【完結済み】湖のほとりの小屋で、女は昼夜問わない休暇中。<R-18>

BBやっこ

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おまけ

おまけ狼

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ぐったりした女を起こしに来た4足で忍び寄るも、起きる様子はない。
オレが寄ってきて目が覚めた事などないが。

いや、以前近づくまでじっとしてて捕まえてきたことはあったか。
何が楽しいのか、オレの毛皮を堪能していた。

オレの尻尾が音を立てていたのは、気のせいだ。

今日はしっかり寝ている。横に来てペロっと顔を舐めた。
「ん…」

(すんなり起きないな。)趣味で女の足を舐める。

ペロンっと。
(おいしい役目だ。)待ちの体勢でいると、挨拶がされた。

「おはよー」

女は身を起こさないまま、手だけ出してオレの背を撫でる。
体調が悪くないかをチェックし、くんくんと身体の匂いを嗅ぐ

くすぐったく感じたのか、身を捩りオレをベッドの上へと抱き込んだ。

ぎゅうと抱きつかれれば女の胸を感じ、首元に顔を埋めればフェロモンの香りたつ。

(甘えただなあ。
もっと抱きしめて良いんだよ?)

オレからはできないけどねー。
こうやって、近づけるのもアイツが起きて出ていっている間だけだし。

食事の用意だろう。
オレは自分で用意しろって、な。

(ま、できるからいいけど。てきとーに散歩して
上で過ごしてる。

邪魔すると冷気がすげえからな。)


「あー。朝だっけ?」

と女の枯れてしまった声に同情する。
朝か昼かもわからなくもなるわなあ。

オレはしっかり把握しているが、それを女に伝える気はない。
狼だし?

労りの気持ちを込めて、女の頬を舐めた。

(あんだけ喰われてりゃ、体がもたないよなあ。)

たぶん、記憶が飛ぶくらいはしてると予想する。
それを助け出せはしないが、体調に問題ないか確かめるくらいしかオレにはできない。
ポーション飲んどくか?と差し入れする方法もあるが、

男が女を離すことはない。


(難儀な男好かれてるねえ。)


慰めに、オレの毛皮を女へ差し出す。
間近にいるせいだ。
女の香りを鼻で感じる。

頬擦りし、撫でて、ダイブするをされるがまま。
ちょっと興奮するのは秘密だ。


男が戻ってくるまでの、短い逢瀬を

(ちょっとは気分転換になるかい?)

この小屋から出ていない女との戯れに使う。



何日目とかわかってるのかなあ。


男はわからせたくないのだろう
篭っていたいだろうからな。


女の方が飽きるか根を上げるか。そうしないとこのままずっと…


「離れろ」

(おっと帰ってきたか。j)


そう女が自覚すればこの時間は終わりだが。

まったく休暇なのにどこにも出ないなんて
ただれた生活だぜ?

平常でもいちゃついていれば良いじゃないか。


「ふわあ」

2階の部屋で、大きく欠伸をする。

オレの出番は、まだ後のようだった。

「もう一回寝るかね。」
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