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第二章 日記帳のスティア
閑話 影の立役者
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スティアの追放後、その当事者であるアリーヤ王子の実家、マセラート王国王宮は揺れていた。
「なんだと!?アリーヤがスティア・アストンフォーゲル辺境伯令嬢を国外追放にしただと!?」
「理由は、恋人であるミラ・アストンフォーゲル辺境伯令嬢に対する虐め行為ですか。
何も国外追放にする程のことでもありません。
あの子は一体何を考えているのですか!」
諸機関を通した伝言ゲームだったため両陛下が報告を受けたのはスティアが断罪された卒業パーティから2週間ほど過ぎた頃だった。
あまりにも短略的かつ浅慮な息子の行動に両陛下は頭を抱える。
「とにかく、この件に関する情報収集と事実確認に努めてくれ。」
国王は頭を抱えながらも従者に指示を出した。
「もし、これが、もし冤罪なんかであったら大変なことになるぞ。」
いやに現実味を帯びた国王の呟きは誰に聞かれることもなく広い謁見の間に消えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王からの命でアリーヤ王子殿下が国外追放した令嬢について調べることになった。
令嬢の名は、スティア・アストンフォーゲル辺境伯令嬢。
薄い蜂蜜色の髪と翡翠の瞳が特徴的な令嬢だ。
姿絵を見る限りとても嫌がらせをする様な人には見えない。むしろ聖女の様な優し気な雰囲気を持っていた。
どちらかと言うと被害者とされている妹のミラ嬢の方が気が強そうで嫌がらせをしそうだ。
まあ、人は見かけに寄らないって言うからね~
俺は、大人しく2枚の姿絵を持ってエレノア学院へ向かった。
「あの~ちょっとこの御令嬢についてお話聞きたいんですけど…」
「あー、スティア様だね!何故か急に学院を辞めてしまってね…私たち下々の者にも優しくしてくれる御貴族様には珍しい方だよ!」
「とてもお優しい方ですわ。
困っている時には助けて下さいました。」
「素晴らしいお方です。
スティア様が虐めなんて…信じられません。」
スティア嬢が在籍していたサクラ寮に向かい聞き込みをしてみると職員からは同じ様な声が聞こえる。
「アンタ!久しぶりじゃないの!寮のメイドたちが噂してから来てみたら…!まあまあ!顔も見せずに何してたのさ!」
地響きの様な足音…無遠慮に背中を叩く力強い腕…そして…この…クソでかい声!
食堂のドン…キャリイ夫人!!
「これは、これは、キャリイ夫人…ご無沙汰しております!」
一番会いたくない人に見つかった…!
キャリイ夫人は一度話し始めると長い!
そして、見つかったら最後…逃げられない…
「ノアだろ?今は王宮勤だと聞いていたがちゃんとご飯は食べてるかい?
ちょうど、お茶にしようと思ってたんだよ。」
「アンタも来な!」
「いえ!俺は仕事出来てて…」
「ははっ!良いから良いから!」
食堂仕込みの豪腕で懐かしの食堂まで引きずられる様に連れて行かれる。
ああ、俺、今日帰れるかな…
「…で?仕事ってなんだい?
何か聞いて回ってるみたいだけど。」
「実は…」
「スティアちゃんが虐め!?そんなことする訳ないだろう!あたしたちはね、後悔してんだよ!
スティアちゃんがそんな言いがかりつけられて退学にされるなんて知ってたらあたし達もクビになっても良いから立ち上がるべきだったんだよ!ったく、十分な証拠もなく追放するなんざ王子のやる事じゃないよ!」
「まあまあ、落ち着いて下さい!
私たちも…と言うことは誰かは立ち上がったんですか?」
「ああ、ララだよ。」
怒り狂うキャリイ夫人を宥めつつ情報を引き出す。
「ララ…と言うのは?」
「ララは、スティアちゃん付きのメイドだよ!
なんでも実家を救ってもらったってえらいスティアちゃんを慕っていたからねぇ。」
「その方はどちらに!?」
「この学院には居ないよ。スティアちゃんへの処遇が不当だと上に噛み付いてクビになったんだよ。クビになった後は実家に帰ったよ。」
「その実家というのは?」
「詳しくは知らないよ!フェラーロの出身だってことくらいさ!」
ララと言うスティア嬢付きのメイドであれば知っていることも多いだろう…
何とかして話を聞きたいものだな…
「今更、何の様ですか?今になって調べたってスティア様が戻ってくる訳ではありません。
それに、マセラート王宮からなんて信用できません。帰って下さい。」
キャリイ夫人に教えてもらったララというメイドと仲の良かったメイドたちに渋られながらもなんとか実家の住所を聞き出し、大急ぎで向かえば、門前払い。話すら聞いてもらえない。
でも、まあ、そうだよな…
ララの実家である子爵家はほんの少し前までは没落寸前の貧乏子爵だったと言う、それが、ここ数年で一気に王国屈指の財を手にした。
その裏には、スティア嬢の指導や援助があったと言う。
実家を救ってくれた人を陥れた王宮の使者とくれば信用なんてないよな~
部下たちに頼んだ学園での証言も集まって来て、スティア嬢は冤罪の線が濃厚になって来た。
それを裏付けるためにもララの証言が必要。
アリーヤ王子殿下に噛み付いたっていう兄のレオン様も見つかってないし…
ああっ!俺はどうすれば良いんだよぉ!
「はあ、取り敢えず宿に戻ろう…」
『あの…失礼。道をお尋ねたいのですが…』
「ああ、俺ここの人じゃ…え!?レオン様!?」
地図を手に堂々と道を聞いて来たのは探し求めていたレオン様だった。
当のレオン様は目を驚いた顔のまま俺を見ている。
取り敢えず、逃さないように腕を掴む。
「お探ししておりました!!
妹君のスティア嬢の事件を陛下より命を受けて調べている宮廷諜報部のノア・メルセデスです!
どうか!お話だけでも聞いて下さい!!」
「はっ、何を今更になって…
ティアはもう国外追放になったんです。
これ以上、無実の罪で何を償わせるって言うんですか。」
冷静な物言いの中に確かな刺を感じる。
スティア嬢と同じ翡翠の瞳が冷たく俺を睨む。
「違います!罪を償わせるつもりではなく!陛下より本件の事実確認をと仰せつかっております!
私どもの調べでは、スティア嬢は冤罪の線が濃厚であると考えております!その証拠が必要なんです!是非!協力して下さい!
国外追放になった以上、冤罪を証明して連れ戻すしか方法はありません!」
「…分かりました。
詳しいお話を聞かせて下さい。」
レオン様に言葉を尽くして説明をして、誤解を解き、なんとか協力して頂けることになった。
レオン様の仲介でララとの顔合わせもでき、無事、証言を得ることができた。
レオン様とララ、そして諜報部の情報を照らし合わせた結果…スティア嬢の冤罪が証明されることとなった。
ミラ嬢への嫌がらせや虐めは自作自演であり、実際はミラ嬢と後妻のナタリーがスティア嬢を長年虐げていたことが分かったのだ。
さらに、付属してミラ嬢がアストンフォーゲル辺境伯の娘ではないことが判明した。
はあ、これは、とんでもないことになるな。
でも、スティア嬢の冤罪が証明できて良かった。
スティア嬢は、身分や人種関係なく平等に手を差し伸べられる素晴らしいお方だ。
これは、今回、調べてみて感じたことだ。
これから、大変なことがあってもきっとスティア嬢なら幸せにしてくれる人と出会えることだろう。どうか、幸せになってほしい。
俺は、姿絵でしかみた事のないスティア嬢の幸せを心から祈って王宮に報告書を送った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただきありがとうございます!
今回は、スティアの追放後、スティアの冤罪を証明するために奔走したノア・メルセデスのお話です!
ノアは、宮廷諜報部のエース諜報員です。
彼自身、面倒ごとには関わりたくないと思っていますが、実は人情深い男で、冤罪を被せられ追放されたスティアのことを心から心配しています。その、スティアの為に一生懸命情報を集め、冤罪を証明することに一役買った今回の功労者です。
組織の中間管理職として常日頃から胃を痛めながら働くノアの話もいつか書いてみたいと思うマンドラゴラでした。
「なんだと!?アリーヤがスティア・アストンフォーゲル辺境伯令嬢を国外追放にしただと!?」
「理由は、恋人であるミラ・アストンフォーゲル辺境伯令嬢に対する虐め行為ですか。
何も国外追放にする程のことでもありません。
あの子は一体何を考えているのですか!」
諸機関を通した伝言ゲームだったため両陛下が報告を受けたのはスティアが断罪された卒業パーティから2週間ほど過ぎた頃だった。
あまりにも短略的かつ浅慮な息子の行動に両陛下は頭を抱える。
「とにかく、この件に関する情報収集と事実確認に努めてくれ。」
国王は頭を抱えながらも従者に指示を出した。
「もし、これが、もし冤罪なんかであったら大変なことになるぞ。」
いやに現実味を帯びた国王の呟きは誰に聞かれることもなく広い謁見の間に消えた。
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王からの命でアリーヤ王子殿下が国外追放した令嬢について調べることになった。
令嬢の名は、スティア・アストンフォーゲル辺境伯令嬢。
薄い蜂蜜色の髪と翡翠の瞳が特徴的な令嬢だ。
姿絵を見る限りとても嫌がらせをする様な人には見えない。むしろ聖女の様な優し気な雰囲気を持っていた。
どちらかと言うと被害者とされている妹のミラ嬢の方が気が強そうで嫌がらせをしそうだ。
まあ、人は見かけに寄らないって言うからね~
俺は、大人しく2枚の姿絵を持ってエレノア学院へ向かった。
「あの~ちょっとこの御令嬢についてお話聞きたいんですけど…」
「あー、スティア様だね!何故か急に学院を辞めてしまってね…私たち下々の者にも優しくしてくれる御貴族様には珍しい方だよ!」
「とてもお優しい方ですわ。
困っている時には助けて下さいました。」
「素晴らしいお方です。
スティア様が虐めなんて…信じられません。」
スティア嬢が在籍していたサクラ寮に向かい聞き込みをしてみると職員からは同じ様な声が聞こえる。
「アンタ!久しぶりじゃないの!寮のメイドたちが噂してから来てみたら…!まあまあ!顔も見せずに何してたのさ!」
地響きの様な足音…無遠慮に背中を叩く力強い腕…そして…この…クソでかい声!
食堂のドン…キャリイ夫人!!
「これは、これは、キャリイ夫人…ご無沙汰しております!」
一番会いたくない人に見つかった…!
キャリイ夫人は一度話し始めると長い!
そして、見つかったら最後…逃げられない…
「ノアだろ?今は王宮勤だと聞いていたがちゃんとご飯は食べてるかい?
ちょうど、お茶にしようと思ってたんだよ。」
「アンタも来な!」
「いえ!俺は仕事出来てて…」
「ははっ!良いから良いから!」
食堂仕込みの豪腕で懐かしの食堂まで引きずられる様に連れて行かれる。
ああ、俺、今日帰れるかな…
「…で?仕事ってなんだい?
何か聞いて回ってるみたいだけど。」
「実は…」
「スティアちゃんが虐め!?そんなことする訳ないだろう!あたしたちはね、後悔してんだよ!
スティアちゃんがそんな言いがかりつけられて退学にされるなんて知ってたらあたし達もクビになっても良いから立ち上がるべきだったんだよ!ったく、十分な証拠もなく追放するなんざ王子のやる事じゃないよ!」
「まあまあ、落ち着いて下さい!
私たちも…と言うことは誰かは立ち上がったんですか?」
「ああ、ララだよ。」
怒り狂うキャリイ夫人を宥めつつ情報を引き出す。
「ララ…と言うのは?」
「ララは、スティアちゃん付きのメイドだよ!
なんでも実家を救ってもらったってえらいスティアちゃんを慕っていたからねぇ。」
「その方はどちらに!?」
「この学院には居ないよ。スティアちゃんへの処遇が不当だと上に噛み付いてクビになったんだよ。クビになった後は実家に帰ったよ。」
「その実家というのは?」
「詳しくは知らないよ!フェラーロの出身だってことくらいさ!」
ララと言うスティア嬢付きのメイドであれば知っていることも多いだろう…
何とかして話を聞きたいものだな…
「今更、何の様ですか?今になって調べたってスティア様が戻ってくる訳ではありません。
それに、マセラート王宮からなんて信用できません。帰って下さい。」
キャリイ夫人に教えてもらったララというメイドと仲の良かったメイドたちに渋られながらもなんとか実家の住所を聞き出し、大急ぎで向かえば、門前払い。話すら聞いてもらえない。
でも、まあ、そうだよな…
ララの実家である子爵家はほんの少し前までは没落寸前の貧乏子爵だったと言う、それが、ここ数年で一気に王国屈指の財を手にした。
その裏には、スティア嬢の指導や援助があったと言う。
実家を救ってくれた人を陥れた王宮の使者とくれば信用なんてないよな~
部下たちに頼んだ学園での証言も集まって来て、スティア嬢は冤罪の線が濃厚になって来た。
それを裏付けるためにもララの証言が必要。
アリーヤ王子殿下に噛み付いたっていう兄のレオン様も見つかってないし…
ああっ!俺はどうすれば良いんだよぉ!
「はあ、取り敢えず宿に戻ろう…」
『あの…失礼。道をお尋ねたいのですが…』
「ああ、俺ここの人じゃ…え!?レオン様!?」
地図を手に堂々と道を聞いて来たのは探し求めていたレオン様だった。
当のレオン様は目を驚いた顔のまま俺を見ている。
取り敢えず、逃さないように腕を掴む。
「お探ししておりました!!
妹君のスティア嬢の事件を陛下より命を受けて調べている宮廷諜報部のノア・メルセデスです!
どうか!お話だけでも聞いて下さい!!」
「はっ、何を今更になって…
ティアはもう国外追放になったんです。
これ以上、無実の罪で何を償わせるって言うんですか。」
冷静な物言いの中に確かな刺を感じる。
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レオン様とララ、そして諜報部の情報を照らし合わせた結果…スティア嬢の冤罪が証明されることとなった。
ミラ嬢への嫌がらせや虐めは自作自演であり、実際はミラ嬢と後妻のナタリーがスティア嬢を長年虐げていたことが分かったのだ。
さらに、付属してミラ嬢がアストンフォーゲル辺境伯の娘ではないことが判明した。
はあ、これは、とんでもないことになるな。
でも、スティア嬢の冤罪が証明できて良かった。
スティア嬢は、身分や人種関係なく平等に手を差し伸べられる素晴らしいお方だ。
これは、今回、調べてみて感じたことだ。
これから、大変なことがあってもきっとスティア嬢なら幸せにしてくれる人と出会えることだろう。どうか、幸せになってほしい。
俺は、姿絵でしかみた事のないスティア嬢の幸せを心から祈って王宮に報告書を送った。
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最後までお読みいただきありがとうございます!
今回は、スティアの追放後、スティアの冤罪を証明するために奔走したノア・メルセデスのお話です!
ノアは、宮廷諜報部のエース諜報員です。
彼自身、面倒ごとには関わりたくないと思っていますが、実は人情深い男で、冤罪を被せられ追放されたスティアのことを心から心配しています。その、スティアの為に一生懸命情報を集め、冤罪を証明することに一役買った今回の功労者です。
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