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第5章 丸付けは、全部終わってからだよ?後手に回ったからって、それが何?
160.転生貴族スラッルス・トークン。男子寮の怪談について、聞き取りを始めた。地雷を踏んだらしい。入学して2ヶ月。その一言が、村八分へ。
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使用人を帯同しない貴族の男子寮の怪談は、生きた人間が引き起こしている。
いきなり、そんな話をしても怪しまれる。
スラッルス・トークンは、伊達に転生していない。
慎重に聞き取りを始めた。
しかし。
聞き取りの結果は、全く芳しくない。
「お化けとか、見ちゃったわけ?何、ホームシックで幻覚に悩みだした?」
「怪談話がしたい?聞きたい?男子寮の?本気にしている人、初めて見たー。」
男女共に、まともに話をしてくれない、どころか、聞いてくれない。
お化けじゃなくて、人間が怖い、なんて言ったら、村八分の雰囲気だ。
使用人帯同の貴族の男子寮の怪談の話題は、第1王子派からも、第2王子派からも、歓迎されなかった。
話題を出すと、そらされる。
1度、怪談を調べているとポロっと話したら、人が寄ってこなくなった。
男子寮の怪談は、地雷かよ!
気づいたときは、手遅れ。
入学してから、飄々とうまくやってきたのに。
2ヶ月程で、周りから人が居なくなった。
マジで?
大人の経験があるから、そういうやつもいるよね!とか考えられるけど。
マジの12歳なら、心が折れているって。
スラッルス・トークンは、内心舌打ちしまくりだ。
地雷なら、地雷って、最初に言っとけやー!
知っていたら、絶対に口にせんかったわー!
くっそー。
この2ヶ月の人付き合いが、パアかー。
スラッルス・トークンが、がっくりきていると。
「スラッルス・トークン様で、合ってますよね?」
と。
1人の男子学生に声をかけられた。
「え?自分、誰?」
スラッルス・トークンの前に、同じ年くらいの少年が立っていた。
同学年の貴族なら、ほぼ面識あるから、平民か、上級生か?
敬語だし、命令してこないから、平民かな?
スラッルス・トークンは、少年をまじまじと見た。
「突然、すみません。私は、クロッグ・カーブ。新入生の平民クラスの平民です。」
と少年は、名乗った。
「カーブ?カーブ家って、商売している?」
スラッルス・トークンは、確認してみた。
「あ、はい。ただ、私は家の商売には、関わっていなくて。」
クロッグ・カーブは、申し訳なさそうにしている。
「いいって。そのカーブ家かどうか、確認しただけ。」
スラッルス・トークンにも、家業に関わる日はこない。
気にしない、と手をヒラヒラする。
「で、なんか、用事?」
スラッルス・トークンは、貴族として、平民のクロッグ・カーブに聞いてやる。
聞かれたクロッグ・カーブは、安堵しながら、用件を話した。
「あ、はい。すみませんが。スラッルス・トークン様に、今日から2週間ほど、行方不明になっていただきたくて。」
いきなり、そんな話をしても怪しまれる。
スラッルス・トークンは、伊達に転生していない。
慎重に聞き取りを始めた。
しかし。
聞き取りの結果は、全く芳しくない。
「お化けとか、見ちゃったわけ?何、ホームシックで幻覚に悩みだした?」
「怪談話がしたい?聞きたい?男子寮の?本気にしている人、初めて見たー。」
男女共に、まともに話をしてくれない、どころか、聞いてくれない。
お化けじゃなくて、人間が怖い、なんて言ったら、村八分の雰囲気だ。
使用人帯同の貴族の男子寮の怪談の話題は、第1王子派からも、第2王子派からも、歓迎されなかった。
話題を出すと、そらされる。
1度、怪談を調べているとポロっと話したら、人が寄ってこなくなった。
男子寮の怪談は、地雷かよ!
気づいたときは、手遅れ。
入学してから、飄々とうまくやってきたのに。
2ヶ月程で、周りから人が居なくなった。
マジで?
大人の経験があるから、そういうやつもいるよね!とか考えられるけど。
マジの12歳なら、心が折れているって。
スラッルス・トークンは、内心舌打ちしまくりだ。
地雷なら、地雷って、最初に言っとけやー!
知っていたら、絶対に口にせんかったわー!
くっそー。
この2ヶ月の人付き合いが、パアかー。
スラッルス・トークンが、がっくりきていると。
「スラッルス・トークン様で、合ってますよね?」
と。
1人の男子学生に声をかけられた。
「え?自分、誰?」
スラッルス・トークンの前に、同じ年くらいの少年が立っていた。
同学年の貴族なら、ほぼ面識あるから、平民か、上級生か?
敬語だし、命令してこないから、平民かな?
スラッルス・トークンは、少年をまじまじと見た。
「突然、すみません。私は、クロッグ・カーブ。新入生の平民クラスの平民です。」
と少年は、名乗った。
「カーブ?カーブ家って、商売している?」
スラッルス・トークンは、確認してみた。
「あ、はい。ただ、私は家の商売には、関わっていなくて。」
クロッグ・カーブは、申し訳なさそうにしている。
「いいって。そのカーブ家かどうか、確認しただけ。」
スラッルス・トークンにも、家業に関わる日はこない。
気にしない、と手をヒラヒラする。
「で、なんか、用事?」
スラッルス・トークンは、貴族として、平民のクロッグ・カーブに聞いてやる。
聞かれたクロッグ・カーブは、安堵しながら、用件を話した。
「あ、はい。すみませんが。スラッルス・トークン様に、今日から2週間ほど、行方不明になっていただきたくて。」
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