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023 手にした最強の力
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俺は右腕を失い狼狽えるネクロ・デモンを見ながら小さく笑った。
「覚えてるか? 以前、ここで右腕を失ったのはお前じゃなく俺だった」
「ル、ルウゥゥゥゥゥ」
「あの時とは立場が完全に逆転したってことだ。まあ、別個体なんだったらそもそも知らないだろうけどな」
そんな軽口を叩いていると、頭上から何かがクルクルと回転しながら落下してくる。
俺はそれを――ネクロ・デモンが持っていた大剣を左手でパシッと掴んだ。
――――――――――――――
【骸の剣】
・攻撃力+10000
・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。
――――――――――――――
その説明を見て、俺は小さく頷いた。
「さすがにエクストラボスが持っている武器だけあって、俺の骨短剣とは比べ物にならないほど優秀だな」
いま使っている骨短剣は、確か攻撃力が+300程度。
武具生成による補正が乗っているとはいえ、素材がレベル30のブラック・ファングではそこが限界だった。
それに比べたらこの大剣――骸の剣は相当な性能を誇っている。
俺は骨短剣を放り捨てると、右手だけで骸の剣を握りしめた。
「うん、使い勝手も悪くなさそうだ」
そう告げる俺に対し、何かを感じ取ったのか。
ネクロ・デモンは大量の魔力を周囲にまき散らしながら、その巨体で力強く踏み込んだ。
「ガァァァアァァァァァアアア!!!」
そして、全身に漆黒の殺意を纏ったまま俺に突進してくる。
まさに全身全霊をかけた決死の特攻。
だが、無駄だ。
ステータス、スキル、武器。今の俺はありとあらゆる力を――最強の力を手にした。
そんな俺に、獲物に成り下がった弱者の覚悟は届かない。
手にした最強の力を以て、俺はその全てを蹂躙する。
「さあ――――死に絶えろ」
大気が凍えるほどの冷たい宣言と共に、俺は骸の剣を振るった。
漆黒の広間に瞬く数百の剣閃が、一瞬にしてネクロ・デモンの全身を切り裂く。
抵抗はなかった。
悲鳴すらなかった。
死体の一欠片すら残ることはなく、初めからその結果が確定していたかのように、そこにはただ骸の剣を振り切った俺の姿だけが取り残されていた。
『エクストラボス【ネクロ・デモン】を討伐しました』
『エクストラボス討伐報酬 SPを10000獲得しました』
鳴り響くシステム音。
同時に閉ざされていた扉が開く。
大量のSPを獲得できたようだが、今の俺にとってはそれすらも喜びの対象にはならない。
そしてこれだけの敵を倒していながら、レベルが上がることはなかった。
もはやこの程度の敵では経験値を獲得できない程、圧倒的な力を得てしまったからだろう。
だけど決して、ここで終わりではない。
それどころかまだ、何も始まってすらいない。
俺がここで地獄のような日々を過ごしたのは、最強の力を手にしたのは。
全て、ただ一つの目標のため。
俺はゆっくりと、出口に向かって歩を進めた。
あの先には地上が待っている。
そこで俺は成し遂げてみせる。
「さあ――――復讐の始まりだ」
物語は、ここから始まる。
――――――――――――――
シン 17歳 レベル:44
称号:なし
HP:220/440 MP:130/130
攻撃力:31000
防御力:27780
知 力:10000
敏捷性:27800
幸 運:10000
SP:10000
ユニークスキル:【無限再生】
エクストラスキル:【自傷の契約】・【痛縛の強制】・【毒質反転】・【飢餓の忘心】
通常スキル:【毒耐性】・【睡眠強化】・【武具生成】
――――――――――――――
【無限再生】
・ユニークスキル
・対象者が傷を負った際、自動で再生する。
・死後、魂の再生成を行うことで復活する。
復活後、60分間は行動することができず、このスキルを再発動することもできない。
――――――――――――――
【骸の剣】
・攻撃力+11000
・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。
――――――――――――――
――――――――――――――――――――
これにてプロローグの終了。
次回からはとうとう復讐編に入ります!
ここまでお読みいただいた中で、もし少しでも本作を気に入っていただけた方がいらっしゃれば、
ぜひ【お気に入り】や【感想】を頂けると励みになります!
「覚えてるか? 以前、ここで右腕を失ったのはお前じゃなく俺だった」
「ル、ルウゥゥゥゥゥ」
「あの時とは立場が完全に逆転したってことだ。まあ、別個体なんだったらそもそも知らないだろうけどな」
そんな軽口を叩いていると、頭上から何かがクルクルと回転しながら落下してくる。
俺はそれを――ネクロ・デモンが持っていた大剣を左手でパシッと掴んだ。
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【骸の剣】
・攻撃力+10000
・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。
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その説明を見て、俺は小さく頷いた。
「さすがにエクストラボスが持っている武器だけあって、俺の骨短剣とは比べ物にならないほど優秀だな」
いま使っている骨短剣は、確か攻撃力が+300程度。
武具生成による補正が乗っているとはいえ、素材がレベル30のブラック・ファングではそこが限界だった。
それに比べたらこの大剣――骸の剣は相当な性能を誇っている。
俺は骨短剣を放り捨てると、右手だけで骸の剣を握りしめた。
「うん、使い勝手も悪くなさそうだ」
そう告げる俺に対し、何かを感じ取ったのか。
ネクロ・デモンは大量の魔力を周囲にまき散らしながら、その巨体で力強く踏み込んだ。
「ガァァァアァァァァァアアア!!!」
そして、全身に漆黒の殺意を纏ったまま俺に突進してくる。
まさに全身全霊をかけた決死の特攻。
だが、無駄だ。
ステータス、スキル、武器。今の俺はありとあらゆる力を――最強の力を手にした。
そんな俺に、獲物に成り下がった弱者の覚悟は届かない。
手にした最強の力を以て、俺はその全てを蹂躙する。
「さあ――――死に絶えろ」
大気が凍えるほどの冷たい宣言と共に、俺は骸の剣を振るった。
漆黒の広間に瞬く数百の剣閃が、一瞬にしてネクロ・デモンの全身を切り裂く。
抵抗はなかった。
悲鳴すらなかった。
死体の一欠片すら残ることはなく、初めからその結果が確定していたかのように、そこにはただ骸の剣を振り切った俺の姿だけが取り残されていた。
『エクストラボス【ネクロ・デモン】を討伐しました』
『エクストラボス討伐報酬 SPを10000獲得しました』
鳴り響くシステム音。
同時に閉ざされていた扉が開く。
大量のSPを獲得できたようだが、今の俺にとってはそれすらも喜びの対象にはならない。
そしてこれだけの敵を倒していながら、レベルが上がることはなかった。
もはやこの程度の敵では経験値を獲得できない程、圧倒的な力を得てしまったからだろう。
だけど決して、ここで終わりではない。
それどころかまだ、何も始まってすらいない。
俺がここで地獄のような日々を過ごしたのは、最強の力を手にしたのは。
全て、ただ一つの目標のため。
俺はゆっくりと、出口に向かって歩を進めた。
あの先には地上が待っている。
そこで俺は成し遂げてみせる。
「さあ――――復讐の始まりだ」
物語は、ここから始まる。
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シン 17歳 レベル:44
称号:なし
HP:220/440 MP:130/130
攻撃力:31000
防御力:27780
知 力:10000
敏捷性:27800
幸 運:10000
SP:10000
ユニークスキル:【無限再生】
エクストラスキル:【自傷の契約】・【痛縛の強制】・【毒質反転】・【飢餓の忘心】
通常スキル:【毒耐性】・【睡眠強化】・【武具生成】
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【無限再生】
・ユニークスキル
・対象者が傷を負った際、自動で再生する。
・死後、魂の再生成を行うことで復活する。
復活後、60分間は行動することができず、このスキルを再発動することもできない。
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【骸の剣】
・攻撃力+11000
・ネクロ・デモンが所有する武器。敵を倒すたび、その魂を吸収し強化される性質を持つ。
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これにてプロローグの終了。
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ここまでお読みいただいた中で、もし少しでも本作を気に入っていただけた方がいらっしゃれば、
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