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第三十一話 一人じゃ行きにくい所その七

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「ねえねえ、お姉ちゃんって髪の毛いくらか赤っぽいけど染めてるの?」

「ううん。染めてないよ」

「この娘ね。子供の頃はよく外で遊んでたから、日に当たって段々にこんな色になっちゃったのよ」

「えっそうなの!?」

「ちょっとお母さん!嘘はやめてよ!本気にしちゃうでしょ!」

「ごめん。ほんとは生まれつきなの」  

「ごめんね」

「もう・・・・・・」

「そっか。もし、ほんとだったらやってみようと思ったんだけど・・・・・・でも、それなら叔父さんのモジャモジャと一緒だね」

 健太がそう言うと、真知と幸は登の髪を見て、

「あら、そうだったの?」

「へぇ~」

「まあ、生まれつきの天然パーマという奴です。人口物とは違いますよ!」

 それを聞き、思わず幸が少し笑う。

「あっごめんなさい・・・・・・その登さんの髪で笑ったんじゃなくて、その言い方に笑ったというか・・・・・・」 

「大丈夫です。わざとそう言ったので」

 すると、

「そういえばお姉ちゃんって彼氏いるの?」

 健太が幸に質問した。

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