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はいは~い
毎度おなじみシュルクちゃんで~す
今~私はお城の屋根の上にいるので~す
理由?
そんなの…逃げるために決まってんじゃん!!
あれからタール様は私から離れようとしないし…
国王陛下は急に泣き出す私を見て慌てるし…
メイド達は焦ってドジばっかするし…
「やれやれ…私の存在どんだけおっきいのやら。」
てことで私は屋根の上でボーっとしている訳です!!
「そういえば…私前世の名前なんだっけ…思い出せない…」
そうなのです!!
私の名前…何?
シュルクが浸透し過ぎて分からんのです
「シュルク~降りておいで~」
「タール様…何ですかその猫撫声は…甘ったるいです…」
下から私を呼ぶタール様にそう言った。
本心を言うことは大事だよね?
「シュルク…危ないから。」
「降りません。」
「シュルク…怒るよ?」
「どうぞお好きに。」
「シュ…シュルク様ぁ…早く降りてきてください~国王陛下がぁ…心労で…お倒れになりましたぁ…」
「国王陛下が?じゃあ治療すればいいじゃん。」
「シュルク!!」
「うるさい…」
私は屋根の上で寝転がった。
どうやらタール様達は登ってこられないようだ。
「私…どうやって登った?」
気づいたらここにいた。
それしか覚えがない。
「シュルク…父上が亡くなる前に降りてくれない?」
「死ぬの?私がいないだけで死んじゃうの?」
「多分ね。」
「………ジャ~ンプ!!」
私は無謀なことに屋根から思いっきり飛び降りた。
「えっ!?うわ…ちょ!?」
ドサッ
「タール様。ナイスキャッチ。」
「ナイスキャッチじゃないでしょ!!飛び降りたら危ないよ!!」
「…楽しかったのに?」
「僕が倒れるよ…」
「…国王陛下のとこ行ってくる~」
私はそそくさとタール様の上からおりて王宮内へ入った。
数分後
「どこ?」
案の定迷子になりました~
てへっ♪
しょうがないよね?
誰も案内してくれないし(逃げたから)…
王宮広いし…
3歳の子供にはドアノブさえ届かないのです!!
「暇だな~誰もいないし~国王陛下はど~こ♪」
意味不明な歌を歌い出した。
すると向こうの廊下からドタドタと騒がしい足音が聞こえた。
義娘シュルク~!!」
「えっ!?国王陛下!?ってきゃあ!!」
私は出会ってそうそう抱き上げられた。
「良かった…行方不明だと聞いた時は…心臓止まるかと思ったよ。」
「行方不明?行方不明じゃないよ?屋根の上でコロコロしてたんだよ?」
「…は?」
「…え?」
「シュルク。お前外出禁止な。」
「え~酷い…」
私は急に外出禁止を言い渡された。
そりゃ…普通の令嬢は屋根なんて登らないよ?
むしろ部屋で大人しくしてるよ?
自分が常識外れって分かってるけど外は出たいです…
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