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第一話
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私は幼い時から、この国の第2王子と婚約している。
初めて出会った頃の第2王子は、プラチナブロンドの癖のない髪を耳にかけ、肩までの長さのボブカット。
サファイアブルーの澄んだ瞳をキラキラさせて、色白でほんのりピンクの頬っぺはまるで桃のよう。話すと高めの声なのに、何だか耳に心地よい。
これでスカートを履かせれば、もう完全に女の子だという容姿をしていた。
それに比べてその頃の私は、3つ上の兄と共に庭で遊びまくって、日焼けした浅黒い肌にパッとしないダークブロンドの髪。瞳は美人の母譲りで、バイオレットの瞳だが、他は何一つ特記すべきところがない平凡顔だ。
もう、これは絶対に気に入られるはずが無いだろう。
そう思いながらも、未だにズルズルと婚約関係は続いている。
何でだ?
流石に学園に通う歳になり、令嬢として基本的なマナーを身につけた私は、いつまでも外で遊んでいる子供ではない。
貴族令嬢として、それなりに身なりにも気を遣うようになった。
でも、第2王子の美しさには敵わない。仮にも王子なわけで、剣術やら武術など、身を守る術は習得しているし、背も伸びてきて、今では私よりかなり長身になってきている。
だが私から見れば、いつまでも可愛らしい女の子にしか見えない。
これでは男性と意識出来る訳がない。
そんな感じで、婚約者同士の恒例のお茶会は、ただ女友達と時間を過ごしているかのように、気を抜いたものになっていた。
「ごきげんよう、アルベルト様」
アルベルト・フォン・アドラー
アドラー王国の第2王子の名前。
愛称呼びもお願いされた事はあるけど、恐れ多くて、名前呼びで許してもらった。
「やぁ、ジル。今日も可愛いね」
私の名前は、ジュリア・ハミルトン
ハミルトン伯爵家の長女だ。
ちなみにアルベルト様は、私の愛称ジルで呼んでくる。
テンプレートのような挨拶に、愛想笑いをしながら、今日もお茶会が始まった。
お茶会は、いつも王城内にあるバラ園の中の四阿で行われている。
そして、ここからは遠目に騎士団の練習風景も見えるのだ。
それは今日のお茶会でも、良く見えていた。
いつもの様に、騎士団の練習を見ながら、静かにお茶を飲んでいると、剛健な一人の騎士が目に付く。
やだ、騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
いいなぁ、大人の男って感じで。
それに強いし、守ってもらえそう。
男はやはり、包容力よね!
ああ、私も守ってもらいたい!
「ジル? 何処見てるの? 僕を見て?」
そんな事を考えてたら、アルベルト様がすぐにこのように言ってくる。
「あらやだ、アルベルト様。ちゃんとアルベルト様のお顔も見てますわよ。それこそもう何年も」
自分の方を見てないと、すぐに拗ねるんだから。本当にまだまだ子供よね。
「ジルは、本当にわかりやすいね。でもね、ジル。騎士団長はもうすぐ再婚するからね」
「は、はぁ!?」
な、なんですって!
あの逞しい腕に守ってもらえる女性がいたの!?
今まで独り身で通してきたのに、何故ここにきて結婚するのよ!
がっかりしている私を見て、悪い笑みを零しているアルベルト様に、私は気づかなかった。
初めて出会った頃の第2王子は、プラチナブロンドの癖のない髪を耳にかけ、肩までの長さのボブカット。
サファイアブルーの澄んだ瞳をキラキラさせて、色白でほんのりピンクの頬っぺはまるで桃のよう。話すと高めの声なのに、何だか耳に心地よい。
これでスカートを履かせれば、もう完全に女の子だという容姿をしていた。
それに比べてその頃の私は、3つ上の兄と共に庭で遊びまくって、日焼けした浅黒い肌にパッとしないダークブロンドの髪。瞳は美人の母譲りで、バイオレットの瞳だが、他は何一つ特記すべきところがない平凡顔だ。
もう、これは絶対に気に入られるはずが無いだろう。
そう思いながらも、未だにズルズルと婚約関係は続いている。
何でだ?
流石に学園に通う歳になり、令嬢として基本的なマナーを身につけた私は、いつまでも外で遊んでいる子供ではない。
貴族令嬢として、それなりに身なりにも気を遣うようになった。
でも、第2王子の美しさには敵わない。仮にも王子なわけで、剣術やら武術など、身を守る術は習得しているし、背も伸びてきて、今では私よりかなり長身になってきている。
だが私から見れば、いつまでも可愛らしい女の子にしか見えない。
これでは男性と意識出来る訳がない。
そんな感じで、婚約者同士の恒例のお茶会は、ただ女友達と時間を過ごしているかのように、気を抜いたものになっていた。
「ごきげんよう、アルベルト様」
アルベルト・フォン・アドラー
アドラー王国の第2王子の名前。
愛称呼びもお願いされた事はあるけど、恐れ多くて、名前呼びで許してもらった。
「やぁ、ジル。今日も可愛いね」
私の名前は、ジュリア・ハミルトン
ハミルトン伯爵家の長女だ。
ちなみにアルベルト様は、私の愛称ジルで呼んでくる。
テンプレートのような挨拶に、愛想笑いをしながら、今日もお茶会が始まった。
お茶会は、いつも王城内にあるバラ園の中の四阿で行われている。
そして、ここからは遠目に騎士団の練習風景も見えるのだ。
それは今日のお茶会でも、良く見えていた。
いつもの様に、騎士団の練習を見ながら、静かにお茶を飲んでいると、剛健な一人の騎士が目に付く。
やだ、騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
いいなぁ、大人の男って感じで。
それに強いし、守ってもらえそう。
男はやはり、包容力よね!
ああ、私も守ってもらいたい!
「ジル? 何処見てるの? 僕を見て?」
そんな事を考えてたら、アルベルト様がすぐにこのように言ってくる。
「あらやだ、アルベルト様。ちゃんとアルベルト様のお顔も見てますわよ。それこそもう何年も」
自分の方を見てないと、すぐに拗ねるんだから。本当にまだまだ子供よね。
「ジルは、本当にわかりやすいね。でもね、ジル。騎士団長はもうすぐ再婚するからね」
「は、はぁ!?」
な、なんですって!
あの逞しい腕に守ってもらえる女性がいたの!?
今まで独り身で通してきたのに、何故ここにきて結婚するのよ!
がっかりしている私を見て、悪い笑みを零しているアルベルト様に、私は気づかなかった。
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