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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
537.マーゴット。後継者問題の火種は取り除いていく。キャスリーヌ。布人間レーイーエール・サバンナパークの母国トレメイヤ王国の狙いは?
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マーゴットには、ニンデリー王国の跡継ぎ争いの火種を大事に育てる気はない。
マーゴットの従兄弟の家が跡継ぎ争いで苦労したと聞いている。
跡継ぎ争いを引き延ばして関係者が増えれば増えるほど、関係者の傷が大きくなることも少なくない。
マーゴットが、第2王子の即位を認めることはない。
ニンデリー王国の次代を王太子殿下に担わせることはマーゴットの中で、決定事項になっている。
第2王子を擁立する気配は、気配のうちに、霧散させておく。
王太子殿下の置かれた環境と、第2王子の悪評を聞く限り。
跡継ぎ争いを主導している者がいる。
第2王子自身か、貴族か、国王陛下か。
マーゴットが今思いつくのは、三勢力だが、ニンデリー王国に限った話だ。
外国からの侵略が跡継ぎ争いという形になっていた場合、問題は複雑になってくる。
ニンデリー王国の情勢を再調査する、とマーゴットは決めた。
目出し隊は、バネッサを王子の嫁にと企みながら、バネッサの嫁入り先を、ニンデリー王国の王太子か第2王子か決めかねている。
目出し隊は、王太子と第2王子を天秤にかけているということだ。
マーゴットは、王太子殿下を即位させると決めているので、目出し隊の動きは目障りである。
世継ぎの決定をあやふやにするような動きは、見つけ次第、潰すに限る。
次代の王を天秤にかける貴族の存在は、王家の衰退、求心力のなさを如実にあらわす。
王を臣下が決めるのがまかり通っていたなら。
ニンデリー王国の貴族は、自国の王へ敬意をはらわないだろう。
王家への忠誠心は?
あるはずもない。
ニンデリー王国の王太子殿下が、世継ぎにもかかわらず、諸々の舵取りに難渋するわけだ。
マーゴットとキャスリーヌは、合点がいった。
布人間レーイーエール・サバンナパークが、母国トレメイヤ王国から派遣されてきた、話せる理由は、ニンデリー王国側にある。
布人間レーイーエール・サバンナパークを派遣する、語られていない理由が、トレメイヤ王国にもある。
ニンデリー王国の後継争いではなく、トレメイヤ王国の利をついて話し合う方が確実に、布人間レーイーエール・サバンナパークに決断を促せる。
トレメイヤ王国の目的はなんだ?
キャスリーヌは、布人間レーイーエール・サバンナパークの関心が、魚憑きのナンシー・ボーンに向けられていたことを思い出した。
ナンシー・ボーンが鍵か?
マーゴットの従兄弟の家が跡継ぎ争いで苦労したと聞いている。
跡継ぎ争いを引き延ばして関係者が増えれば増えるほど、関係者の傷が大きくなることも少なくない。
マーゴットが、第2王子の即位を認めることはない。
ニンデリー王国の次代を王太子殿下に担わせることはマーゴットの中で、決定事項になっている。
第2王子を擁立する気配は、気配のうちに、霧散させておく。
王太子殿下の置かれた環境と、第2王子の悪評を聞く限り。
跡継ぎ争いを主導している者がいる。
第2王子自身か、貴族か、国王陛下か。
マーゴットが今思いつくのは、三勢力だが、ニンデリー王国に限った話だ。
外国からの侵略が跡継ぎ争いという形になっていた場合、問題は複雑になってくる。
ニンデリー王国の情勢を再調査する、とマーゴットは決めた。
目出し隊は、バネッサを王子の嫁にと企みながら、バネッサの嫁入り先を、ニンデリー王国の王太子か第2王子か決めかねている。
目出し隊は、王太子と第2王子を天秤にかけているということだ。
マーゴットは、王太子殿下を即位させると決めているので、目出し隊の動きは目障りである。
世継ぎの決定をあやふやにするような動きは、見つけ次第、潰すに限る。
次代の王を天秤にかける貴族の存在は、王家の衰退、求心力のなさを如実にあらわす。
王を臣下が決めるのがまかり通っていたなら。
ニンデリー王国の貴族は、自国の王へ敬意をはらわないだろう。
王家への忠誠心は?
あるはずもない。
ニンデリー王国の王太子殿下が、世継ぎにもかかわらず、諸々の舵取りに難渋するわけだ。
マーゴットとキャスリーヌは、合点がいった。
布人間レーイーエール・サバンナパークが、母国トレメイヤ王国から派遣されてきた、話せる理由は、ニンデリー王国側にある。
布人間レーイーエール・サバンナパークを派遣する、語られていない理由が、トレメイヤ王国にもある。
ニンデリー王国の後継争いではなく、トレメイヤ王国の利をついて話し合う方が確実に、布人間レーイーエール・サバンナパークに決断を促せる。
トレメイヤ王国の目的はなんだ?
キャスリーヌは、布人間レーイーエール・サバンナパークの関心が、魚憑きのナンシー・ボーンに向けられていたことを思い出した。
ナンシー・ボーンが鍵か?
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