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婚約
調査
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王太子様のお相手選びは、結局3人の御令嬢に絞られた。
「それまで大変だった!」と叫んでも、メイド風情ですが発言を許していただけるかと。
それくらい、問題の嵐で通常の業務にも差し障りが出ました。特別手当ては出していただけましたが。
私は王城内の秘事、火遊びと呼ばれるものを追いかけていました。
お仕事ですよ?
部屋で、手紙やメモを素知らぬ顔で追いかけ回収。
物陰で隠れんぼならぬ、歯の浮くような愛の言葉を聞いている時間がツラい。
盛り上がるのは本人達だけ
回収はご家族に、本人は領地に送られるのが基本パターンでしょうか。
『ここ、王城内なので、貴女の自室じゃないんですよ?』
そう言いたくなる有り様で。
壊した物は後から請求することになりますので経理の方が頑張ってます。
お部屋の使い方って性格が出ますよね。
そんなお客様の相手に、部屋の清掃に入れば脱いだ下着が…。
お嬢様って片付けられないのかしら?と思いながら。
い自分が私もお客様の立場になった時そう思われないよう気をつけます。
甘え過ぎも考えてしまいますね。
公爵令嬢であるミカエラ様が隣国に嫁ぐため、王太子様のお相手は国内の御令嬢からお決めになりたい。
国内の御令嬢に絞られた。ものの
それはうちの娘が王妃になれるかも!と貴族家のとんでも行動を助長する羽目に。
「アタシが王妃になったらクビにしてやる!」
『私を雇っているのは王妃様。貴女が王妃になってもクビにはできません。
その頃にはメイドを辞める時期かと。』
「王子様がわたくしを見初めて下さるわ!」
『高位貴族のお嬢様にお話が内々に打診がすんでいるので、貴女にお呼びはかかりません。』
(言ってあげたい!メイドからは言えない!!)部屋で叫んでた。
学生の頃ならちょっとズレて可愛い程度でも、王城で繰り広げなくても良いのに。
おかげで対処能力が上がりましたよ。
騎士女性に易々と触れられないため、メイドの役割も修羅場に遭遇する事も。
流石に果物ナイフを出されたという場には、いませんでしたが。
撤退も必要です。
私は文官のドミニク様と調査を進めました。
男女のイチャイチャが展開され、狼狽えましたが…
『ここで慌てては、メイドの名折れ!』先輩方の言葉を思い出して耐えました。
『メイドは壁。そして風!』を実行した素晴らしい先輩です。
その証言、口を閉ざすものとどう使われてしまうか
細心の注意を
趣味など可愛いものです。
決して外では漏らしません
娘さん飽きてしまわれたお人形に話しかけておられた時は驚きましたが。
言いません。
大臣様。お疲れ様です。
その機会に、国内の年齢の合う家柄の御令嬢は城に送り込まれ
てんやわんや
実務、訴えも上がり
即急な対応を求められる案件が埋もれないよう、心配りができるのもメイドです。
日々慌ただしく、
その終わりも見えない
貴族院へ貴族間の婚約届けが出されない理由でもあり
一つ年下の王太子様がお疲れのご様子。
「政務とお嫁様探しって休まる間もない」とおっしゃる状態。
御令嬢の婚約が進んでいない中、なんとか3人に絞られた会議の後で
私はローランド様に婚約を申し込まれ、お受けしました。
皆様の前でのプロポーズは、私が逃げないための策でしょう。
ローランド様との婚約が成就するところですが、見る側とのんびり眺めている立場にはなりません。
私達の結婚するのは、王太子様のご成婚の後となるでしょう。
「臣下ですから。」
そうです。次期宰相であられるローランド様も私も王太子様のために、働きます。
そうすれば、未来の旦那様の役に立てると思うのです。
「それまで大変だった!」と叫んでも、メイド風情ですが発言を許していただけるかと。
それくらい、問題の嵐で通常の業務にも差し障りが出ました。特別手当ては出していただけましたが。
私は王城内の秘事、火遊びと呼ばれるものを追いかけていました。
お仕事ですよ?
部屋で、手紙やメモを素知らぬ顔で追いかけ回収。
物陰で隠れんぼならぬ、歯の浮くような愛の言葉を聞いている時間がツラい。
盛り上がるのは本人達だけ
回収はご家族に、本人は領地に送られるのが基本パターンでしょうか。
『ここ、王城内なので、貴女の自室じゃないんですよ?』
そう言いたくなる有り様で。
壊した物は後から請求することになりますので経理の方が頑張ってます。
お部屋の使い方って性格が出ますよね。
そんなお客様の相手に、部屋の清掃に入れば脱いだ下着が…。
お嬢様って片付けられないのかしら?と思いながら。
い自分が私もお客様の立場になった時そう思われないよう気をつけます。
甘え過ぎも考えてしまいますね。
公爵令嬢であるミカエラ様が隣国に嫁ぐため、王太子様のお相手は国内の御令嬢からお決めになりたい。
国内の御令嬢に絞られた。ものの
それはうちの娘が王妃になれるかも!と貴族家のとんでも行動を助長する羽目に。
「アタシが王妃になったらクビにしてやる!」
『私を雇っているのは王妃様。貴女が王妃になってもクビにはできません。
その頃にはメイドを辞める時期かと。』
「王子様がわたくしを見初めて下さるわ!」
『高位貴族のお嬢様にお話が内々に打診がすんでいるので、貴女にお呼びはかかりません。』
(言ってあげたい!メイドからは言えない!!)部屋で叫んでた。
学生の頃ならちょっとズレて可愛い程度でも、王城で繰り広げなくても良いのに。
おかげで対処能力が上がりましたよ。
騎士女性に易々と触れられないため、メイドの役割も修羅場に遭遇する事も。
流石に果物ナイフを出されたという場には、いませんでしたが。
撤退も必要です。
私は文官のドミニク様と調査を進めました。
男女のイチャイチャが展開され、狼狽えましたが…
『ここで慌てては、メイドの名折れ!』先輩方の言葉を思い出して耐えました。
『メイドは壁。そして風!』を実行した素晴らしい先輩です。
その証言、口を閉ざすものとどう使われてしまうか
細心の注意を
趣味など可愛いものです。
決して外では漏らしません
娘さん飽きてしまわれたお人形に話しかけておられた時は驚きましたが。
言いません。
大臣様。お疲れ様です。
その機会に、国内の年齢の合う家柄の御令嬢は城に送り込まれ
てんやわんや
実務、訴えも上がり
即急な対応を求められる案件が埋もれないよう、心配りができるのもメイドです。
日々慌ただしく、
その終わりも見えない
貴族院へ貴族間の婚約届けが出されない理由でもあり
一つ年下の王太子様がお疲れのご様子。
「政務とお嫁様探しって休まる間もない」とおっしゃる状態。
御令嬢の婚約が進んでいない中、なんとか3人に絞られた会議の後で
私はローランド様に婚約を申し込まれ、お受けしました。
皆様の前でのプロポーズは、私が逃げないための策でしょう。
ローランド様との婚約が成就するところですが、見る側とのんびり眺めている立場にはなりません。
私達の結婚するのは、王太子様のご成婚の後となるでしょう。
「臣下ですから。」
そうです。次期宰相であられるローランド様も私も王太子様のために、働きます。
そうすれば、未来の旦那様の役に立てると思うのです。
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