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第四章 忍び寄る影。実は忍んでない
第4話 警戒態勢
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ルーベンは四日後にギルドに行くと、草むしりの依頼をこなした後に戻って来て机に伏せていた。そこにキョロキョロと辺りを見渡しているプリシラがやってきた。そこで何かを見つけて笑顔になった。
ルーベンの目の前の席に座るが、何時もの様に話しかけない。静かにじっと彼を不思議そうに見ていた。
プリシラは考えていた。彼の言動を。彼は最低の屑だと皆が認識をしている。自分もそう思うのだが、何かがおかしい。
この前は子供に悪態をつかれながらも、かなり懐かれている様子だった。ナディアも彼を地味に評価しているようにも感じる。
そして、偶然とはいえ自分も監禁されている時に見つけてもらったり、依頼で元気をもらえた。さらに大きく前進出来た。そこで自らの評価もブレ始める。彼は果たして屑なのだろうか? しかし、彼の行動は正しくそれである。
近くにいるのに、目の前にいるはずなのに輪郭が無い様な不思議な感覚。プリシラは困惑していた。無意識にクロウの頬を軽くつまんで引っ張っていた。限界まで伸びると勢いよく頬が元に戻る。
「何だよ」
「んー。何処までが君なのかなって考えてた」
「何だそれ? 哲学か?」
「んー。何が正しいのかなって」
「なに。哲学者にでもなんの?」
「アハハ♪ ならないよ。ただちょっとだけ気になって……知りたかっただけ」
「そうかよ」
「そう言えばお姉ちゃんに嫌われちゃったね」
「元からだ」
「ふ~ん」
プリシラは姉に誘拐事件、ハーブ採取依頼の件と共にクロウの事を話していない。後者に関しては彼が無理やり連れて行ったという間違いを正していない。
彼女は無意識にそれをやっていた。自分だけが知るクロウ。お姉ちゃんが知らないクロウ。ヘシカが嫌いなのでは無い。ただいつの間にかそれを望んだ。
ボーっとしているとルーベンが立ち上がる。そして外へと出て行った。遅れたが、少し慌てて立ちかがって着いて行った。
しばらく歩いているととある建物に辿り着いた。
「何ここ?」
「娼館」
「……最低……普通私がいて来る?」
「いや、勝手について来たんだろ……」
「そうだけど……」
彼はそう言って普通に入って行った。
「うわぁ……冗談かと思ったら本当に入ったよ」
彼女はそこで突っ立ってた。流石に入れなかった。建物の中に入ると男性ボディビルダーのような、いかつい胸筋、骨格の動きも男性のよう。しかし、可愛らしいメイド服を着た人族が出て来た。このお店のマスターだ。
「久しぶりアリスちゃん」
「あらー! デー……じゃなくてクロウちゃんじゃなーい。最近来ないから心配してたのよ」
「相変わらずの肉体美だな」
「んもぉー誰が華奢な女の子よー。褒めても何も出ないわよ。うん、それじゃあ、今度デートに行かない?」
「いいけど、皆でパーティー開いた方が楽しそうじゃない」
「ん~、そうねー。セッティングは任せてぇー……楽しみだわぁ。それで今日はどの娘をご指名かしら?」
「銀貨三枚かな」
「ピンチな感じかしら?」
「結構やばいな」
マスターが窓からカーテンを掴むとチラっと外を見た。
「あら? 可愛らしい追跡者ね……このお店で雇おうかしら」
「紫等級だ。暴れられるぞ」
「あら~、あんなに可愛らしいのに強いなんて。良いわね……きっとナンバー1を目指せるわ~!」
「好き嫌いが激しいから無理だよ。じゃあアリスちゃん、通路借りるよ」
「どうぞ~。今度は普通に来店してよね」
「もちろんだ。エミリちゃんはまだいる?」
「いるわよ。デーヴィッドに会えなくて寂しいって言ってたわ」
「そっかー! それは会うのが楽しみだな。よろしく頼むよ」
「そうだわ。彼女に話しかけてもいいかしら?」
「やめた方が良い……しつこいとあいつ暴れるぞ。狂暴だからな」
「そうかしらー。それに彼女……このままだと貴方をずっと待ってると思うけど」
「あー、朝帰りって伝えくれると嬉しい」
「んまあ! 可哀そうね……」
「違う違う。ただ懐かれてるだけだ」
「可哀そうね……」
アリスがお店から出て来るとプリシラは杖を構えて警戒した。もの凄い威圧を感じたからだ。歩き方からしてただものじゃない。そして、全く隙が無い。一目見て分かった。
「貴方お名前は?」
「ッ……プ、プリシラっ。そこで止まってよっ」
「そう警戒しないでぇ。傷ついちゃうわ。私はアリス、この店のマスターよ。気軽にアリスちゃんって呼んでね」
「私になんの用かな?」
「クロウちゃんを待ってるんでしょう?」
「知ってるの?」
「常連客だからちょこっとだけね」
「……じょ、常連なの……」
「残念だけど彼は朝まで帰らないわ。だから今日はお家にお帰りなさいな。ここに居ると野蛮な男が近寄って来る。プリシラちゃんの様な可愛い娘は特に狙われるわよ~」
「そんな奴等にやられないよ」
「もぉう。女の子の忠告には耳を傾けるものよ……」
その瞬間、プリシラは誤って魔法を発生させてしまった。
アリスと対峙する重圧に耐えきれ無くなったのだ。プリシラはその失敗に顔を歪める。しかし、少女は地面から出現した棘を一歩動いただけで避け、礫を掴んで握り潰す。
「……ッ!?」
「そんなひどい目に会うと、貴方を大切に想うクロウちゃんが悲しむでしょう……」
「な、何で……」
アリスの言葉はまるで届いていなかった。攻撃が簡単に防がれて動揺を隠せない。冷や汗が溢れる。そして、自分の慢心を恥じる。
「興味があればまたいらっしゃいな。貴方なら盛大に歓迎するわよ」
「……い、嫌よっ。そこ娼館でしょッ」
「ふふ。可愛い子ね。じゃあまたね、プリシラちゃん」
そう言ってアリスはお店の中に入って行った。プリシラは忠告通りにその区間を離れ正常な街並みに戻って来た。
そして、プリシラは呟く。
「あいつゴツイ女の子達が好みなのっ?」
プリシラはマスターを見て、お店のサービスをそう予測したのであった。実際は美女だらけのお店だ。考え事をしながら歩いていると見慣れた男を見つけた。ルディだ。
「コール様!」
「プリシラか。買い物か?」
「ちょっとねー。あのね……」
「なんだ?」
「お、男の人ってゴツくて可愛らしいメイド服の女性が好みなの?」
「ふむ……日頃からお前を慕ってくれている男達は違うと思うが。何故そう思う?」
「ぁっ……その……ぐ、偶然そういうお店を見かけたからっ」
ルディはその人物に心当たりがあった。そこに良く出入りしている男にも。
「俺の言葉を幾ら聞いたところで意味は無い。そういう時は本人に直接聞くのが一番だ」
「えっ! えっと……コール様、私は分からなってきたんだ」
「何がだ?」
「コール様が一番好きだと思う。でも……」
プリシラは言葉を詰まらせる。しかし、ルディはその続きを待たなかった。
「好きなだけ、気が済むまで悩めばいいさ。だが、後悔のないようにな」
ルディはそう言って去って行った。
「悔いの無いように、か……」
【警戒態勢の原因】
それから時間は過ぎ去り、日が落ちて無法者の好む時間帯となる。ルーベンは一人夜道をふらふらと歩いていた。そして、急に停止してそのまま独り呟く。
「何のようだ?」
しばらくシーンとなっていたが、諦めたのか建物の陰から一人の男が出て来た。ルーベンが振り向いた。
「噂通りのお方ですね」
「その服装……オルビス大陸か。敵意はなさそうだが」
「な、なるほど……私はマリエル様の従者です……そこまでしか言えません……」
「何か用か?」
「これを……」
彼は少し離れた場所から空を切るように紙を飛ばした。ルーベンはそれを取ると中身を確認する。
「何が欲しい?」
「いいえ、何も望みません……ただの世間話ですよ」
「その方が怖いんだがな。マリエル嬢に助かったと伝えて欲しい」
「それは嬉しい限りですね……それでは」
彼はそう言って闇の中に消えていった。ルーベンはアジトに着くと、くつろいでいるルディにその紙を渡した。
「なんだ?」
その中身を確認するとルディはそれを燃やした。ルーベンがその手紙の感想を言う。
「そういう事もあるか」
「これは助かるな」
「それで今日の依頼は?」
「無い」
「それは丁度良かったな」
「こういう事もある」
その後、何事も無く朝になる。すると珍しい事が起こっていた。ルーベンが何時もの席にいたのは勿論、真後ろのテーブルにルディもいたのだ。
ヘシカ達がやって来ると、日頃は座って居ない男を見つけて、もの珍しそうに近づいて来た。彼女はルディの隣に。プリシラはその後ろ、ルーベンの隣に座った。
「め、珍しいなコール。い、一緒に依頼受けるか?」
「当分は大人しくしておく」
「ん? 何かあるのぉ?」
「特には無い」
「おい、プリシラ……そいつの隣はやめとけ」
「お姉ちゃん。気にしすぎだよぉ。今度はちゃんと殺すから~」
「なら良いんだが」
プリシラが思っても無い事を口に出すとヘシカは渋々納得する。
「安心しろ。もうプリシラとは絶対に行かねーよ」
「……」
ヘシカが怒り気味でそれに答える。
「クロウ、お前には聞いてねぇ! 話しかけんなっ」
「はいよー」
プリシラが少しだけ怒った様子で、ルーベンの足の小指付近をグリグリと、かかとで圧をかけていたが、彼は無視した。
ルーベンの目の前の席に座るが、何時もの様に話しかけない。静かにじっと彼を不思議そうに見ていた。
プリシラは考えていた。彼の言動を。彼は最低の屑だと皆が認識をしている。自分もそう思うのだが、何かがおかしい。
この前は子供に悪態をつかれながらも、かなり懐かれている様子だった。ナディアも彼を地味に評価しているようにも感じる。
そして、偶然とはいえ自分も監禁されている時に見つけてもらったり、依頼で元気をもらえた。さらに大きく前進出来た。そこで自らの評価もブレ始める。彼は果たして屑なのだろうか? しかし、彼の行動は正しくそれである。
近くにいるのに、目の前にいるはずなのに輪郭が無い様な不思議な感覚。プリシラは困惑していた。無意識にクロウの頬を軽くつまんで引っ張っていた。限界まで伸びると勢いよく頬が元に戻る。
「何だよ」
「んー。何処までが君なのかなって考えてた」
「何だそれ? 哲学か?」
「んー。何が正しいのかなって」
「なに。哲学者にでもなんの?」
「アハハ♪ ならないよ。ただちょっとだけ気になって……知りたかっただけ」
「そうかよ」
「そう言えばお姉ちゃんに嫌われちゃったね」
「元からだ」
「ふ~ん」
プリシラは姉に誘拐事件、ハーブ採取依頼の件と共にクロウの事を話していない。後者に関しては彼が無理やり連れて行ったという間違いを正していない。
彼女は無意識にそれをやっていた。自分だけが知るクロウ。お姉ちゃんが知らないクロウ。ヘシカが嫌いなのでは無い。ただいつの間にかそれを望んだ。
ボーっとしているとルーベンが立ち上がる。そして外へと出て行った。遅れたが、少し慌てて立ちかがって着いて行った。
しばらく歩いているととある建物に辿り着いた。
「何ここ?」
「娼館」
「……最低……普通私がいて来る?」
「いや、勝手について来たんだろ……」
「そうだけど……」
彼はそう言って普通に入って行った。
「うわぁ……冗談かと思ったら本当に入ったよ」
彼女はそこで突っ立ってた。流石に入れなかった。建物の中に入ると男性ボディビルダーのような、いかつい胸筋、骨格の動きも男性のよう。しかし、可愛らしいメイド服を着た人族が出て来た。このお店のマスターだ。
「久しぶりアリスちゃん」
「あらー! デー……じゃなくてクロウちゃんじゃなーい。最近来ないから心配してたのよ」
「相変わらずの肉体美だな」
「んもぉー誰が華奢な女の子よー。褒めても何も出ないわよ。うん、それじゃあ、今度デートに行かない?」
「いいけど、皆でパーティー開いた方が楽しそうじゃない」
「ん~、そうねー。セッティングは任せてぇー……楽しみだわぁ。それで今日はどの娘をご指名かしら?」
「銀貨三枚かな」
「ピンチな感じかしら?」
「結構やばいな」
マスターが窓からカーテンを掴むとチラっと外を見た。
「あら? 可愛らしい追跡者ね……このお店で雇おうかしら」
「紫等級だ。暴れられるぞ」
「あら~、あんなに可愛らしいのに強いなんて。良いわね……きっとナンバー1を目指せるわ~!」
「好き嫌いが激しいから無理だよ。じゃあアリスちゃん、通路借りるよ」
「どうぞ~。今度は普通に来店してよね」
「もちろんだ。エミリちゃんはまだいる?」
「いるわよ。デーヴィッドに会えなくて寂しいって言ってたわ」
「そっかー! それは会うのが楽しみだな。よろしく頼むよ」
「そうだわ。彼女に話しかけてもいいかしら?」
「やめた方が良い……しつこいとあいつ暴れるぞ。狂暴だからな」
「そうかしらー。それに彼女……このままだと貴方をずっと待ってると思うけど」
「あー、朝帰りって伝えくれると嬉しい」
「んまあ! 可哀そうね……」
「違う違う。ただ懐かれてるだけだ」
「可哀そうね……」
アリスがお店から出て来るとプリシラは杖を構えて警戒した。もの凄い威圧を感じたからだ。歩き方からしてただものじゃない。そして、全く隙が無い。一目見て分かった。
「貴方お名前は?」
「ッ……プ、プリシラっ。そこで止まってよっ」
「そう警戒しないでぇ。傷ついちゃうわ。私はアリス、この店のマスターよ。気軽にアリスちゃんって呼んでね」
「私になんの用かな?」
「クロウちゃんを待ってるんでしょう?」
「知ってるの?」
「常連客だからちょこっとだけね」
「……じょ、常連なの……」
「残念だけど彼は朝まで帰らないわ。だから今日はお家にお帰りなさいな。ここに居ると野蛮な男が近寄って来る。プリシラちゃんの様な可愛い娘は特に狙われるわよ~」
「そんな奴等にやられないよ」
「もぉう。女の子の忠告には耳を傾けるものよ……」
その瞬間、プリシラは誤って魔法を発生させてしまった。
アリスと対峙する重圧に耐えきれ無くなったのだ。プリシラはその失敗に顔を歪める。しかし、少女は地面から出現した棘を一歩動いただけで避け、礫を掴んで握り潰す。
「……ッ!?」
「そんなひどい目に会うと、貴方を大切に想うクロウちゃんが悲しむでしょう……」
「な、何で……」
アリスの言葉はまるで届いていなかった。攻撃が簡単に防がれて動揺を隠せない。冷や汗が溢れる。そして、自分の慢心を恥じる。
「興味があればまたいらっしゃいな。貴方なら盛大に歓迎するわよ」
「……い、嫌よっ。そこ娼館でしょッ」
「ふふ。可愛い子ね。じゃあまたね、プリシラちゃん」
そう言ってアリスはお店の中に入って行った。プリシラは忠告通りにその区間を離れ正常な街並みに戻って来た。
そして、プリシラは呟く。
「あいつゴツイ女の子達が好みなのっ?」
プリシラはマスターを見て、お店のサービスをそう予測したのであった。実際は美女だらけのお店だ。考え事をしながら歩いていると見慣れた男を見つけた。ルディだ。
「コール様!」
「プリシラか。買い物か?」
「ちょっとねー。あのね……」
「なんだ?」
「お、男の人ってゴツくて可愛らしいメイド服の女性が好みなの?」
「ふむ……日頃からお前を慕ってくれている男達は違うと思うが。何故そう思う?」
「ぁっ……その……ぐ、偶然そういうお店を見かけたからっ」
ルディはその人物に心当たりがあった。そこに良く出入りしている男にも。
「俺の言葉を幾ら聞いたところで意味は無い。そういう時は本人に直接聞くのが一番だ」
「えっ! えっと……コール様、私は分からなってきたんだ」
「何がだ?」
「コール様が一番好きだと思う。でも……」
プリシラは言葉を詰まらせる。しかし、ルディはその続きを待たなかった。
「好きなだけ、気が済むまで悩めばいいさ。だが、後悔のないようにな」
ルディはそう言って去って行った。
「悔いの無いように、か……」
【警戒態勢の原因】
それから時間は過ぎ去り、日が落ちて無法者の好む時間帯となる。ルーベンは一人夜道をふらふらと歩いていた。そして、急に停止してそのまま独り呟く。
「何のようだ?」
しばらくシーンとなっていたが、諦めたのか建物の陰から一人の男が出て来た。ルーベンが振り向いた。
「噂通りのお方ですね」
「その服装……オルビス大陸か。敵意はなさそうだが」
「な、なるほど……私はマリエル様の従者です……そこまでしか言えません……」
「何か用か?」
「これを……」
彼は少し離れた場所から空を切るように紙を飛ばした。ルーベンはそれを取ると中身を確認する。
「何が欲しい?」
「いいえ、何も望みません……ただの世間話ですよ」
「その方が怖いんだがな。マリエル嬢に助かったと伝えて欲しい」
「それは嬉しい限りですね……それでは」
彼はそう言って闇の中に消えていった。ルーベンはアジトに着くと、くつろいでいるルディにその紙を渡した。
「なんだ?」
その中身を確認するとルディはそれを燃やした。ルーベンがその手紙の感想を言う。
「そういう事もあるか」
「これは助かるな」
「それで今日の依頼は?」
「無い」
「それは丁度良かったな」
「こういう事もある」
その後、何事も無く朝になる。すると珍しい事が起こっていた。ルーベンが何時もの席にいたのは勿論、真後ろのテーブルにルディもいたのだ。
ヘシカ達がやって来ると、日頃は座って居ない男を見つけて、もの珍しそうに近づいて来た。彼女はルディの隣に。プリシラはその後ろ、ルーベンの隣に座った。
「め、珍しいなコール。い、一緒に依頼受けるか?」
「当分は大人しくしておく」
「ん? 何かあるのぉ?」
「特には無い」
「おい、プリシラ……そいつの隣はやめとけ」
「お姉ちゃん。気にしすぎだよぉ。今度はちゃんと殺すから~」
「なら良いんだが」
プリシラが思っても無い事を口に出すとヘシカは渋々納得する。
「安心しろ。もうプリシラとは絶対に行かねーよ」
「……」
ヘシカが怒り気味でそれに答える。
「クロウ、お前には聞いてねぇ! 話しかけんなっ」
「はいよー」
プリシラが少しだけ怒った様子で、ルーベンの足の小指付近をグリグリと、かかとで圧をかけていたが、彼は無視した。
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