亡国の王、幼なじみDomと癒され再会ラブ

切羽未依

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暗殺者

#指一本で

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「痛いっ」
 ウェリスは声を上げた。
 ドニの引き締まった硬いお尻に、足の上に座り込まれて痛い――なんて言ってられなかった。
 座り込んだドニのお尻の下から、両足を引き抜き、円卓の上から逃げようとする。


 空間移動魔術は使えなかった。
 動揺で、魔力が集中できないと、体の一部だけを飛ばしてしまったり、とんでもない場所に飛んでしまったりするからだ。


 円卓を取り囲んでいる20人のドニたちは、ともした火を中空に残して、ひざまずいている。

Comeおいで
「やだ!!」
 ドニの命令コマンドに逆らって、ウェリスは、ドニとドニの間から、円卓を下りようと



 魔力の高まりを感じた。



 ウェリスが解析魔術で捕まえることもできなかった、一瞬だった。


 円卓の上では、何も起きていない。
 でも、円卓を取り囲んで、ひざまずいていたドニたちは消えていた。


 ウェリスは、とっても嫌だったが、ドニたちの火に魔力を足して、あたりを照らした。


「えっ?」
 ドニは驚いて、見回す。そして、見上げる。

 石を積み上げた塔の頂点いただきの飾り窓。

 自分たちの部屋に戻っていた。でも、ウェリスも、ドニも、円卓の上にいる。


「円卓、入れるのに、部屋、広げちゃった」
 そんなことを言うドニを、ウェリスは円卓の端から振り返って、あきれた。
「王城の中身、ちゃんと作れよ」


 僭王せんおうの強大な創成魔術で、一夜にして築き上げられた王城は、外見ばかりで、中身は、付け足し付け足しで、部屋を創っていた。


「ここなら、いいだろ?」
 ドニは聞いて、ウェリスの答えを待てなかった。命令コマンドを言ってしまう。
Comeおいで


 ドニの命令コマンドに、ウェリスは、
「地図は、どかそうよ…」
 言い返した。

全土ぜんどに配るのに、いっぱいったから、だいじょうぶだよ」
「そういう問題じゃない…」
 ドニが言っても、ウェリスは円卓の端から動こうとしない。



 Subサブならば、「支配されたい」という本能の欲求に抗えず、他に何も考えられなくなって、Domドムに従わずにはいられないのに。
 Domであるウェリスは、決して完全に支配されることはない。


 だからこそ、Domであるドニの、「支配したい」という本能の欲求が駆り立てられる。


 ドニは、黒曜石のような艶やかな黒い瞳に、Domドム威圧グレアを満たして、ウェリスを見つめる。
「俺が支配してる国の上で、あんたを支配してやりたいんだよ」

 そして、命令コマンドを繰り返した。
Come来い


 はぁ…と、ウェリスは、あきれ顔で、ため息をつくと、辺りを照らす火を弱めて、四つん這いで来た。


 ドニの瞳から威圧グレアは消え失せて、しょんぼりした顔になる。
「ゼンッゼン、命令コマンド、効いてないよね?」
「お前の命令なんて聞くか。
 微笑みのかたちに歪めたウェリスの紅い唇の美しさに、ドニは、また見とれてしまう。


 ドニが、円卓の地図の上、伸ばした長い足の、たくましい太腿の上に、ウェリスは、細い両脚を開き、またがって、ぺたんこ座りする。


「好きだよ、ウェリス」
「……ぼくも。」
 それしか言ってくれないウェリスに、ドニは
Say言って」と、命令コマンドを言おうとして、やめた。


 ドニは、ウェリスのほっそりした首に巻かれた包帯をほどく。
 するすると、包帯が落ちると、ウェリスの首には、くちづけのあとが、まるで首輪のように、うっすらと残っていた。


 指先で、ドニは、くちづけの痕に触れる。
「薄くなっちゃったね…」
「…………」
 ウェリスは、何も言えない。

 くちづけの痕が薄くなったのは、新しい国を創るために、ドニが大忙しだからだった。


 ドニは、ウェリスが寝る時間には、いつも帰っていない。
 朝の鐘に目を覚ますと、いつも美味しい匂いがしていて、ドニが市場いちばで買って来た朝食を、テーブルに並べてる。



 何から何まで、お世話することで、支配したいDomドムもいる。



 いっしょに朝食を食べると、ドニは部屋を出て行く。
 今夜は久しぶりに、いっしょに夕食を食べて、いっしょに部屋に帰って来られたのだ。



「っん……」
 ウェリスは声が出て、思わず両手を伸ばし、ドニの両肩を掴んでしまった。
 つうっ……と、ドニの指先が、ウェリスの双丘おしり谷間割れ目に、ゆっくり、滑り落ちてゆく。

「しがみついていいのに。」
 ドニは、両肩を掴んでも、体は離したままの、ウェリスに言った。
 ウェリスは唇を閉じ合わせて、答えない。


 に辿り着く。


 けれど、ぴったりと、指先を当てただけで、挿れない。


「ふあっ、ぁ、ぁっ、ぁ、」
 ウェリスの中を、ドニが、元素魔術の水を火であたためた、ぬるま湯で満たし、波立たせて、洗う。


 自分の肩を掴んでいるウェリスの細い指が食い込む痛みに、ドニは唇を歪める、うれしそうに。
「ほんと、あんたの中、感じやすいよな…」
「ひぁっ」
 勃ち上がり始めているドニの熱い肉茎が、自分の肉茎に押し付けられて、ウェリスは震えた。


  触れ合わないように、ドニの太腿の上、少し離れて座って、しがみつかなかったのに!


 でも本当は、ウェリスが感じて、くねる細い腰が、いつの間にか前に進んでいて、自分からドニに押し付けてしまっていたのだった。


「んぁ、っあ、は、っぁ……」
 ――ようやく、ウェリスの中から、生温なまぬる小波さざなみが消え去り、息をついた。

 もう、開いた口からは、よだれが垂れて、水晶のような透き通った瞳は、熱っぽく潤んでいる。

「んあっ」
 ウェリスが深く息を吸い込む間もなく、ドニの指一本が、中にし込まれた。
「やぁぁぁぁぁぁぁ」
 いきなり深く挿し込まれて、ウェリスは上向うわむいて、声を長く上げた。

「ね?『指一本、触らせるな』って、俺が言った意味、わかる?」
 指一本を深く挿し入れたままで、ドニは、上向くウェリスのあらわになった細い首に、新しいくちづけの痕を付けた。

 ドニは、ゆっくりと、指一本を引き抜いてゆく……
「っやぁぁぁぁぁぁっ」
「指一本、触られただけで、あんた、こんなに感じちゃうんだから」
「ちがっ、ぅ、んっ、」
 抜ける、と思った瞬間、浅いところを、つぷつぷ、ドニの指一本が、行ったり来たりして、ウェリスの体は、勝手に、びくびく、震える。

「はぁ、っく、ん、ぁ、ド、ニの、指だからっ、んぅ、ぅ、っ、」
 ウェリスはあえぎながら、言った。


 セイフの解析魔術で、を押し開かれた時、不愉快ふゆかいでしかなかった。


「指二本になったら、どうなっちゃう?」
ドニは聞いて、揃えた指二本を、ウェリスの中に挿し入れた。

「ぃあっ、ぁ、ぁ、ぁ、っあ、」
 ウェリスは、ドニの指二本に、ぢゅぷぢゅぷと、中をこすられて、動いてしまう腰は、自分の肉茎を、ぬぢゅぬぢゅと、ドニの肉茎にこすり付けていた。

 硬く熱く勃ち上がる肉茎は、ウェリスもドニも、ろけるように先端から、雫を垂らしている。

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