生まれ変わった(転生した)私に誰か常識を教えてください

里帰り

３

里帰り3日目

｢シュルク!!｣
｢もう…お父様うるさい｡｣
しかも着替え終わった直後!!
タイミング悪いよ
ほんと
｢…どうせタール様が婚約破棄を破棄しに来たんでしょ？｣
｢察しがいいな｡その通りだ｡｣
｢シュルクはお城には帰らない｡痛いのは嫌い｡だからタール様と一緒にはなりたくない｡｣
私は椅子に座ってそう言った。
｢シュルク｡なんで破棄するの？｣
…タール様か
仕事ほったらかしできたな？
｢前にも言ったはず｡シュルクは一緒になりたくない｡｣
｢世継ぎのことならどうにでもなるから戻って来て｡｣
｢嫌｡絶対私のこと襲おうとするでしょ？｣
｢…そこは我慢する｡｣
｢間があったもん｡｣
｢我慢するよ｡シュルクが約束してくれるならね｡｣
｢…約束はする｡後…溺愛ぶりを何とかして｡｣
｢それは無理｡｣
無理なんだ…
しかも即答された…
｢じゃあ帰らない｡｣
｢分かった!!そこもなんとかするから!!｣
｢…ふ～ん｡｣
タール様…
どんだけ私に帰ってきて欲しいの…
てかあなたのせいで私体弱くなったのよね？
それ忘れてたわ
｢…監禁しない？｣
｢しない｡｣
｢軟禁もダメよ？｣
｢それもしない｡｣
｢手錠は？｣
｢もう捨てた｡｣
｢…父様は？｣
｢なんとかシュルクに近づけないようにする｡｣
｢じゃあ帰る｡｣
｢シュルク｡今手錠って聞こえたんだが？｣
あ
しまった
ここにはもう1人親バカがいた
｢タール様!!早く行こ!!｣
｢え…あ…うん｡｣
｢シュルク!!逃げるってことは本当に使われたんだな!!待ちなさい!!｣
ひゃあぁぁ
お父様怒ってるよ～
｢タール様｡私のこと守ってね｡｣
｢あぁ｡もちろん｡僕がシュルクを捨てるとでも思う？｣
｢思わない｡私のことちゃんと愛してね｡タール様｡｣
私はタール様に飛びついた｡
私
シュルクは
タール様と幸せになります!!
お父様
お母様
見ててくださいね
シュルク…
世界で1番幸せになるからね

Fin