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第三章 運命にカウンターを
十九話
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「……様!……ア様!スティア様!」
「んー?」
「おはようございます、スティラ様。そろそろ準備を始めませんと始業に間に合いませんよ?」
薄いレースカーテン越しのステンドガラスを抜けたカラフルな光が朝の到来を告げている。
その光を背負ったララさんが困った顔をして私を覗き込んでいた。
そう……何を隠そう私は朝が弱い。
特に昨日はとても気を使った。あの、一番会いたくない人ランキング1位のアリーヤ様に初日から出会してとても疲れましたわ……
「おはようございます……」
「はい、おはようございます!さっ!急いで下さい!まずは顔を洗って下さいね!」
ララさんが忙しそうにあれやこれやしているうちに顔を洗う。戻ってくれば、制服に着替える。まだ寝ぼけてぼけーっとしているうちにいつの間にか準備が終わっていた。
流石、ララさん!素晴らしい手際ですわ!
「ふふ……あ、申し訳ございません。スティア様を見ていると実家の兄弟たちを思い出すんです。あの子たちも朝が弱くて……」
優しい笑顔……
きっとご家族のことを大切に思っているのね……
「まあ、素敵ですわ!だから、ララさんがこんなに朝寝坊の支度になれているのね。」
「ふふ、ララで良いですよ。スティア様。」
鏡越しにウィンクすれば、ララが楽しそうに笑う。
「こんな素敵なお姉さまがいるなんてララの御兄弟は幸せ者ね!」
「まあ、ありがとうございます。あの子たちとは歳が離れているんですけど……って、こんなこと話している場合ではないですわ!
スティア様!この話は御帰宅されてからさせて頂きますので!」
「あら?もうそんな時間?それでは、行ってきます。帰ったらララのお話し楽しみにしていますわ。」
「はい、いってらっしゃいませ。」
残念ですわ。もっとララのお話し聞いていたかったですのに。
内心ちょっとだけ恨みがましく思いながら大分人通りの少なくなった通学路を歩く。
『おーい!ティア!』
あら、遠くから見ても一目でわかるあの赤髪は……カイお兄さま!
何やら、言っているようですけど遠すぎて聞こえませんわ。
手でも振り返しておきましょう。
「なーに呑気に手なんか振り返してるんだ!
早くしないと遅刻だぞ!」
凄い勢いで走ってきたカイお兄さまに頭をこづかれる。
「あら、おはようございます。カイお兄さま。」
「はぁ……レオの言う通り迎えに来て正解だったな。ほら!」
「レオお兄さま?何のことですの?」
「良いから早く掴まれ!」
「ぇ……!カイお兄さま!?」
言われた通り差し出された手を掴むと私をグイグイ引っ張って走り出した。
「はぁ……ふぅ……全く窒息するかと思いましたわ!走るなら先にそうおっしゃって下さいな!」
「悪い!悪い!ティアの歩幅に合わせていると遅刻しそうだったからな!
初日から遅刻なんてティアも嫌だろう?」
「まあ、そうですけど……それにしてもですわ!」
「はは!そんなぷりぷり怒るな。これに懲りて明日からはちゃんと余裕を持って登校するんだぞ、お寝坊さん!じゃあな!」
「ありがとうございました!」
頭をわしゃわしゃ撫でると満足したのかそのまま歩いて行ってしまった。
カイお兄さまは本当に嵐のような方だわ。
カイお兄さまのおかげで少し余裕を持って教室に着けましたわ。
乱れた髪を手櫛で直しながら教室に入る。
「あら、ご機嫌よう、スティア様。」
「ご機嫌よう、セレナ様。
あら?メーガン様はまだいらしていませんの?」
自分の席に着けば、本を読んでいたセレナ様が顔を上げる。
「いえ、メーガン様は日直なので職員室へ行かれましたわ。……それにしても、スティア様、カイル様とお知り合いですの?」
セレナ様……心なしか目がキラキラしているような……?
読んでいた本を閉じて椅子ごと私の方を向き治る。
「ええ、領地が隣り合っておりますので良くして頂いておりますわ。
私のことを妹のように思ってくれていますの。」
「そうですのね!カイル様と言えば、精悍なお顔立ちにあの男らしい身体つき!武術にも勉学にも通じされている正に文武両道!どんな女性にもお優しくて、学院内でもとても人気なのですわ!」
「あのカイお兄さまが……?」
ちょっとにわかには信じられないですわ……
確かに、整った御顔立ちにムキムキで男性らしい身体つきはしていますけど……
良くレオお兄さまに昆虫のおもちゃ投げて物凄い怒られているあのカイお兄さまが?
すきあらば、私のことを庭園の池に落とそうとしてくる悪戯好きで少年の心を忘れないあのカイお兄さまが????
「ええ!ファンクラブもございますわ!」
それ、本当に同一人物なのかしら?
カイお兄さまのドッペルゲンガーだったりしませんのこと?
「スティア様のお兄さまのレオン様ととても人気がありますのよ。
あんな素晴らしい殿方がお兄さまなんて……羨ましいですわ!」
レオお兄さまはわかりますわ!妹の贔屓目から見ても素晴らしい男性ですもの。
ですが、カイお兄さまは……
どこか腑に落ちない気持ちを持ちながらもセレナ様とお話ししていれば時間はあっという間に過ぎて授業が始まる時間になったのだった。
それにしても、いつも穏やかなセレナ様が身を乗り出してこんなに熱く語られるなんて……意外な一面ですわね。
「ふぅ……流石にずっと座学ですと疲れますわね……」
「特に、本日はガイダンスばかりでしたからね。」
授業終わりの放課後、日直のお仕事があるメーガン様と別れ、セレナ様と寮までの道を帰る。
こんな風に友人と歩いて帰るなんて……日記調の私からは考えられないわね……
進歩しているのね私も。
「あ、そう言えば、明日は第2学年との合同授業があるの聞きまして?」
感慨深くなりながら歩いている私の耳に何やら恐ろしい言葉が聞こえてきましたわ……
「第2学年との合同授業ですか……?」
「はい。たまたま先輩から聞いたのですが、毎年伝統の授業らしいですわ。
少人数の班に分かれて第2学年の先輩方が学院内を案内して下さるとか。
授業と言うよりもお散歩みたいで楽しそうですわね!」
あれぇ……そんな話日記帳にありまして?
楽しそうに話すセレナ様には申し訳ないけど全く内容が入ってこなかった。
セレナ様と別れてとにかく急いで自室に戻り日記帳を確認する。
『………本日は第2学年の先輩方が学院内を案内して下さいました。レオお兄さまの班はどうやらアリーヤ王子殿下がいらっしゃる班のようで何やらトラブルがあったらしく大変そうでした。』
ありましたわ!こんな小さな字で隅にこっそり書かれたのまでいちいち覚えていられませんわ!
それにしても、どうやらアリーヤ様とは別班だったようですね……安心しましたわ。
……日記帳の出来事とは少しずつ違う部分が出ていますけど……まさか、たまたま同じ班になんてなりませんわよね……?
わーー!!そんな恐ろしいことを考えるのは辞めましょう!
そうですわ!約束をしていたララの御家族のお話しを聞いて気持ちを落ち着けましょう。
それが、良いですわ……
ふと浮き上がった恐ろしい考えをどうにか掻き消してララを呼んだ。
この時の私はまだ知らない。ふと浮き上がった考えが案外当たることを……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただきありがとうございます!
長い間お待たせして申し訳ございません!
前々から調子の悪かったマンドラゴラのスマホがついに電源つかなくなり……郵送にて修理をお願いしておりました……
スマホ自体にバックアップをとっておりましたのと修理の方の素晴らしい技術によりデータは無事でした!良かった良かった!
……と言うことで長い間お待たせしてしまったのですが、その間PCに書き溜めておりました分も徐々に公開させて頂きます。
どうぞ、これからも本作をよろしくお願い致します。
「んー?」
「おはようございます、スティラ様。そろそろ準備を始めませんと始業に間に合いませんよ?」
薄いレースカーテン越しのステンドガラスを抜けたカラフルな光が朝の到来を告げている。
その光を背負ったララさんが困った顔をして私を覗き込んでいた。
そう……何を隠そう私は朝が弱い。
特に昨日はとても気を使った。あの、一番会いたくない人ランキング1位のアリーヤ様に初日から出会してとても疲れましたわ……
「おはようございます……」
「はい、おはようございます!さっ!急いで下さい!まずは顔を洗って下さいね!」
ララさんが忙しそうにあれやこれやしているうちに顔を洗う。戻ってくれば、制服に着替える。まだ寝ぼけてぼけーっとしているうちにいつの間にか準備が終わっていた。
流石、ララさん!素晴らしい手際ですわ!
「ふふ……あ、申し訳ございません。スティア様を見ていると実家の兄弟たちを思い出すんです。あの子たちも朝が弱くて……」
優しい笑顔……
きっとご家族のことを大切に思っているのね……
「まあ、素敵ですわ!だから、ララさんがこんなに朝寝坊の支度になれているのね。」
「ふふ、ララで良いですよ。スティア様。」
鏡越しにウィンクすれば、ララが楽しそうに笑う。
「こんな素敵なお姉さまがいるなんてララの御兄弟は幸せ者ね!」
「まあ、ありがとうございます。あの子たちとは歳が離れているんですけど……って、こんなこと話している場合ではないですわ!
スティア様!この話は御帰宅されてからさせて頂きますので!」
「あら?もうそんな時間?それでは、行ってきます。帰ったらララのお話し楽しみにしていますわ。」
「はい、いってらっしゃいませ。」
残念ですわ。もっとララのお話し聞いていたかったですのに。
内心ちょっとだけ恨みがましく思いながら大分人通りの少なくなった通学路を歩く。
『おーい!ティア!』
あら、遠くから見ても一目でわかるあの赤髪は……カイお兄さま!
何やら、言っているようですけど遠すぎて聞こえませんわ。
手でも振り返しておきましょう。
「なーに呑気に手なんか振り返してるんだ!
早くしないと遅刻だぞ!」
凄い勢いで走ってきたカイお兄さまに頭をこづかれる。
「あら、おはようございます。カイお兄さま。」
「はぁ……レオの言う通り迎えに来て正解だったな。ほら!」
「レオお兄さま?何のことですの?」
「良いから早く掴まれ!」
「ぇ……!カイお兄さま!?」
言われた通り差し出された手を掴むと私をグイグイ引っ張って走り出した。
「はぁ……ふぅ……全く窒息するかと思いましたわ!走るなら先にそうおっしゃって下さいな!」
「悪い!悪い!ティアの歩幅に合わせていると遅刻しそうだったからな!
初日から遅刻なんてティアも嫌だろう?」
「まあ、そうですけど……それにしてもですわ!」
「はは!そんなぷりぷり怒るな。これに懲りて明日からはちゃんと余裕を持って登校するんだぞ、お寝坊さん!じゃあな!」
「ありがとうございました!」
頭をわしゃわしゃ撫でると満足したのかそのまま歩いて行ってしまった。
カイお兄さまは本当に嵐のような方だわ。
カイお兄さまのおかげで少し余裕を持って教室に着けましたわ。
乱れた髪を手櫛で直しながら教室に入る。
「あら、ご機嫌よう、スティア様。」
「ご機嫌よう、セレナ様。
あら?メーガン様はまだいらしていませんの?」
自分の席に着けば、本を読んでいたセレナ様が顔を上げる。
「いえ、メーガン様は日直なので職員室へ行かれましたわ。……それにしても、スティア様、カイル様とお知り合いですの?」
セレナ様……心なしか目がキラキラしているような……?
読んでいた本を閉じて椅子ごと私の方を向き治る。
「ええ、領地が隣り合っておりますので良くして頂いておりますわ。
私のことを妹のように思ってくれていますの。」
「そうですのね!カイル様と言えば、精悍なお顔立ちにあの男らしい身体つき!武術にも勉学にも通じされている正に文武両道!どんな女性にもお優しくて、学院内でもとても人気なのですわ!」
「あのカイお兄さまが……?」
ちょっとにわかには信じられないですわ……
確かに、整った御顔立ちにムキムキで男性らしい身体つきはしていますけど……
良くレオお兄さまに昆虫のおもちゃ投げて物凄い怒られているあのカイお兄さまが?
すきあらば、私のことを庭園の池に落とそうとしてくる悪戯好きで少年の心を忘れないあのカイお兄さまが????
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あんな素晴らしい殿方がお兄さまなんて……羨ましいですわ!」
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それにしても、いつも穏やかなセレナ様が身を乗り出してこんなに熱く語られるなんて……意外な一面ですわね。
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こんな風に友人と歩いて帰るなんて……日記調の私からは考えられないわね……
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少人数の班に分かれて第2学年の先輩方が学院内を案内して下さるとか。
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楽しそうに話すセレナ様には申し訳ないけど全く内容が入ってこなかった。
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ありましたわ!こんな小さな字で隅にこっそり書かれたのまでいちいち覚えていられませんわ!
それにしても、どうやらアリーヤ様とは別班だったようですね……安心しましたわ。
……日記帳の出来事とは少しずつ違う部分が出ていますけど……まさか、たまたま同じ班になんてなりませんわよね……?
わーー!!そんな恐ろしいことを考えるのは辞めましょう!
そうですわ!約束をしていたララの御家族のお話しを聞いて気持ちを落ち着けましょう。
それが、良いですわ……
ふと浮き上がった恐ろしい考えをどうにか掻き消してララを呼んだ。
この時の私はまだ知らない。ふと浮き上がった考えが案外当たることを……
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最後までお読みいただきありがとうございます!
長い間お待たせして申し訳ございません!
前々から調子の悪かったマンドラゴラのスマホがついに電源つかなくなり……郵送にて修理をお願いしておりました……
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