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最後の晩餐

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 晩御飯をもそもそ食べる。今日は、近所の寿司屋の出前。

 美味しい。盆と正月ぐらいしか頼まない回らないお寿司屋さんのものだ。母と、酎ハイを開ける。母は、酎ハイにレモンを絞って入れていた。

 レモンに、橙、カボスにスダチ、柑橘系を入れるのが母のこだわり、お酒で太るのは構わないが、少しでも美容成分を摂取しようとしてるらしい。ビタミンCを摂るより、ウォーキングか、腹筋をすればいいのにと思うが、言わない。

 空気の読めない俺だけど、そんな事を言ったら母に絡まれるのは経験で学んでいるのだ。

 ご飯の後は、プリント作業。

 母は、居間で録画した朝ドラ2回目を見ている。

 そして、布団に入って寝た!はぁ?今日、異世界転移って言ったよな?貯金全部つぎ込んでいるんだぞ?母を起こす。

 母曰く、24時になれば勝手に転移するとのこと。スヤァと寝る母にイラっとして、鼻をつまんでおいた。
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