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第二章 日記帳のスティア
十三話
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『レオお兄さま!』
「…君にそう呼ばれるのを許した覚えはないけど。」
目の前から走ってきたミラにレオお兄さまが絶対零度の視線を送る。
「ひどいですぅ!私もレオお兄さまの妹ですのに!そう思いますよね!ルーカス様!」
ミラがルーカス様に飛びつく。
「ミラ!ルーカス様はフェラーロ王国の王族であらせられます!その様に接して良い相手ではございません!離れなさい!」
他国の王族に対してなんて態度を…!
未婚の令嬢が異性に気軽く触れるなんてなんてはしたないの…!?
「あぅ…スティアお姉さま…!ごめんなさい…お姉さまを差し置いてアリーヤ様やルーカス様と仲良くしたから怒っているのね…」
涙目で震えながらルーカス様の背後に隠れる。
「違いますわ。アストンフォーゲル家の令嬢として自覚を持って行動してほしいだけです。
貴女の今の行動は王族に対しる不敬行為に当たります。いくら、身分関係ないと言っても社交界でのルールを守って頂かないと困ります。
それに、未婚の令嬢が異性に気軽く触れるなんてはしたないですわ。」
どんなに困った子でもミラは妹。
私は姉としてミラを一人前の淑女にしなければ…!
「そうやって…いつもスティアお姉さまは私を目の敵にするのですね…!私が後妻の娘だからですか…!ひどいです!私はスティアお姉さまとも仲良くなりたいだけなのに…!」
騒ぎを聞きつけた野次馬たちがザワザワし始めた。
走り去っていくミラは泣いていた為、私に非難の目が集まる。
はぁ…また、私が悪役なのね。
もう慣れたけどやっぱり少し傷つくわ…
「嵐の様な方ですね。驚きました。」
「はぁ…全く困った奴だ。ティアの言葉は正しいよ。だから、落ち込む必要はないからね。」
レオお兄さまが慰める様に頭を撫でる。
「ええ、大丈夫ですわ。これも、姉である私の務めですから。…あ、パーティの準備をしに一度寮へ戻らなければなりません。
ルーカス様、先程は妹が失礼いたしました。御前失礼致します。」
「大丈夫ですよ。私は気にしていません。
どうぞ、綺麗に着飾って下さいね。パーティ会場で楽しみに待っています。」
「寮まで行くなら送るよ。」
「ありがとうございます。」
レオお兄さまの手を取って寮へ向かった。
きっと、非難する目から私を守ってくれているのね。
「スティア嬢!先程、ミラが涙ながらに話してくれたがまた、辛く当たったらしいな!一体どう言うつもりなんだ!」
正面から向かってくる怒りを抑えきれない様子のアリーヤ様を見て、レオお兄さまが私を背に隠して下さる。
「それは誤解です。淑女としての礼をかいたミラをティアが注意したまでのこと。ティアは悪くありません。」
「ミラが嘘をついていると言うのか!?それに!そうやってレオンが庇うからいけないのではないのか!ミラもスティア嬢と同じレオンの妹であろう!」
怒りが抑えきれないアリーヤ様の容赦ない怒号が響く。
「妹に嫉妬して虐めるなど令嬢がすることではない!スティア嬢!そなたは令嬢いや、人間失格だ!レオンもいつまでもそやつを庇うな!」
「ティアが人間失格…?」
「おやめ下さい!レオお兄さま!」
アリーヤ様に掴みかかればレオお兄さまのお立場が悪くなってしまうわ…!
アリーヤ様に否定されて泣いてしまうほど悲しいけれど…今はそれどころではないわ!
「パーティまで時間がありませんの!早く寮に帰らなければ!ララも待っていますわ!」
「…ああ。そうだね。行こうか。」
その場をなんとか収めてほっとしながら寮への道を歩く。
アリーヤ様は、軽蔑した瞳で私を見ていた。
「ティア、ごめんね。ティアが悪く言われてつい…止めてくれて助かったよ。」
「いえ、私のせいでレオお兄さまとアリーヤ様が険悪な雰囲気になってしまって申し訳ございません…」
「気にしなくて良い。ティアは間違ったことはしていない。一方的にティアを責めるなんて…あれは、アリーヤ様の落ち度だ。…今日はパーティ休んでも良いんだよ?」
「いえ、パーティには参加しますわ。本日は両陛下もいらしています。貴族としての務めですから。」
僕が言っておくから。と心配そうな顔で手を握るレオお兄さまに心配させないように微笑みかける。
「…分かった。でも、無理はしないで。」
「スティア様!!どうされたんですか!?お顔が真っ青です…!」
本当だわ…なんてひどい顔…
寮に戻ると着替えの準備をしていたララが飛び出してくる。
「大丈夫。大したことじゃないの。それより早く準備を始めましょう。」
「ですが…!」
「問題ないわ。パーティには両陛下もいらしているの。休めないわ。それに、大丈夫。挨拶が終わったら適当に抜けてくるわ。温室にいるからよろしければララたちもいらして。アルファードさんには伝えてあるから。」
「御気分が優れないのに…」
「良いのよ。今はヴァイオリンを弾いていたい気分なの。」
「かしこまりました。2人にもその様にお伝え致します。」
「ええ、よろしくね。」
不思議ね。胸は張り裂けそうなくらい痛いのに涙は出ない…
今、泣いちゃいけないもの…
「アストンフォーゲル辺境伯家長男レオン・アストンフォーゲルです。本日はお会いできて光悦至極の極みでございます。」
「同じく長女のスティア・アストンフォーゲルでございます。この場に参加でき光栄です。素敵なパーティが楽しみですわ。」
「良い。頭を上げよ。
レオン殿、スティア嬢。2人の演奏とても素晴らしかった。」
両陛下に呼ばれてレオお兄さまと挨拶に向かう。
「「ありがとうございます。」」
「そこで、提案なのだが…このパーティで一緒に演奏してみてはどうだろうか。」
また、胃に負担のかかることを…
王族の提案は、流石に断われないですわ。
直ぐ温室に行こうと思っていましたのに…
仕方ないと自分を納得させて、久しぶりにレオお兄さまと演奏できることを楽しもうと考えをシフトさせる。
近くの使用人に私のヴァイオリンを持ってくる様に伝える。
「あら、そのヴァイオリン…」
王妃様が私のヴァイオリンを見て目を見開く。
「お母さまから譲り受けたものです。音楽の都といわれるアリオンのストラディバリウスと言う楽器でございます。」
「まあ…とても懐かしいわ…私の大切な友人もストラディバリウスを使っていたのよ。そう…貴女が…」
フェラーロ王国妃殿下が懐かしむ様に目を細める。
その後、レオお兄さまとの演奏を終えてからこっそりパーティ会場を抜け出した。
温室には既にララたちが集まっていて、つまめる様なスイーツと紅茶を用意してくれていた。
仕事の終わったアルファードさんも含めて小さなリサイタルを開いた。
その後のティータイムも合わせて凄く楽しい時間になった。
解散後、自室のベッドでひとりになると今日のアリーヤ様とのことを思い出して泣いた。
涙が零れ落ちる度に私の恋心も溶けて流れていってしまえば良いのに…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読み頂きありがとうございます!
本日投稿2話目です!
今回は、文化発表会編の続きです!
前回、言っていましたが、スティアのヴァイオリンは、母ソフィアから亡くなる直前に譲り受けた一品です。
ソフィアがエレノア学院在学時にその後の夫となる現アストンフォーゲル辺境伯からプレゼントされたものです。
ストラディバリウスは幻の名器と呼ばれており、その音色を聞いた者は幸せになると言われています。また、ストラディバリウスをもつ者は幸せになると言う逸話があり、アストンフォーゲル辺境伯はソフィアの幸せを願って誕生日に贈ったのです。
ソフィアは、その御礼としてヴァイオリンを教えることを約束し、それを機により一層仲が深まりました。
王妃様が知っていたのは、ソフィアと王妃様は幼い頃からの友人であり、ソフィアの恋の相談に乗っていたからです。
ソフィアがストラディバリウスを心の底から喜んで大切にしていることを知っていました。
今は亡きソフィアをスティアに重ね見ることができて嬉しかったのではないでしょうか。
さて、次回は、遂に卒業パーティーです!
是非、お楽しみに。
「…君にそう呼ばれるのを許した覚えはないけど。」
目の前から走ってきたミラにレオお兄さまが絶対零度の視線を送る。
「ひどいですぅ!私もレオお兄さまの妹ですのに!そう思いますよね!ルーカス様!」
ミラがルーカス様に飛びつく。
「ミラ!ルーカス様はフェラーロ王国の王族であらせられます!その様に接して良い相手ではございません!離れなさい!」
他国の王族に対してなんて態度を…!
未婚の令嬢が異性に気軽く触れるなんてなんてはしたないの…!?
「あぅ…スティアお姉さま…!ごめんなさい…お姉さまを差し置いてアリーヤ様やルーカス様と仲良くしたから怒っているのね…」
涙目で震えながらルーカス様の背後に隠れる。
「違いますわ。アストンフォーゲル家の令嬢として自覚を持って行動してほしいだけです。
貴女の今の行動は王族に対しる不敬行為に当たります。いくら、身分関係ないと言っても社交界でのルールを守って頂かないと困ります。
それに、未婚の令嬢が異性に気軽く触れるなんてはしたないですわ。」
どんなに困った子でもミラは妹。
私は姉としてミラを一人前の淑女にしなければ…!
「そうやって…いつもスティアお姉さまは私を目の敵にするのですね…!私が後妻の娘だからですか…!ひどいです!私はスティアお姉さまとも仲良くなりたいだけなのに…!」
騒ぎを聞きつけた野次馬たちがザワザワし始めた。
走り去っていくミラは泣いていた為、私に非難の目が集まる。
はぁ…また、私が悪役なのね。
もう慣れたけどやっぱり少し傷つくわ…
「嵐の様な方ですね。驚きました。」
「はぁ…全く困った奴だ。ティアの言葉は正しいよ。だから、落ち込む必要はないからね。」
レオお兄さまが慰める様に頭を撫でる。
「ええ、大丈夫ですわ。これも、姉である私の務めですから。…あ、パーティの準備をしに一度寮へ戻らなければなりません。
ルーカス様、先程は妹が失礼いたしました。御前失礼致します。」
「大丈夫ですよ。私は気にしていません。
どうぞ、綺麗に着飾って下さいね。パーティ会場で楽しみに待っています。」
「寮まで行くなら送るよ。」
「ありがとうございます。」
レオお兄さまの手を取って寮へ向かった。
きっと、非難する目から私を守ってくれているのね。
「スティア嬢!先程、ミラが涙ながらに話してくれたがまた、辛く当たったらしいな!一体どう言うつもりなんだ!」
正面から向かってくる怒りを抑えきれない様子のアリーヤ様を見て、レオお兄さまが私を背に隠して下さる。
「それは誤解です。淑女としての礼をかいたミラをティアが注意したまでのこと。ティアは悪くありません。」
「ミラが嘘をついていると言うのか!?それに!そうやってレオンが庇うからいけないのではないのか!ミラもスティア嬢と同じレオンの妹であろう!」
怒りが抑えきれないアリーヤ様の容赦ない怒号が響く。
「妹に嫉妬して虐めるなど令嬢がすることではない!スティア嬢!そなたは令嬢いや、人間失格だ!レオンもいつまでもそやつを庇うな!」
「ティアが人間失格…?」
「おやめ下さい!レオお兄さま!」
アリーヤ様に掴みかかればレオお兄さまのお立場が悪くなってしまうわ…!
アリーヤ様に否定されて泣いてしまうほど悲しいけれど…今はそれどころではないわ!
「パーティまで時間がありませんの!早く寮に帰らなければ!ララも待っていますわ!」
「…ああ。そうだね。行こうか。」
その場をなんとか収めてほっとしながら寮への道を歩く。
アリーヤ様は、軽蔑した瞳で私を見ていた。
「ティア、ごめんね。ティアが悪く言われてつい…止めてくれて助かったよ。」
「いえ、私のせいでレオお兄さまとアリーヤ様が険悪な雰囲気になってしまって申し訳ございません…」
「気にしなくて良い。ティアは間違ったことはしていない。一方的にティアを責めるなんて…あれは、アリーヤ様の落ち度だ。…今日はパーティ休んでも良いんだよ?」
「いえ、パーティには参加しますわ。本日は両陛下もいらしています。貴族としての務めですから。」
僕が言っておくから。と心配そうな顔で手を握るレオお兄さまに心配させないように微笑みかける。
「…分かった。でも、無理はしないで。」
「スティア様!!どうされたんですか!?お顔が真っ青です…!」
本当だわ…なんてひどい顔…
寮に戻ると着替えの準備をしていたララが飛び出してくる。
「大丈夫。大したことじゃないの。それより早く準備を始めましょう。」
「ですが…!」
「問題ないわ。パーティには両陛下もいらしているの。休めないわ。それに、大丈夫。挨拶が終わったら適当に抜けてくるわ。温室にいるからよろしければララたちもいらして。アルファードさんには伝えてあるから。」
「御気分が優れないのに…」
「良いのよ。今はヴァイオリンを弾いていたい気分なの。」
「かしこまりました。2人にもその様にお伝え致します。」
「ええ、よろしくね。」
不思議ね。胸は張り裂けそうなくらい痛いのに涙は出ない…
今、泣いちゃいけないもの…
「アストンフォーゲル辺境伯家長男レオン・アストンフォーゲルです。本日はお会いできて光悦至極の極みでございます。」
「同じく長女のスティア・アストンフォーゲルでございます。この場に参加でき光栄です。素敵なパーティが楽しみですわ。」
「良い。頭を上げよ。
レオン殿、スティア嬢。2人の演奏とても素晴らしかった。」
両陛下に呼ばれてレオお兄さまと挨拶に向かう。
「「ありがとうございます。」」
「そこで、提案なのだが…このパーティで一緒に演奏してみてはどうだろうか。」
また、胃に負担のかかることを…
王族の提案は、流石に断われないですわ。
直ぐ温室に行こうと思っていましたのに…
仕方ないと自分を納得させて、久しぶりにレオお兄さまと演奏できることを楽しもうと考えをシフトさせる。
近くの使用人に私のヴァイオリンを持ってくる様に伝える。
「あら、そのヴァイオリン…」
王妃様が私のヴァイオリンを見て目を見開く。
「お母さまから譲り受けたものです。音楽の都といわれるアリオンのストラディバリウスと言う楽器でございます。」
「まあ…とても懐かしいわ…私の大切な友人もストラディバリウスを使っていたのよ。そう…貴女が…」
フェラーロ王国妃殿下が懐かしむ様に目を細める。
その後、レオお兄さまとの演奏を終えてからこっそりパーティ会場を抜け出した。
温室には既にララたちが集まっていて、つまめる様なスイーツと紅茶を用意してくれていた。
仕事の終わったアルファードさんも含めて小さなリサイタルを開いた。
その後のティータイムも合わせて凄く楽しい時間になった。
解散後、自室のベッドでひとりになると今日のアリーヤ様とのことを思い出して泣いた。
涙が零れ落ちる度に私の恋心も溶けて流れていってしまえば良いのに…
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最後までお読み頂きありがとうございます!
本日投稿2話目です!
今回は、文化発表会編の続きです!
前回、言っていましたが、スティアのヴァイオリンは、母ソフィアから亡くなる直前に譲り受けた一品です。
ソフィアがエレノア学院在学時にその後の夫となる現アストンフォーゲル辺境伯からプレゼントされたものです。
ストラディバリウスは幻の名器と呼ばれており、その音色を聞いた者は幸せになると言われています。また、ストラディバリウスをもつ者は幸せになると言う逸話があり、アストンフォーゲル辺境伯はソフィアの幸せを願って誕生日に贈ったのです。
ソフィアは、その御礼としてヴァイオリンを教えることを約束し、それを機により一層仲が深まりました。
王妃様が知っていたのは、ソフィアと王妃様は幼い頃からの友人であり、ソフィアの恋の相談に乗っていたからです。
ソフィアがストラディバリウスを心の底から喜んで大切にしていることを知っていました。
今は亡きソフィアをスティアに重ね見ることができて嬉しかったのではないでしょうか。
さて、次回は、遂に卒業パーティーです!
是非、お楽しみに。
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