なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~

ha-na-ko

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最後のそして始まりの……

5. 《隼人side》 早く……早く、ナツに触れたい。

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《隼人side》


ドクン!!


バスルームの扉が閉まる瞬間のあのナツの目配せだけで、息が止まるほどの身体の疼きを感じた。

早く……早く、ナツに触れたい。

俺は急いで皿を片付けだした。


皿を洗っている泡だらけの右の薬指が見えるたび、顔が緩む。
見た目は17歳の頃とあまり変わらない相変わらずの童顔で。
でも、雰囲気は一段と男らしくなっていて、そしてまだ、あんなにも俺を思ってくれていた。


初めて会ったあの川原から、10年。
俺の想いは常に一方通行だった。
それでもよかった。
あの太陽のようなナツの傍に居られるだけで、俺自身も照らされ温もりを貰えた。

でも、期限が近づくにつれ、思春期の疼く身体はナツを求めて止まなかった。
異性に走るナツにどうしても俺を刻みたかった。

あの夏休み最後の3日間から10年。
そんな俺を今度はナツが追いかけてくれた。

俺が一方通行に思い続けた年月と同じ年月を……。




そして、今。

俺とナツは永遠を誓ったんだ……。




キッチンをピカピカに拭き上げてエプロンを外すと、俺は急いでバスタオルの準備をし、バスルームへと急いだ。


……そう、ここで最初に薬で眠らせたナツを縛ったんだ。

あの時は初めて触れるナツの肌の感触に、何時目覚めるかとドキドキしながらも興奮を抑えられなくて、慌ててトイレに駆け込んだんだった。
もう最後なんだと、言い聞かせて……。

俺はスーツのズボンとワイシャツネクタイもまだそのままに、ゆっくりシャワー音だけのする曇ったバスルームへと足を踏み入れた。


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