ぼくのソバカス

ぼくのかおにはむすうにソバカスがある。

ほいくえんのころ、ようやくかずをかぞえられるようになったぼくは

かあさんのかおにあるむすうのてんがあるのにきづいた。

それをなぜだかむしょうにかぞえたくなった。

それは、かぞえてもかぞえてもいっこうにおわらなかった。

さいきんぼくは、しょうがっこうこうがくねんになり、じぶんのかおがきになるようになってきた。

かがみをみると、かあさんのかおにあるそれが、ぼくのかおにもおなじようにある。

さいしょは、そんなにきにしていなかったぼくだが、サッカーをはじめてまっくろなかおになってからだろうか…

なんだかかずがふえたかな?とおもうようになった。

きっとともだちも、ぼくのかおになにかたくさんのてんがあるのにきづいているはず。

だけれども、そのことをしてきするのはだれひとりとしていなかった。

そのおかげで、ぼくもきにしないですんでいるのかもしれない。

このかおにあるてんは、ソバカスというらしい。

ぼくはほんとうはこのかおがとてもいやだ。

あるひ、かあさんのとなりでかがみをみていたぼくは

このソバカスなかったらよかったのに…

といった。

かあさんは、ごめんいややろ?といってじぶんのほおをてでさすりながら、
とてももうしわけなさそうなかおをした。

はなしをきくと、かあさんもいやだったらしい。

よくよくはなしをきくと、ぼくのおじいちゃんにもソバカスがあったらしいのだ。かあさんのおとうさんだ。

そんなはなしをきいて、みんなつながっているんだとおもうとなんだかすこしほっこりした。

ぼくは、やっぱりソバカスはきらいだ。

きょうもかあさんは、けしょうひんをかたてに、パッとひとぬり。

ソバカスはまほうのようにきえてなくなる。

ぼくはそれをまいにちながめている。

すごいなぁとおもうけど、

おけしょうはちょっとなぁ…



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