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「…タール様。私に魔法を教えてください。」
「ダメ。」
「なんで即答するの~!!」
「シュルクが敬語の時は良からぬことを考えている時だからね。」
うぅ…
タール様なんで分かるの~
「…なんで…私…タール様の役に立ちたいの…ぐすん…だって…小さい時…魔導書読めたもん…出来るもん…」
必殺泣き落とし!!
どうだ!!
溺愛してるタール様には効くだろ!!
「…分かった。ただし簡単なものだけね。」
「やったぁ!!魔法学校行きたい!!」
「…どこでそれを知った?」
おぉい
タール様
怖い怖い
なんで?
魔法学校って定番じゃん
魔法がある所には魔法学校ありって!!(シュルクちゃん情報)
「…行かせないよ。あんな所には。」
「なんで?」
「シュルクを他の人の目に晒したくない。」
「それって…軟禁…」
「僕は軟禁してるつもりは無いよ?」
軟禁してるよ
鎖がないだけマシだよ…
「シュルク。魔法学校には行かせない。」
「…いいもん。自分で行く。」
私は部屋を出た。
ドレスが動きにくい…
でも高価なものだからな~
破いたら…うん
考えるのやめよ
悲しくなってきた
公爵家の令嬢なのに…
「父様!!私を魔法学校に行かせてください!!」
私は執務室に入った。
「シュルク。何を言い出すかと思えば…」
「行かせてください!!」
「行かせない。タールにもそう言われたんだろ?」
親子だ…
なんでこんな時に限って…
「でも私…魔法使えるようになりたいの。スキル?も分かりたいし…」
「…そんなの王宮でも出来るだろ?」
「それじゃ嫌!!これ以上私の言う事聞かないんだったら父様のこと嫌いになる!!」
「…分かった。今すぐ行かせよう。」
やた
父様が私のこと溺愛してて助かった
よ~し
タール様に内緒で魔法学校行くぞ~
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