外れスキル【無限再生】が覚醒して世界最強になった ~最強の力を手にした俺は、敵対するその全てを蹂躙する~

八又ナガト

文字の大きさ
23 / 87

023 手にした最強の力

しおりを挟む
 俺は右腕を失い狼狽えるネクロ・デモンを見ながら小さく笑った。

「覚えてるか? 以前、ここで右腕を失ったのはお前じゃなく俺だった」
「ル、ルウゥゥゥゥゥ」
「あの時とは立場が完全に逆転したってことだ。まあ、別個体なんだったらそもそも知らないだろうけどな」

 そんな軽口を叩いていると、頭上から何かがクルクルと回転しながら落下してくる。
 俺はそれを――ネクロ・デモンが持っていた大剣を左手でパシッと掴んだ。


 ――――――――――――――

 【骸の剣ネクロ・ディザイア
 ・攻撃力+10000
 ・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。

 ――――――――――――――


 その説明を見て、俺は小さく頷いた。

「さすがにエクストラボスが持っている武器だけあって、俺の骨短剣とは比べ物にならないほど優秀だな」

 いま使っている骨短剣は、確か攻撃力が+300程度。
 武具生成による補正が乗っているとはいえ、素材がレベル30のブラック・ファングではそこが限界だった。
 それに比べたらこの大剣――骸の剣ネクロ・ディザイアは相当な性能を誇っている。

 俺は骨短剣を放り捨てると、右手だけで骸の剣ネクロ・ディザイアを握りしめた。

「うん、使い勝手も悪くなさそうだ」

 そう告げる俺に対し、何かを感じ取ったのか。
 ネクロ・デモンは大量の魔力オーラを周囲にまき散らしながら、その巨体で力強く踏み込んだ。

「ガァァァアァァァァァアアア!!!」

 そして、全身に漆黒の殺意を纏ったまま俺に突進してくる。
 まさに全身全霊をかけた決死の特攻。

 だが、無駄だ。
 ステータス、スキル、武器。今の俺はありとあらゆる力を――
 そんな俺に、獲物に成り下がった弱者の覚悟は届かない。

 手にした最強の力を以て、


「さあ――――死に絶えろ」


 大気が凍えるほどの冷たい宣言と共に、俺は骸の剣ネクロ・ディザイアを振るった。
 漆黒の広間に瞬く数百の剣閃が、一瞬にしてネクロ・デモンの全身を切り裂く。

 抵抗はなかった。
 悲鳴すらなかった。
 死体の一欠片すら残ることはなく、初めからその結果が確定していたかのように、そこにはただ骸の剣ネクロ・ディザイアを振り切った俺の姿だけが取り残されていた。


『エクストラボス【ネクロ・デモン】を討伐しました』

『エクストラボス討伐報酬 SPステータス・ポイントを10000獲得しました』


 鳴り響くシステム音。
 同時に閉ざされていた扉が開く。
 大量のSPステータス・ポイントを獲得できたようだが、今の俺にとってはそれすらも喜びの対象にはならない。

 そしてこれだけの敵を倒していながら、レベルが上がることはなかった。
 もはやこの程度の敵では経験値を獲得できない程、圧倒的な力を得てしまったからだろう。

 だけど決して、ここで終わりではない。
 それどころかまだ、何も始まってすらいない。
 俺がここで地獄のような日々を過ごしたのは、最強の力を手にしたのは。
 全て、ただ一つの目標のため。

 俺はゆっくりと、出口に向かって歩を進めた。
 あの先には地上が待っている。
 そこで俺は成し遂げてみせる。



「さあ――――復讐の始まりだ」




 物語は、ここから始まる。


 ――――――――――――――

 シン 17歳 レベル:44
 称号:なし
 HP:220/440 MP:130/130
 攻撃力:31000
 防御力:27780
 知 力:10000
 敏捷性:27800
 幸 運:10000
 SP:10000

 ユニークスキル:【無限再生】
 エクストラスキル:【自傷の契約】・【痛縛の強制】・【毒質反転】・【飢餓の忘心】
 通常スキル:【毒耐性】・【睡眠強化】・【武具生成】

 ――――――――――――――

 【無限再生】
 ・ユニークスキル
 ・対象者が傷を負った際、自動で再生する。
 ・死後、魂の再生成を行うことで復活する。
  復活後、60分間は行動することができず、このスキルを再発動することもできない。

 ――――――――――――――

 【骸の剣ネクロ・ディザイア
 ・攻撃力+11000
 ・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。

 ――――――――――――――


――――――――――――――――――――

これにてプロローグの終了。
次回からはとうとう復讐編に入ります!

ここまでお読みいただいた中で、もし少しでも本作を気に入っていただけた方がいらっしゃれば、
ぜひ【お気に入り】や【感想】を頂けると励みになります!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

処理中です...