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第二章 日記帳のスティア
八話
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「新しい母親と妹のナタリーとミラだ。
仲良くしなさい。」
お母さまの喪も明けずにきた新しいお母さんと妹…しかも、妹は私の一つ下だと言う。
つまり、お父さまはずっと浮気をしていたのだ。
お母さまが病で苦しんである時もお父さまは…
「じゃあ、ナタリー後は頼んだぞ。」
「ええ、いってらっしゃい貴方。お気をつけて。」
私が呆然としている間にお父さまは荷物をまとめて御屋敷を出て行こうとしている。
「行くぞ、レオン。」
「レオお兄さま…」
「大丈夫。なるべく早く帰ってくるから。僕が早く立派になってティアのことを助け出すから…それまでの辛抱だ。」
私を抱きしめると、名残惜しそうにお屋敷を出ていった。
「初めまして、お義母さま、ミラさま。
スティアです。よろしくお願い致します。」
「さあ、ミラ。アフタヌーンティーにしましょう。」
え、今、無視された…?
お義母さまはミラだけ連れてサロンへ向かっていく。
「お義母さま!私もご一緒してよろしいでしょうか?」
「ふんっ…空気の読めない子ね。
誰があなたなんかとお茶をのみたいと思うの?
私の娘はミラだけよ。
あんたなんか温情でここにいさせてあげているのだから立場をわきまえて行動しなさい。」
「ナタリー様!スティアお嬢様は旦那様のお子です!
この御屋敷に暮らす正当な理由がございます!
先ほどのお言葉訂正してくださいませ!」
お義母さまに意見してくれたメイドは次の日、御屋敷から姿を消した。
その一件から使用人はお義母さまに怯えて過ごすようになった。
お義母さまとミラの顔色を窺い、機嫌を損ねないように行動するようになった。
「早くもって行って!もたもたしないで!」
あそこはお母さまの御部屋…?
使用人が運んでいるのはお母さまの遺品だった。
「お義母さま!なぜこのお部屋に!?
どうしてお母さまの物を運び出しているのですか!」
急いでお母さまのお部屋に入ると使用人に指示を出しているお義母さまがいた。
なぜ、お母さまの物を勝手にもっていかないで…!
「もういなくなった人の物なんて必要ないわ。
この部屋は広いし日当たりも良いから私の部屋にするのよ。
だからいらないものは売ってしまわないと。」
「だめです!返してください!!」
持っていかれそうな、お母さまのネックレスを取り返す。
「私がここの女主人になるよ!
この屋敷の物をどうしたって私の勝手でしょう!」
「違います!お母さまの物はお母さまの物です!」
「うるさいわね!部屋に戻っていなさい!!」
「離してください!やめて!」
お義母さまに腕を無理やりつかまれて自室に閉じ込められた。
結局、お母さまの遺品は軒並み売り払われてしまい御部屋は跡形もなく改装されていた。
「お父さま、スティアです。」
「入りなさい。」
私はどうしても我慢できずにお父さまに相談しにきた。
「お義母さまとミラのことなのですが…
その…お義母さまとミラが来てから、お母さまの遺品を勝手に売り払ってしまったり、私を居ないように扱ったり、沢山のドレスや宝飾品を毎日のように買っております。
私も使用人ももう限界です!
お父さまから一言言っていただけないでしょうか?」
「ナタリーとミラからお前から嫌がらせを受けていると聞いている。
ソフィアはもう居ないのだ。居ない人のことを考えて変な意地を張るのはやめなさい。
そんな嘘や我がままばかり言って私を困らせるな!」
勇気を出していったのに…
信じても下さらないなんてひどいわ…
お義母さまの言っていた通り私は、いらない子なの…?
「お父さま…嘘ではございません!
私はお義母さまやミラに嫌がらせなどしていません!」
「うるさい!では、ナタリーやミラが嘘をついていると言うのか!?
醜いことをするのはやめろ!
お前にはとことん失望した。出て行きなさい。」
お父さまは怒鳴って私を外に放り出した。
…お父さまを失望させてしまったわ…
私が悪かったの…?
お父さまは、お母さまが亡くなってからよそよそしくなった。
前のようにお話しすることもなくなり、笑いかけて下さることもなくなった。
会話も必要最低限だけ。
ミラには、お土産を買い与えるのに、私には何も下さらなくなった。
まるで、お父さまの中から私と言う存在が消えてしまったようだった。
レオお兄さまは、もうあんな奴親じゃない。気にしなくて良い。と言うけれど、私はそうは思えなくて…
また、お母さまがいてくださった時のように仲の良い家族に戻りたいと…お父さまから愛されたいと…そう思ってしまう…
でも、現実はそんな上手くいかなくて…
日々を重ねるごとにお義母さまやお父さま、ミラとの関係は悪くなっていく一方だった。
唯一の味方であるレオお兄さまも学院へ入学されてしまい前よりも会えなくなってしまった。
私も来年になれば学院に入学できる。
そうすれば、また、レオお兄さまと一緒にいられる。
レオお兄さまに恥をかかせないよう素敵な淑女にならないといけませんわ!
レオお兄さまの存在だけが私の支えになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読み頂きありがとうございます!
昨日は投稿できずに申し訳ございませんでした…
第七話は義母ナタリーとその娘ミラが来てからを書きました。
ナタリーとミラはシンデレラの意地悪な継母とその娘たちをイメージしています。
ナタリーとミラのシーンは日頃言えない悪口を書けて少しスッキリするマンドラゴラです!笑
第八話は、スティアが学院に入学します!
アリーヤ王子との出会いや、スティアが友達づくりに失敗することなど、破滅フラグへどんどん突き進んでいきます…
次回もまたよろしくお願いします!
仲良くしなさい。」
お母さまの喪も明けずにきた新しいお母さんと妹…しかも、妹は私の一つ下だと言う。
つまり、お父さまはずっと浮気をしていたのだ。
お母さまが病で苦しんである時もお父さまは…
「じゃあ、ナタリー後は頼んだぞ。」
「ええ、いってらっしゃい貴方。お気をつけて。」
私が呆然としている間にお父さまは荷物をまとめて御屋敷を出て行こうとしている。
「行くぞ、レオン。」
「レオお兄さま…」
「大丈夫。なるべく早く帰ってくるから。僕が早く立派になってティアのことを助け出すから…それまでの辛抱だ。」
私を抱きしめると、名残惜しそうにお屋敷を出ていった。
「初めまして、お義母さま、ミラさま。
スティアです。よろしくお願い致します。」
「さあ、ミラ。アフタヌーンティーにしましょう。」
え、今、無視された…?
お義母さまはミラだけ連れてサロンへ向かっていく。
「お義母さま!私もご一緒してよろしいでしょうか?」
「ふんっ…空気の読めない子ね。
誰があなたなんかとお茶をのみたいと思うの?
私の娘はミラだけよ。
あんたなんか温情でここにいさせてあげているのだから立場をわきまえて行動しなさい。」
「ナタリー様!スティアお嬢様は旦那様のお子です!
この御屋敷に暮らす正当な理由がございます!
先ほどのお言葉訂正してくださいませ!」
お義母さまに意見してくれたメイドは次の日、御屋敷から姿を消した。
その一件から使用人はお義母さまに怯えて過ごすようになった。
お義母さまとミラの顔色を窺い、機嫌を損ねないように行動するようになった。
「早くもって行って!もたもたしないで!」
あそこはお母さまの御部屋…?
使用人が運んでいるのはお母さまの遺品だった。
「お義母さま!なぜこのお部屋に!?
どうしてお母さまの物を運び出しているのですか!」
急いでお母さまのお部屋に入ると使用人に指示を出しているお義母さまがいた。
なぜ、お母さまの物を勝手にもっていかないで…!
「もういなくなった人の物なんて必要ないわ。
この部屋は広いし日当たりも良いから私の部屋にするのよ。
だからいらないものは売ってしまわないと。」
「だめです!返してください!!」
持っていかれそうな、お母さまのネックレスを取り返す。
「私がここの女主人になるよ!
この屋敷の物をどうしたって私の勝手でしょう!」
「違います!お母さまの物はお母さまの物です!」
「うるさいわね!部屋に戻っていなさい!!」
「離してください!やめて!」
お義母さまに腕を無理やりつかまれて自室に閉じ込められた。
結局、お母さまの遺品は軒並み売り払われてしまい御部屋は跡形もなく改装されていた。
「お父さま、スティアです。」
「入りなさい。」
私はどうしても我慢できずにお父さまに相談しにきた。
「お義母さまとミラのことなのですが…
その…お義母さまとミラが来てから、お母さまの遺品を勝手に売り払ってしまったり、私を居ないように扱ったり、沢山のドレスや宝飾品を毎日のように買っております。
私も使用人ももう限界です!
お父さまから一言言っていただけないでしょうか?」
「ナタリーとミラからお前から嫌がらせを受けていると聞いている。
ソフィアはもう居ないのだ。居ない人のことを考えて変な意地を張るのはやめなさい。
そんな嘘や我がままばかり言って私を困らせるな!」
勇気を出していったのに…
信じても下さらないなんてひどいわ…
お義母さまの言っていた通り私は、いらない子なの…?
「お父さま…嘘ではございません!
私はお義母さまやミラに嫌がらせなどしていません!」
「うるさい!では、ナタリーやミラが嘘をついていると言うのか!?
醜いことをするのはやめろ!
お前にはとことん失望した。出て行きなさい。」
お父さまは怒鳴って私を外に放り出した。
…お父さまを失望させてしまったわ…
私が悪かったの…?
お父さまは、お母さまが亡くなってからよそよそしくなった。
前のようにお話しすることもなくなり、笑いかけて下さることもなくなった。
会話も必要最低限だけ。
ミラには、お土産を買い与えるのに、私には何も下さらなくなった。
まるで、お父さまの中から私と言う存在が消えてしまったようだった。
レオお兄さまは、もうあんな奴親じゃない。気にしなくて良い。と言うけれど、私はそうは思えなくて…
また、お母さまがいてくださった時のように仲の良い家族に戻りたいと…お父さまから愛されたいと…そう思ってしまう…
でも、現実はそんな上手くいかなくて…
日々を重ねるごとにお義母さまやお父さま、ミラとの関係は悪くなっていく一方だった。
唯一の味方であるレオお兄さまも学院へ入学されてしまい前よりも会えなくなってしまった。
私も来年になれば学院に入学できる。
そうすれば、また、レオお兄さまと一緒にいられる。
レオお兄さまに恥をかかせないよう素敵な淑女にならないといけませんわ!
レオお兄さまの存在だけが私の支えになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読み頂きありがとうございます!
昨日は投稿できずに申し訳ございませんでした…
第七話は義母ナタリーとその娘ミラが来てからを書きました。
ナタリーとミラはシンデレラの意地悪な継母とその娘たちをイメージしています。
ナタリーとミラのシーンは日頃言えない悪口を書けて少しスッキリするマンドラゴラです!笑
第八話は、スティアが学院に入学します!
アリーヤ王子との出会いや、スティアが友達づくりに失敗することなど、破滅フラグへどんどん突き進んでいきます…
次回もまたよろしくお願いします!
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