餓神
瀬戸内の港町・尾ノ道。暴力団「丹生組」の若頭補佐・黒崎剛は、シノギが先細るなか、組長から「お前が教祖になって宗教をやれ」と命じられる。黒崎は弟分の山根や協力者を使い、廃旅館を拠点に新興宗教「真照会」を“設計”し、喪失にすがる人々を集めていく。だが、古書店で見つけた臥竜山の縁起と祝詞を、意味も知らず儀式に取り入れたことから、山に異変が起き始める。甘い匂いと霧が町を覆い、黒崎の“嘘の宗教”は、取り返しのつかない現実へと変質していく……。
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