーノを揺さぶって起こす。目を覚ましたトロイアーノに淹れたての紅茶を渡し、俺も紅茶を飲みながらさっき会った不思議な男のことを話した。
「……不思議な話だな。私も注意しておくよ」
「青い魔力だったんで大丈夫だと思うんですが……」
「私もそう思うが、魔力探知は丁寧にしておこう」
「じゃあ、すみませんが後はお願いしますね」
「ああ、朝までゆっくり休んでくれ」
俺は頷いてから寝袋に入り、クシナダの隣に横になった。それから朝まで、トロイアーノに起こされることも無かった。
俺とトロイアーノが紅茶を飲みながら不寝番を決めている横では、クシナダとトトが満足そうに木の実を食べていた。昼間クシナダが見つけた木の実で、俺も1つ食べてみたが甘酸っぱいスモモのような味がした。あ、クシナダお前もうやめとけって。いつも思うんだけど、そのちっこい体のどこに入っていくんだろう?晩メシも2杯おかわりしてたし。冗談抜きで腹の中に次元鞄でも仕込んでるのかも……。
「クシナダ、あんまり食べるとおなか壊すぞ。外寒いんだから」
「うーん、うん!腹八分目って言うもんね」
「……いやあ、十二分目は食ったんじゃね?」
とぼけるクシナダさんに軽くツッコミを入れると、トトが爆笑していた。トロイアーノも肩をぷるぷる震わせている。俺も苦笑しながら、クシナダの口の周りを拭いてやった。
「せっかく念話機もらったんだ。寝る前にマンハイムに念話してみろよ」
「あ!そうだった!えへへー、誰か出てくれるかなあ」
クシナダの左耳に入れている念話機が微かに光る。マンハイムに念話をつないだみたいだな。クシナダが小さく咳払いして、マンハイムの念話機に向かって話し始めた。
「こんばんはー。クシナダだよ、誰かいませんかー?」
恐る恐る念話を始めたクシナダの顔が、ぱっと明るくなった。どうやら誰か出たみたいだな。嬉しそうにうんうんと頷いている。
「えへへー、クーちゃんね、今遺跡にいるのよ。御主人とヴィッツさんと、トトちゃんも一緒なのよ」
その後クシナダは、嬉しそうに今日あったことを念話先の相手に話していた。見えるわけでもないのに、時折身振りを交えている。うん、俺もたまに電話越しにやるから気持ちはわかるぞ。
「うん、そうなの。遺跡はね、今雨が降ってるのよ。うん、はい、あったかくして寝るね。うん、はーい。おやすみなさい!」
どうやら念話が終わったみたいだ。相手は誰だろ、スザンヌかな?
「御主人、夜営の雨は風邪の原因だって、オーナーが」
……オーナーかよ。俺はずっこけながら苦笑した。あれだな、あの仕草がなければまともなんだな、あの変態も。
「それとね、スーちゃんは今日はもう帰っちゃったって」
「……ああ、そう。なんで俺に言うの?」
「えー?きっと気にしてるだろうから教えてあげてって、オーナーが」
何それ。俺はまたしても苦笑してしまう。オーナーの言葉よりも、楽しそうにしているクシナダさんにだけども。
オーナーの言葉を信じ込んだらしいクシナダが、なんとも嬉しそうにしている。いやいや違うからと言ってみても、クシナダは首を横に振って聞いてはくれなかった。ため息をつく俺にトロイアーノも追い打ちをかけてくる。クレリア=シアーラ=ボルトロテ皇女様の日常話なんか聞かせて、俺にどうしろっての。ああトト、お願いだから肉球ぽんぽんはやめてくれないかな。それ割とマジで精神的に来るものがあるよ?
結局俺はクシナダが寝付くまで3人がかりでからかわれ続けてしまった。うん、なんというか、ちくしょう。
「すまんな、ユート殿。先に休ませてもらうよ」
「ええ、2刻したら声をかけますよ」
今夜はいつもと違って結界付きのテントで寝るわけじゃないから、俺とトロイアーノで不寝番をやることになった。順番は公平に1ミル硬貨の裏表で決めて、俺が先に番をする。トロイアーノが時計代わりに出してくれた砂時計で時間を計ることにした。
寝袋にくるまって、クシナダが俺の膝を枕代わりに寝息を立てている。丸くなって寝ているトトに毛布をかけ、焚き火が消えないように薪をくべた。
トロイアーノは遺跡の壁に背を向けて、毛布をかぶって座ったまま眠っていた。器用な寝方だと思ったが、よく考えるとこのおっさん、軍人だったっけ。夜営の時はああやって寝るように訓練されてたんだろうな。
魔力探知を半径50メートルくらいに広げながら、火にかけた鍋で湯を沸かす。不寝番が寝るわけにはいかないから、茶葉3倍くらいで紅茶を淹れる。砂時計の砂は半分くらい落ちたかな。この砂時計は1回で半刻、だからあと3回ひっくり返したらトロイアーノと交代だ。
何気なく外に目をやると、絹糸のような雨がまだ降り続いていた。雨は焚き火の光を反射して、オレンジ色に光をまといながら夜の闇に溶けていく。俺は紅茶をすすりながら、何をするでもなくぼんやりとその光景を眺めていた。
気が付くと砂時計の砂がほとんど落ちている。俺の膝枕で熟睡しているクシナダを起こさないように、手だけを動かして砂時計をひっくり返す。焚き火が時々ぱちぱちと音を立てる。雨は降り続いているが風は無い。静かな夜だ。
魔力探知を確認しても、赤い魔力は見当たらない。俺達の他にいくつか青い魔力が近くにいるけど、それぞれ動かずにその場にとどまっているから気にしなくてもいいだろう。
「……ふあぁ」
あんまり静かなもんだから、ついついあくびが出てしまう。俺は苦い紅茶をすすって気を取り直した。時折爆ぜる焚き火の音と、降り続く雨音だけが俺達を包んでいる。
(…………)
不意に雨音に交じって誰かの声が聞こえたような気がした。クシナダの寝言……?いや、クシナダを見ても静かに寝息を立てて寝てるな。
(…………)
……まただ。俺は魔力探知で周囲を再確認してみる。結果はさっきと同じ、赤い魔力は見当たらない。
(…………)
何を言っているかはわからないが、どうやら上から声がするみたいだ。屋根を見上げても誰もいないけど。砂時計を見ると、2回目が終わろうとしていた。砂時計をひっくり返して3回目に突入する。
その後しばらくはさっきの声みたいなものは聞こえなかった。空耳かな、そう思いながら湯を沸かしていると、また声が聞こえた。
(…………)
相変わらず何を言っているかはわからないけど、さっきよりも近づいて来てるみたいだな。でも魔力探知に引っかかる魔力は無い。もしかして幽霊?でもそうだとしても赤い魔力は無いんだよな。
「今夜は冷えますよ」
背後から声がかかる。びくっとして振り返ると、そこには甲冑を身に着けた男が1人佇んでいた。足音も無くいつの間に?魔力探知で見てみると、男の魔力は青。それを確認してほっとした。
「ええ、そうですね」
敵意は無さそうなので、俺は相槌を打って頷いた。男が微笑みながら頷く。
「風邪をひくといけません。火を絶やさぬよう」
「ありがとうございます。あなたも……」
火に当たって行きますか。そう言おうとした瞬間、今まで目の前にいた男が初めからいなかったかのように消え去っていた。
目をごしごしこすってみても、男の姿は無い。いつの間にか夢でも見てたんだろうか?すっかり冷たくなった紅茶を飲み干す。きょろきょろと視線を巡らせるが、男の姿はどこにもなかった。
「……あれ?」
さっきまで男が立っていた場所に、何かが積まれているのが見える。俺はクシナダを起こさないように立ち上がり、積まれている何かを確かめるために近寄っていく。
「薪……だな」
男の代わりに薪が積まれている。俺達が焚き火に使っている薪とは木の種類が違う。さっきの男が忘れていった?
俺は気づかないうちに寝てたんだろうか?試しに頬をつねってみると、しっかり痛みを感じるな。積まれた薪を1本手に取ってみる。うん、よく乾かしてあるな。火にくべるとすぐに燃え始めるだろう。でもなんで、こんなところに薪が?
……火を絶やさぬようって言ってたから、さっきの男が焚き火用に置いてってくれたんだろうか。魔力探知で薪を調べてみても、ただの薪ということしかわからなかった。
狐に化かされたような気分だけど、特に害があるわけじゃないし。とりあえずこの薪はありがたく使わせてもらおうかな。あとで怒られたら、俺が持ってる他の薪を譲って許してもらおうかな。
不思議な男以外は特に何もなく、交代の時間が近づいてくる。俺はトロイアーノ用に普通の紅茶を淹れて砂時計の砂が落ち切るのを待った。
「将軍、時間です」
砂が落ち切ってから、トロイアーノを揺さぶって起こす。目を覚ましたトロイアーノに淹れたての紅茶を渡し、俺も紅茶を飲みながらさっき会った不思議な男のことを話した。
「……不思議な話だな。私も注意しておくよ」
「青い魔力だったんで大丈夫だと思うんですが……」
「私もそう思うが、魔力探知は丁寧にしておこう」
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