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2章
9話《真実》
しおりを挟む「あっ、ん、あぁ……」
「丹宮、お前本当エロいな……」
米沢は俺の服に手を入れ、乳首を弄ってきている。
キスを終えてからすぐに弄られ、俺がそこが一番敏感だということがバレてしまったのだ。
少し触れただけなのに、もう下は大きくなってしまっていた。
「お前さ、同じ職場の奴らから変な目で見られてんの気付かなかった?」
「ふぇ……それは知って、る……っあ」
そのことは前から気になっていたのだが、なぜそんな目で見られているのかは分からないままだった。
俺は乳首を弄られ悶えている中で必死に答えた。
「お前さそれ。たぶんっていうか、ほぼ確実に……これが原因だぞ」
「へ、なんで……」
「気にならなかったのかもだけど、お前シャツから乳首硬くなってんの丸見えだったんだぞ?」
「そんなの、知らなっ……、んんっ」
そう言い、米沢は乳首を強く抓った。
知ったことへの衝撃よりも乳首への衝撃の方がつよく、頭が真っ白になった。
「米沢、も、やめ……っ」
「やだ。お前、絶対これでイけるだろ?」
「んっ、そんなのやだぁ……」
「なんで?」
「恥ずかしい、からぁ……」
「こんな姿見せといて?」
彼はニヤリと笑いながら乳首を弄り続ける。
もう今の時点でイきそうなのに、これ以上やられるとほんとに……
「まっ、米沢、もぅ……」
俺は体を震わせながら達してしまった。
「え、早くね?」
「ごめん、俺いつもこんなんだから……」
「まじか、めっちゃ淫乱じゃん。やばい俺、もっと丹宮のこと離したくなくなりそう……」
米沢は俺を正面から抱きしめた。
俺はそんなことを言われるなんて思ってなくて、とても嬉しくなった。
「ありがとう……」
「ふふ、丹宮めっちゃ可愛い……」
すりすりと頬擦りをし、俺をさっきよりも強く抱きしめた。
「痛い、痛いよ米沢……」
「ん?そう?丹宮のこと大好きだから仕方ないよ」
「ほんと?」
俺は少しふざけて、そう聞いてみた。
「そんなに信じられない?俺のこんなになってんだけど」
彼は股間辺りに俺の手を当てさせた。
言う通り、ペニスはもう張り詰めていた。
「すごい……ほんとだ」
「でしょ?俺さ、もう我慢出来ないんだけど入れちゃだめ?」
俺の目をしっかりと見つめながら、そう言われた。
なんかもう引き下がれないような気がして、俺は彼の頬にキスをした。
「いいよ……俺も米沢の欲しい……」
「ありがとう、優しくするから安心して」
と、俺のズボンと下着を脱がした。
「うわ、めっちゃ出てんじゃん。そんなに乳首弱いんだ」
「うん……ずっとそうなの」
「じゃあ折角だし、これで中慣らそっか。足開いて?」
彼は俺の精液をすくい取り、目の前に向けられたアナルに垂らした。
まだ生温いそれが、米沢の指で少しずつ広げられていく。
「指、入れるよ」
その言葉と同時に自分の精液のぬめりを借りて指が中に入ってきた。
「っく、ぅ……」
「どうした、苦しい?」
「大丈夫、そんなすんなり入ると思ってなかったから……」
「さっきの乳首攻めが良すぎて緩くなっちゃったんじゃないの」
「そう、かも……」
「なら、少しくらい動かしても大丈夫だよね?足、ちょっと持ってて」
俺は言われたように、足を持った。
思ったよりも顔が近くて、恥ずかしくなった。
「声、我慢しないでね?全部聞かせて」
彼はそう言うと指を動かし始めた。
「っあ、く、ん……」
クチュクチュと音を立てながらアナルがかき混ぜられていく。
気持ちいいところも見つけられ、俺は快感に耐えて、米沢も俺を攻めることに夢中になっていた。
「随分楽しんでるみたいだね」
俺も米沢も、その声に我に返り振り返った。
声の主は……雅斗さんだった。
彼は休憩室のドアを開け、壁に寄りかかっていた。
「ま、雅斗さん……」
俺は、こんなことになるなんて思ってなくて寒気さえも覚えた。
足は開き自分で支え、アナルを弄られている状況を雅斗さんに見られるなんて……
「……米沢、お前何してんの」
「好きな奴抱こうとしてるだけですけど」
「そう。じゃあ、俺も愁里君抱いていいよね?」
「は?何言ってるんですか?人の好きな人襲うんですか?」
「は?そんなこと言ってないよ」
「じゃあなんなんですか?」
「俺も愁里君のこと好きだって言ってんの」
「「へ……?」」
俺と米沢の言葉が重なった。
彼が言った言葉にお互い、大きな衝撃を受けたのだ。
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