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ep.17
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「……できました、アルベール様。……さあ、着てみてください。今のアルベール様に、一番似合うはずです」
メルが差し出したのは、重厚なのに羽のように軽い、白銀と宝石の鎧。
アルベールがそれを身に纏った瞬間、離宮全体が共鳴するように震え、彼の背後に巨大な光の翼が見えたような錯覚に陥った。
「……信じられない。この鎧、まるでもう一つの皮膚だ。重さを感じないどころか、世界中の魔力が僕を守るために収束しているのを感じるよ……!」
だが、その「性能」は、二人の想像を絶していた。
「ちょっと、外で動きを確認してみましょうか」
二人が庭に出たその時。
運悪く、先日の「更地事件」の調査に来ていた王宮の魔導部隊が、アルベールのあまりの輝きに驚いて、防衛本能で牽制用の魔術を放ってしまった。
「うわああっ! 眩しすぎる! 敵襲か!? ファイア・ストーム、発動!!」
巨大な火柱がアルベールを飲み込む。
「あぁっ!」とメルが声を上げるよりも早く、驚くべきことが起きた。
火柱はアルベールの鎧に触れた瞬間、まるでお辞儀をするように左右に割れ、そのまま消滅したのだ。アルベールは熱がるどころか、眉一つ動かしていない。
「……今、何か掠めたかい? 蝶の羽撃きのような心地よい風を感じたが」
「……アルベール様。……あの、火柱が消えちゃいましたねぇ」
驚いた魔導部隊が、今度はさらに強力な「雷撃」と「岩石落とし」を放つ。
しかし、雷はアルベールの鎧に吸い込まれてただの「装飾の輝き」に変わり、落下してきた巨大な岩は、アルベールの肩に当たった瞬間にパウダー状の粉になって霧散した。
アルベールがただ歩くだけで、周囲の空間が「彼を守るため」に固定され、飛んでくる矢も魔法も、彼に届く前にすべて消えていく。
まさに、物理法則を無視した「歩く要塞」。
「……メル。これ、僕が本気で走ったら、空気が圧縮されて街が一つ吹き飛ぶんじゃないかな?」
「あらぁ。……それは困りますねぇ。あ、でも、これでアルベール様が怪我をする心配は一生なくなりました! ……ですよね?」
メルがニコニコと満足げに笑うと、アルベールは再び感極まって、その場に跪こうとした。
だが、彼が膝をつこうとした瞬間、鎧の放つ圧力が地面に伝わり、半径十メートルの石畳がクレーターのように陥没した。
「……あ、アルベール様。……そのまま立っていてください。……離宮が壊れちゃいます……」
「わ、わかった。……メル、君の愛は、なんて重くて……強固なんだ……! 僕はもう、君という神の加護なしでは生きていけないよ……!」
最強を超えて「歩く天災」と化したアルベール。
彼はその無敵の体で、メルをひょいと抱き上げると、クレーターの真ん中で高らかに笑い声を上げた。
一方で、攻撃をすべて無効化された魔導部隊は、「神だ……神が降臨した……」と涙を流して地面にひれ伏していた。
メルが差し出したのは、重厚なのに羽のように軽い、白銀と宝石の鎧。
アルベールがそれを身に纏った瞬間、離宮全体が共鳴するように震え、彼の背後に巨大な光の翼が見えたような錯覚に陥った。
「……信じられない。この鎧、まるでもう一つの皮膚だ。重さを感じないどころか、世界中の魔力が僕を守るために収束しているのを感じるよ……!」
だが、その「性能」は、二人の想像を絶していた。
「ちょっと、外で動きを確認してみましょうか」
二人が庭に出たその時。
運悪く、先日の「更地事件」の調査に来ていた王宮の魔導部隊が、アルベールのあまりの輝きに驚いて、防衛本能で牽制用の魔術を放ってしまった。
「うわああっ! 眩しすぎる! 敵襲か!? ファイア・ストーム、発動!!」
巨大な火柱がアルベールを飲み込む。
「あぁっ!」とメルが声を上げるよりも早く、驚くべきことが起きた。
火柱はアルベールの鎧に触れた瞬間、まるでお辞儀をするように左右に割れ、そのまま消滅したのだ。アルベールは熱がるどころか、眉一つ動かしていない。
「……今、何か掠めたかい? 蝶の羽撃きのような心地よい風を感じたが」
「……アルベール様。……あの、火柱が消えちゃいましたねぇ」
驚いた魔導部隊が、今度はさらに強力な「雷撃」と「岩石落とし」を放つ。
しかし、雷はアルベールの鎧に吸い込まれてただの「装飾の輝き」に変わり、落下してきた巨大な岩は、アルベールの肩に当たった瞬間にパウダー状の粉になって霧散した。
アルベールがただ歩くだけで、周囲の空間が「彼を守るため」に固定され、飛んでくる矢も魔法も、彼に届く前にすべて消えていく。
まさに、物理法則を無視した「歩く要塞」。
「……メル。これ、僕が本気で走ったら、空気が圧縮されて街が一つ吹き飛ぶんじゃないかな?」
「あらぁ。……それは困りますねぇ。あ、でも、これでアルベール様が怪我をする心配は一生なくなりました! ……ですよね?」
メルがニコニコと満足げに笑うと、アルベールは再び感極まって、その場に跪こうとした。
だが、彼が膝をつこうとした瞬間、鎧の放つ圧力が地面に伝わり、半径十メートルの石畳がクレーターのように陥没した。
「……あ、アルベール様。……そのまま立っていてください。……離宮が壊れちゃいます……」
「わ、わかった。……メル、君の愛は、なんて重くて……強固なんだ……! 僕はもう、君という神の加護なしでは生きていけないよ……!」
最強を超えて「歩く天災」と化したアルベール。
彼はその無敵の体で、メルをひょいと抱き上げると、クレーターの真ん中で高らかに笑い声を上げた。
一方で、攻撃をすべて無効化された魔導部隊は、「神だ……神が降臨した……」と涙を流して地面にひれ伏していた。
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