『ブラックボックス』

うどん

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〜第4章〜

96.『スイの日記 前編』

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スイの部屋でスイの手帳を発見したみつれ。


スイの手帳には日付けなどは書いてなく、その日その日の気持ちを記していたものだった。





【Diary】



『これから日記を書いていこうと思う。組織から『犬』の躾役を任された。どんなヤツか知らないけどリカ先生に褒められるように頑張ろ!』




『今日から『犬』の躾が始まった。軍人の女だった。名前は『ポチ』にした。あまりに反抗的だったから下の毛全部剃ってやった。頭も丸坊主にしてやったらよかったかな…まあ処女も奪ってやったし、まずは尊厳を奪ってやらないとね。私もリカ先生にやられたなぁ……』



『ポチは随分おとなしくなった。ちゃんと挨拶はするし拒否もしなくなった。私の前でちゃんと見えるように排泄するしちょっと可愛く思えてきた。明日はどうやって遊んでやろうかな…』


『今日はトイレ掃除をさせてやった。ついでに私のおしっこも飲ませてやった。気分よかったよ。浣腸して必死に排泄を懇願する顔…可愛かったなぁ。』


『ポチを『ドッグオーディション』に出すことになった。なんか懐かしいな。無事に上手くいくといいけど……』






ページが数枚破けていた。







『いくら捜してもポチはみつからない。
ユウゼンを使ったらすぐ見つかるだろうけど組織にバレてしまう。
私はポチを組織の『犬』にしたくない…
私だけのポチ……』




『ついにポチをみつけた!
生きていてくれたんだ。凄い嬉しい。
逃げられちゃったけどまた会えるよね…』




『あれから捜してるけどみつからない。
ポチどこ行ったんだろ。
新しい任務がはいったし、しばらくは捜せそうにないな。
早く会いたいよポチ。』





『ある人の診察で闇医者のカオリとかいう女だか男だかわからないやつに仕事を依頼した。
ユウゼンに調べさせると、ヤクザ専門の医者らしい。
それでユウゼンの親父さんの専属医でもあったそうだ。
ユウゼンには黙ってたが、あのジジィを殺したのは私だ。
まさかその闇医者……ジジィと組んでポチを奪ったのか?
明日聞いてみよう。』




『あのカオリとかいう医者と話をした。
どうやら『ペット』を飼っているようだ。
組織でいうと『犬』みたいなものだ。
なかなか面白い医者だった。
けどやっぱりポチと接触したことあるっぽい雰囲気だったな。
本当はぶっ殺してやりたいけどまだ任務の途中だし手が出せないのがつらいな。』





『やっとポチと会えた。
やっぱりカオリと繋がってたんだ。
カオリのペットも一緒だった。
随分ケンカ慣れしてるような感じだったな。
ペットというより狂犬って感じだったな。
なんとかポチを連れ帰ることが出来た。
可愛いポチ。やっと私の元に。
この日の為に色々準備してきたんだ。』




『翌朝、ポチの様子がおかしかった。
記憶喪失?をおこしていた。
薬の副作用かな…過剰に与え過ぎたかな…
けど少し嬉しかった。
ポチが私に抱きついてくれたのが本当に嬉しかった。
ずっとこうしてポチと居たい…』





『シロサキから電話がかかってきた。リカ先生からの呼び出しだった。カオリの件だろうな…正直怖い。リカ先生に会うのが怖い。全て見透かされてるかのような感覚になる…
けどポチのことは絶対隠し通さなきゃ……。ポチは絶対守る。』








後編に続く。。。
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