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最後のそして始まりの……
4. ハヤは、今も昔も変わらない。 親友で、愛しい人なんだ。
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「……でも、ハヤは結婚しないと!
跡継ぎが必要なんだろ。
それは、オレもわかってるから……」
性奴隷になろうとは思わなくても、男同士、表に出せない関係なのは間違いない。
だから、絶対ばれてはいけない愛人として、傍にいるという事は覚悟していた。
「それはもういいんだ。父さんもわかってくれている。
そもそもこのご時勢、もう世襲制で会社を経営するやり方が古いんだよ。
……それに……」
ハヤはおもむろにオレの手を取り、自分の股間に当てた。
「!!!!」
「俺がこうなるのは、ナツだけなんだ……」
そこはもうすでにはち切れそうになっていた。
はにかむハヤの姿にきゅんと心が鳴って、オレはこの大男を強く抱き締めた。
返事のかわりに、オレは指輪の箱から大きい方の指輪を取りだし、ハヤの右手を手にする。
「左手だと、何かと厄介だからな」
噛み締めながら、右の薬指にゆっくりはめていった。
ハヤもオレ用に作った指輪を手にし、俺の右薬指にはめる。
その手が緊張からか、すごく震えていて、ちょっと笑ってしまった。
世界でも有数の企業の次期社長の結婚が、こんな「ままごと」みたいでいいんだろうかと、大人の立場で考えてしまうが、
指輪のはまったオレの手をこんなにも愛おしそうに見つめられると、
そんなことはどうでもいいやという気持ちになっていった。
ハヤは、今も昔も変わらない。
親友で、愛しい人なんだ。
オレはハヤの柔らかなカールした前髪をかき上げおでこに軽くキスをすると、座っていたリビングの中央のソファーの背もたれをぴょんと飛び越えた。
「風呂借りるわ。いやぁー、今日も暑くて汗だくでさ……」
「あ…うん……」
少しスカされたように感じたのか、ハヤは小さく返事をした。
バスルームに向かって歩き出し、ハヤがダイニングテーブルを片付けだしたころ。
「先、入ってるから、片付けたら来いよ……」
オレはそれだけ呟いてバスルームの戸を閉めた。
跡継ぎが必要なんだろ。
それは、オレもわかってるから……」
性奴隷になろうとは思わなくても、男同士、表に出せない関係なのは間違いない。
だから、絶対ばれてはいけない愛人として、傍にいるという事は覚悟していた。
「それはもういいんだ。父さんもわかってくれている。
そもそもこのご時勢、もう世襲制で会社を経営するやり方が古いんだよ。
……それに……」
ハヤはおもむろにオレの手を取り、自分の股間に当てた。
「!!!!」
「俺がこうなるのは、ナツだけなんだ……」
そこはもうすでにはち切れそうになっていた。
はにかむハヤの姿にきゅんと心が鳴って、オレはこの大男を強く抱き締めた。
返事のかわりに、オレは指輪の箱から大きい方の指輪を取りだし、ハヤの右手を手にする。
「左手だと、何かと厄介だからな」
噛み締めながら、右の薬指にゆっくりはめていった。
ハヤもオレ用に作った指輪を手にし、俺の右薬指にはめる。
その手が緊張からか、すごく震えていて、ちょっと笑ってしまった。
世界でも有数の企業の次期社長の結婚が、こんな「ままごと」みたいでいいんだろうかと、大人の立場で考えてしまうが、
指輪のはまったオレの手をこんなにも愛おしそうに見つめられると、
そんなことはどうでもいいやという気持ちになっていった。
ハヤは、今も昔も変わらない。
親友で、愛しい人なんだ。
オレはハヤの柔らかなカールした前髪をかき上げおでこに軽くキスをすると、座っていたリビングの中央のソファーの背もたれをぴょんと飛び越えた。
「風呂借りるわ。いやぁー、今日も暑くて汗だくでさ……」
「あ…うん……」
少しスカされたように感じたのか、ハヤは小さく返事をした。
バスルームに向かって歩き出し、ハヤがダイニングテーブルを片付けだしたころ。
「先、入ってるから、片付けたら来いよ……」
オレはそれだけ呟いてバスルームの戸を閉めた。
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