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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。

222.ヒットマン同士の会話?いや、12歳の少女2人のはず。疲れてるのかなー。

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学生が集まってきた。

何人かは、マーゴットとキャスリーヌに影響されて、木の枝を持っている。

遅れて合流したスラッルス・トークンは、マーゴットとキャスリーヌが、木の枝を試している姿を見ているうちに、前世の光景を思い起こしていた。

12歳の少年少女の集まりで、チャンバラ用に木の枝を振り回している光景のはずなんだけどなー。

約2名。
どこかの事務所にカチコミ行くように見える。

一番か弱そうなマーゴットと。
二番目にか弱そうなキャスリーヌ。
この2人が、一番暴れそうにみえるんだよなー。

おっかしーなー。
疲れすぎたのかなー。


「揃った。」
と学生。

「出発。」
と号令をかけるマーゴット。

「え?今日は、今のは、俺が言うところ。」
とスラッルス・トークン。

マーゴットは、何言っているの?という表情をした。

「わたしは、人に命令はしても、されない。
貴方が号令をかけたら、わたしは行けない。」
とむくれるマーゴット。

「私も、マーゴットの号令じゃないと、行けない。私達2人も行けなくなったら、大幅な戦力ダウンだよ?」
としたり顔のキャスリーヌ。

学生は、マーゴットとキャスリーヌの会話が冗談だと思っているので、笑っている。

スラッルス・トークンは、察した。

本物の権力者の子どもは、12歳から、会話が権力者そのもの、ということを。

「木の枝は、何のために?」
とスラッルス・トークン。

「魔法や、特徴がある武器は、身元が割れる。」
とマーゴット。

「安価で、入手ルートを追えないくらい出回っているのが、使いやすい。」
とキャスリーヌ。

「何の話をしているんだ?」
とスラッルス・トークン。

「暗殺に向いている武器の話。」
とキャスリーヌ。

12歳の少女が2人いて。

どうしたら、どこぞのヒットマン同士みたいな、会話になる?

「拳銃は、アシがつきやすいから、刃物の方が、暗殺する武器として、使いやすい、みたいな会話だな。」
ボヤくスラッルス・トークン。
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