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第四十一話 実家にて〜その八
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「私もトイレに行きたかったんです。ついていきますね」
えっ⁉
芽衣は幸達の後を追いかける。
「・・・・・・」
まさか、ついてくるなんて思わなかった──ん!
ボディバッグの中からスマホのバイブが鳴り出す。
誰からだろ?でも、今は出られないから、あとで折り返しかけよう──
そして、幸と千冬は公園に着くとすぐ様、バリアフリートイレに入った。
・・・・・・思わず、バリアフリートイレに入っちゃった。すると、千冬が小声で、
「ねえ、幸姉・・・・・・ごめんなさい」
と謝る。
「えっ何が?」
幸も小声で話す。
「ほんとはね、トイレに行きたいって言うの嘘だったの」
「・・・・・・大丈夫。わかってたから」
「えっ!」
「機転を利かせてくれたんでしょ?ごめんね・・・・・・あんなことさせちゃって」
「ううん。あたしも勝手にごめんなさい・・・・・・ただあの時、幸姉が家に帰るからって言ったら、あの人来ちゃうような気がして・・・・・・」
千冬ちゃんも似たようなこと考えていたのか・・・・・・あぁもう、千冬ちゃんにあんなことさせちゃって・・・・・・あたし、幼稚園教諭失格だよ!
「・・・・・・とりあえず、芽衣さんがトイレに入ったら、ここを出て急いで家に帰ろうね」
「うん」
しかし、妙だな。さっきからドアの開閉の音が聞こえない。芽衣さんは一体何をして──
ガチャン
「!」
突然、鍵の開く音がした。幸と千冬は思わず、トイレの扉を見る。
ドアが開き、そこにいたのは芽衣だった。
えっ⁉
芽衣は幸達の後を追いかける。
「・・・・・・」
まさか、ついてくるなんて思わなかった──ん!
ボディバッグの中からスマホのバイブが鳴り出す。
誰からだろ?でも、今は出られないから、あとで折り返しかけよう──
そして、幸と千冬は公園に着くとすぐ様、バリアフリートイレに入った。
・・・・・・思わず、バリアフリートイレに入っちゃった。すると、千冬が小声で、
「ねえ、幸姉・・・・・・ごめんなさい」
と謝る。
「えっ何が?」
幸も小声で話す。
「ほんとはね、トイレに行きたいって言うの嘘だったの」
「・・・・・・大丈夫。わかってたから」
「えっ!」
「機転を利かせてくれたんでしょ?ごめんね・・・・・・あんなことさせちゃって」
「ううん。あたしも勝手にごめんなさい・・・・・・ただあの時、幸姉が家に帰るからって言ったら、あの人来ちゃうような気がして・・・・・・」
千冬ちゃんも似たようなこと考えていたのか・・・・・・あぁもう、千冬ちゃんにあんなことさせちゃって・・・・・・あたし、幼稚園教諭失格だよ!
「・・・・・・とりあえず、芽衣さんがトイレに入ったら、ここを出て急いで家に帰ろうね」
「うん」
しかし、妙だな。さっきからドアの開閉の音が聞こえない。芽衣さんは一体何をして──
ガチャン
「!」
突然、鍵の開く音がした。幸と千冬は思わず、トイレの扉を見る。
ドアが開き、そこにいたのは芽衣だった。
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