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~アトラニア王国ミーシャ男爵令嬢視点~
この学院に入学する直前に突然前世の記憶が蘇った。
鏡にはピンク色の髪に大きな黄緑色の目をした可愛い顔、繰り返し攻略した乙女ゲームのヒロインと同じ顔が映っていた。
ミーシャ・ティンドウ男爵令嬢。
ヒロインと同じ顔と名前。
『みんなわたしの虜にしちゃうゾ!ドッキュ~ン♡』略して"みなキュン"のヒロインに転生したってことなの?
理解した瞬間に狂喜乱舞した。
これから出会う第三王子であるラティオス王子はわたしのイチ推しだ。
金髪碧眼で優しい顔立ち。
もちろんイケメンだ。
わたしのイチ推しのラティオスと会える!
入学式に遅れて登場したヒロインにラティオスが婚約者がいながら一目惚れするところからゲームは始まる。
ヒロインの令嬢らしからぬ天真爛漫さや、謙虚なところに惹かれていくラティオス。
そして嫉妬のあまりヒロインを虐めるラティオスの婚約者。悪役令嬢のレイチェル。
ヒロインに甘い顔で愛を囁くラティオスが実際にわたしに囁くのかと思うとテンションも上がる。
ワクワクしながら入学式を待った。
ゲーム通り入学式に途中入場をする事で上手く注目を集めた。
ラティオスもわたしに見惚れていた。
ここから始まると思っていたのに、式の終了後、教室に向かう途中でアランを見つけた。
ラティオスが最高の男だと思っていたのに、それ以上にわたしの理想そのままの見た目をした男がそこにいた。
一瞬で目も心も奪われた。
ゲームをやり尽くしたわたしが、攻略対象者よりも整った甘い顔立ちのアランを見落とすはずがない。
隠れキャラにもアラン・ウォルシュなんていなかった。
何かがオカシイ。
ゲームの悪役令嬢のレイチェルだって、もっと化粧が濃くてキツい顔のはずだった。
実際の彼女は小柄で華奢、ナチュラルなメイクで可愛い顔をしている。
わたしとキャラが被っている。
それもオカシイ。
わたしはどうしてもアランが欲しくなった。
アランを私の虜にしようとワザと目の前で転んだのに見向きもされなかった。
ヒロインであるこのわたしが手を伸ばしたのにも関わらず、私の存在ごと目にも止めてくれなかった。
それでもアランを諦められない。
悪役令嬢のレイチェルになんかに渡したくない。
アランを手に入れるまでは取り敢えずラティオスをキープすることに決めた。
少し距離を置いてアランを観察することにした。
強引な手を使って拒絶された時、私の虜にするまでに時間がかかると思ったから。
どうせアランだってヒロインのわたしに夢中になるに違いないもの。
アランの甘い顔で見つめる先にはいつもレイチェルとアランの姉、エリザベート・ウォルシュの2人がいる。
それと、デカくてダサい平民のモブ。
この4人で行動することが多い。
エリザベートだってゲームには存在していなかった。
わたしから見ても凄い美人。
普通に歩いている姿すら見惚れてしまいそうなレベル。
ラティオスを攻略していきながら、他の攻略対象者たちにも甘えて見せたり、目を潤ませて見つめてみたりして、わたしに侍る男たちを増やしていった。
そんな中にもエリザベートが視界に入ると熱い視線を向ける男もいる。
やっぱりおかしい!
ゲームではわたしが学院一の美少女のはずなのに。
それに、レイチェルが何もしてこない。
ラティオスがレイチェルを蔑ろにするのはゲームと同じ。
ゲームならレイチェルが取り巻きと一緒にイジメを始めている頃だ。
でも今のレイチェルには取り巻きはいない。
それどころかレイチェルの方が令嬢たちに嘲笑われ、軽蔑の目を向けられている。
まるでレイチェルの方が可哀想な存在だ。
これはレイチェルも転生者でゲームと違う行動をしているからだろうか?
それともゲームに登場しないアランやエリザベートの存在がレイチェルを変えてしまったのか、ゲームの内容自体が変わってきているのか、まだ観察は続けなければダメみたいね。
~ウインティア王国マイ・ツルギ視点~
私の知っているゲームの世界に"異世界転移"した。
しかも私がヒロインだなんて夢みたいなことが起こった。
『世界を超えた乙女の愛と友情』古くさいゲームは姉がやらなくなった物を何となくやってみたゲームだった。
私のお気に入りのルートはルフランルート。無表情のルフランをヒロインが少しずつ癒しながら愛を育んで、最後にはヒロインの健気な思いが通じてハッピーエンドを迎える。
もちろんそこまで愛を深めるには悪役令嬢のエリザベートという試練がある。
傲慢で優しさの欠片もない悪魔のような令嬢。
エリザベートからの執拗な虐めはエスカレートし、命の危険さえあった。
それを攻略対象者やルフランと協力してエリザベートを断罪する。
断罪後は生涯出られない修道院にエリザベートは送られるの。
私のイチ推しはルフラン。
悪役令嬢のせいで表情のなくなったルフランがヒロインにだけ見せた照れた笑顔が良かったんだよね。
2番目の推しはアラン。
悪役令嬢エリザベートの双子の弟。
でも攻略するのが1番大変だった。
整った顔のアランの微笑みはゲームをしながらも見惚れていた。
アランはずっとヒロインを側で見守ってくれる優しい人だった。
他の攻略対象者は宰相の息子と、騎士団長の息子。
1年遅れて入学する、第二王子のゾルティー。彼もアランのような整った優しい顔立ち。
この3人も何れヒロインに夢中になるの。
そんなゲームの世界に転移出来て、しかもヒロインのポジション。
転移してきた時には目の前にアランとゾルティーがいた。
離れた場所にルフランも確かにいたの。
それなのに学園に入ってみるとルフランもアランもいない。
私を虐める役目のエリザベートさえいない。
こんなのどうすればいいの?
パニックになって騒いでいたら、私をバカにしてきた女をつい叩いてしまった。
でも私は悪いとは思っていない。
あの女がヒロインである私を怒らせるからだ。
それなのに私が注意されるなんて!
取り敢えず記憶喪失を装って分からないフリをしてやった。
ルフランもアランもいないけど、この世界の男たちのレベルは高い。
天真爛漫で純真無垢な女の子を演じて、カッコイイ男たちを侍らせてハーレムを作るのも楽しそう♡
こうなったら私を気持ち良くさせてくれる体の相性のいい男を探すのもいいかも。
ルフランかアランが現れるまでの退屈しのぎにはなるでしょ。
エリザベートの代わりの悪役令嬢は新入生代表のアルマにやってもらえばいいわね。
でもそれはもう少し先に伸ばして、絶好のタイミングで嵌めればいいわ。
ゲーム期間は3年もあるもの。
アルマを前半で退場させるとまた悪役令嬢を選ばないといけなくなって面倒だもの。
ふふふ楽しくなりそう。
この学院に入学する直前に突然前世の記憶が蘇った。
鏡にはピンク色の髪に大きな黄緑色の目をした可愛い顔、繰り返し攻略した乙女ゲームのヒロインと同じ顔が映っていた。
ミーシャ・ティンドウ男爵令嬢。
ヒロインと同じ顔と名前。
『みんなわたしの虜にしちゃうゾ!ドッキュ~ン♡』略して"みなキュン"のヒロインに転生したってことなの?
理解した瞬間に狂喜乱舞した。
これから出会う第三王子であるラティオス王子はわたしのイチ推しだ。
金髪碧眼で優しい顔立ち。
もちろんイケメンだ。
わたしのイチ推しのラティオスと会える!
入学式に遅れて登場したヒロインにラティオスが婚約者がいながら一目惚れするところからゲームは始まる。
ヒロインの令嬢らしからぬ天真爛漫さや、謙虚なところに惹かれていくラティオス。
そして嫉妬のあまりヒロインを虐めるラティオスの婚約者。悪役令嬢のレイチェル。
ヒロインに甘い顔で愛を囁くラティオスが実際にわたしに囁くのかと思うとテンションも上がる。
ワクワクしながら入学式を待った。
ゲーム通り入学式に途中入場をする事で上手く注目を集めた。
ラティオスもわたしに見惚れていた。
ここから始まると思っていたのに、式の終了後、教室に向かう途中でアランを見つけた。
ラティオスが最高の男だと思っていたのに、それ以上にわたしの理想そのままの見た目をした男がそこにいた。
一瞬で目も心も奪われた。
ゲームをやり尽くしたわたしが、攻略対象者よりも整った甘い顔立ちのアランを見落とすはずがない。
隠れキャラにもアラン・ウォルシュなんていなかった。
何かがオカシイ。
ゲームの悪役令嬢のレイチェルだって、もっと化粧が濃くてキツい顔のはずだった。
実際の彼女は小柄で華奢、ナチュラルなメイクで可愛い顔をしている。
わたしとキャラが被っている。
それもオカシイ。
わたしはどうしてもアランが欲しくなった。
アランを私の虜にしようとワザと目の前で転んだのに見向きもされなかった。
ヒロインであるこのわたしが手を伸ばしたのにも関わらず、私の存在ごと目にも止めてくれなかった。
それでもアランを諦められない。
悪役令嬢のレイチェルになんかに渡したくない。
アランを手に入れるまでは取り敢えずラティオスをキープすることに決めた。
少し距離を置いてアランを観察することにした。
強引な手を使って拒絶された時、私の虜にするまでに時間がかかると思ったから。
どうせアランだってヒロインのわたしに夢中になるに違いないもの。
アランの甘い顔で見つめる先にはいつもレイチェルとアランの姉、エリザベート・ウォルシュの2人がいる。
それと、デカくてダサい平民のモブ。
この4人で行動することが多い。
エリザベートだってゲームには存在していなかった。
わたしから見ても凄い美人。
普通に歩いている姿すら見惚れてしまいそうなレベル。
ラティオスを攻略していきながら、他の攻略対象者たちにも甘えて見せたり、目を潤ませて見つめてみたりして、わたしに侍る男たちを増やしていった。
そんな中にもエリザベートが視界に入ると熱い視線を向ける男もいる。
やっぱりおかしい!
ゲームではわたしが学院一の美少女のはずなのに。
それに、レイチェルが何もしてこない。
ラティオスがレイチェルを蔑ろにするのはゲームと同じ。
ゲームならレイチェルが取り巻きと一緒にイジメを始めている頃だ。
でも今のレイチェルには取り巻きはいない。
それどころかレイチェルの方が令嬢たちに嘲笑われ、軽蔑の目を向けられている。
まるでレイチェルの方が可哀想な存在だ。
これはレイチェルも転生者でゲームと違う行動をしているからだろうか?
それともゲームに登場しないアランやエリザベートの存在がレイチェルを変えてしまったのか、ゲームの内容自体が変わってきているのか、まだ観察は続けなければダメみたいね。
~ウインティア王国マイ・ツルギ視点~
私の知っているゲームの世界に"異世界転移"した。
しかも私がヒロインだなんて夢みたいなことが起こった。
『世界を超えた乙女の愛と友情』古くさいゲームは姉がやらなくなった物を何となくやってみたゲームだった。
私のお気に入りのルートはルフランルート。無表情のルフランをヒロインが少しずつ癒しながら愛を育んで、最後にはヒロインの健気な思いが通じてハッピーエンドを迎える。
もちろんそこまで愛を深めるには悪役令嬢のエリザベートという試練がある。
傲慢で優しさの欠片もない悪魔のような令嬢。
エリザベートからの執拗な虐めはエスカレートし、命の危険さえあった。
それを攻略対象者やルフランと協力してエリザベートを断罪する。
断罪後は生涯出られない修道院にエリザベートは送られるの。
私のイチ推しはルフラン。
悪役令嬢のせいで表情のなくなったルフランがヒロインにだけ見せた照れた笑顔が良かったんだよね。
2番目の推しはアラン。
悪役令嬢エリザベートの双子の弟。
でも攻略するのが1番大変だった。
整った顔のアランの微笑みはゲームをしながらも見惚れていた。
アランはずっとヒロインを側で見守ってくれる優しい人だった。
他の攻略対象者は宰相の息子と、騎士団長の息子。
1年遅れて入学する、第二王子のゾルティー。彼もアランのような整った優しい顔立ち。
この3人も何れヒロインに夢中になるの。
そんなゲームの世界に転移出来て、しかもヒロインのポジション。
転移してきた時には目の前にアランとゾルティーがいた。
離れた場所にルフランも確かにいたの。
それなのに学園に入ってみるとルフランもアランもいない。
私を虐める役目のエリザベートさえいない。
こんなのどうすればいいの?
パニックになって騒いでいたら、私をバカにしてきた女をつい叩いてしまった。
でも私は悪いとは思っていない。
あの女がヒロインである私を怒らせるからだ。
それなのに私が注意されるなんて!
取り敢えず記憶喪失を装って分からないフリをしてやった。
ルフランもアランもいないけど、この世界の男たちのレベルは高い。
天真爛漫で純真無垢な女の子を演じて、カッコイイ男たちを侍らせてハーレムを作るのも楽しそう♡
こうなったら私を気持ち良くさせてくれる体の相性のいい男を探すのもいいかも。
ルフランかアランが現れるまでの退屈しのぎにはなるでしょ。
エリザベートの代わりの悪役令嬢は新入生代表のアルマにやってもらえばいいわね。
でもそれはもう少し先に伸ばして、絶好のタイミングで嵌めればいいわ。
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