【完結】呪われた双子 -犬として育てられた弟がよしよし♡され、次期当主として育てられた兄がボロボロ♡にされる話-

劣情祝詞

文字の大きさ
27 / 57
弟編 弟救出大作戦

弟救出大作戦 6*

しおりを挟む
 1週間経っても、神谷はほつみと再会できなかった。
 ちょうど1週間後、主人であるほつみの父親は神谷に声をかけてきた。

 ーー今日の夕食後、部屋に来なさい。

 指定された部屋は使用人は、入ることを許されていない部屋だった。
 少々緊張した足取りで部屋に入ると、主人と他の使用人が二人、待ち構えていた。
 主人は話を切り出した。
 
「最近、犬の様子がおかしい。神谷、何か知らないか?」
「俺はただ、世話係の仕事をしているだけです。」
「……私は、お前が犬を懐柔してるのでは、と考えている。」

 背中に冷や汗が流れた。
 数百年の歴史を背負う名家の大黒柱の威厳を前に、背筋が凍る思いだった。
 声が震えてしまわないように、耐えつつ答える。

「断じて、そのようなことは。」
「では確かめさせてもらおう。」

 その部屋の襖の向こうに、ほつみはいた。
 カタカタと僅かに震えているのを、誰にも悟られたくなくて、足腰を奮い立たせる。
 一糸纒わぬまま、体の前で両手をベルトで拘束されている。
 しかし、拘束はそれだけだ。
 いつものようにヒトイヌの姿勢でガチガチに拘束されているわけではない。
 両脇には特別大柄で力の強い従者が控えており、抵抗を許さない。


 神谷が暇を出されていた1週間、ほつみはこの居室に監禁状態であった。

「良くないことを企んでいるな。」

 父親からそう問い詰められた。
 自分と神谷のことだと一瞬で悟った。
 「良くないこと」とは……。
 体を繋げていること?
 人間の喜びを教え込まされていること?
 自分をこの家から連れ出そうとしているのは、自分ではなく神谷だ。
 自分は悪いことをしているのだろうか。
 わからない。
 極めて冷静に否定するも、父親は聞く耳を持っていないようだった。

「無実を証明するチャンスを与えよう。」

 そう告げられ、1週間行われたのは『射精管理』だった。


 セックスと交尾に慣らされた体は、射精と絶頂を求めて嫌でも疼いてしまう。
 1週間溜め込まされた性欲は
 すぐにでもちんぽをしごいて射精に至りたい。
 恥も外聞もかなぐり捨てて、絶頂したい。
 尻の奥がうずうずと焦れる。
 膝が笑って、腰が抜けそうになる。
 顔が熱を持って真っ赤になっているのがわかった。

 ああ、嫌だ。こんな姿を、あいつに見られたくない。
 恥ずかしい、苦しい、体が熱い。
 心臓がばくばくと鳴って痛い。

「はぁ……ぁう……。」

 本当に犬になってしまったみたいな体。
 衣服を着ることも許されず、発情を止められない。
 浅ましい、メス犬。

 カーテンが勢いよく開いた。
 願いも虚しく、ほつみの姿は父親と神谷の眼前に晒された。
 実に1週間ぶりの対面。

 見るな、見ないでくれ。
 頭を支配していた願望は、目の前の神谷の姿を見て一瞬で離散した。

「……何を……して…。」

 部屋の真ん中で神谷は仰向けで転がっていた。
 微塵も動けないように、まるで囚人のように黒のベルトでガチガチに固定されている。
 ほつみの視線はある一点をじっと見つめてしまっていた。
 ずり下ろされたズボンのファスナーから、バキバキに勃起し、固くそびえ立ったちんぽが露出していた。

「は……ほつみさん、無事で良かった。」
「んなこと、言ってる場合か。」

 ほつみの背中を、屈強な使用人の一人が押す。
 もう一人は、腕を引っ張り、神谷のところまで無理やり連れて行く。

「あんた、神谷に何を…。」

 父親はほつみの問いかけには答えず、使用人に目で合図をした。

 ほつみの腕を、肩を、従者たちが押さえつけて屈ませようとする。

「ひっ…待て、何…?」

 射精管理後の寸止め地獄を味合わされたほつみの体を、神谷の腰の上に乗せる。
 くちゅ、と小さな水音がして、ほつみの後孔と神谷の陰茎が僅かに触れた。

「や♡……何して…やめ、ろぉ♡」
「旦那様っ……ご冗談…を。」
「ひぃっい……ッ♡」

 肉棒の先端をとろけた穴で飲み込まさせられる。
 1週間の射精管理で感度も性欲も普段の数倍、久しぶりのちんぽの味に、ほつみのアナルは無意識にヒックヒックと痙攣する。

「お前らが勝手に盛っていないというなら、正気を保っていられるよな。」
「旦那様……!」
「感じることも、絶頂することも、もちろん射精することも、浅ましく腰を振ったり痙攣したり、顔を歪ませることも、ないはずだろう。」
「あぅ…っ…ぅ、てめ♡」

 使用人たちがほつみを押さえつける力が強くなる。

「ふぐぅうう…っ♡ぃ”…い”ぁ”…あ”♡入”って…ぐる”…ぅ”♡」

 じゅぷじゅぷじゅぷぅっ♡
 ぐずぐずのアナルに、バキバキちんぽが完全に飲み込まれた。
 1週間ぶりのちんぽで、中がみちみちにこじ開けられる。
 ビクビクと波打つちんぽを柔らかい肉で締め付け、その形を感じ取ってしまう。
 顔を顰めて、背を反らせて、必死に快感を拒否する。

「あ”ぁ”ぁ”っ♡クソ……ォ”……♡」
「ただの苦痛か、虚無であるはずだ。お前たちが良からぬことをしていないと証明してみせろ。」

 射精を管理された寸止め状態では、何を突っ込まれても腰を振ってしまうほどの敏感な体であり、それがなんの証明にもならないのは明白だった。
 しかしそれでも父親は平然とした顔をして、続行した。
 ただの悪趣味な嫌がらせであり、調教の一つに過ぎなかった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放

大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。 嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。 だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。 嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。 混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。 琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う―― 「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」 知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。 耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

処理中です...