ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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4章 初夏

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苗はほんの数秒のハグをすると晴樹を解放し肩をバンバン叩いた。

「じゃあ、今日の放課後に待ち合わせね!‥‥‥て、あれ? 兄さん顔赤いよ? どったの??」


「///‥あ‥あ、‥いや何でもない‥‥屋上の照り返しがちょっとっ‥」


晴樹は真っ赤な顔を苗から背け片手で扇ぐと

「…じゃ後でな‥///…」


去り際にそれだけ言い残し、苗達に背を向けて手を振りフラリと昇降口に向かった‥



「いゃ~やっぱ人生って悪いことだけじゃないんだねぇ~」

晴樹を見送り苗はご機嫌に語り出す
そして正面を見て苗は目をパチクリさせて言った。

「由美までどったの?
やっぱり屋上の照り返し!?」


苗は自分は何ともないのにそぅ思いながら周りを見渡すと‥


周りのみんなも真っ赤に紅潮していた…


‥ヒートアイランド現象だ…

苗は不思議そうな表情で周りを見渡していた。










そして、屋上の扉を出て、昇降階段の踊り場でしゃがみ込む男が一人‥‥


…あいつ‥いきなりなんてことするんだ!?///


学園一の色男は赤面男になっていた。


気を取り直して立ち上がる。

‥‥階段を降りようとしたが晴樹は少し戸惑った


…まだ、やばいな///…

晴樹は顔の熱(ほて)りを手で確認すると階段を降りるのを少し躊躇した


先が読めないから面白いんだけど‥
…ほんとに突拍子もないことしてくれる


少し落ち着き教室に戻った晴樹は直哉の話も上の空に突然、苗のハグを思い出し口元を緩ませた。

「‥‥何だかすごく嬉しそうですね?顔まで赤くして‥」

「なんでもないっ…///」

慌てて口元を隠したが間に合わず晴樹は直哉にツッこまれてしまった…



帰りのホームルームも終り苗は晴樹と約束した待ち合わせ場所でスタンバっていた。


…いゃ~兄さんって
“あしながおじさん”
みたい!
おじさんじゃ悪いから
“あしなが兄さん”て命名しとこっ


苗はウキウキしながら晴樹を待っていた‥‥



そぅ今日のお昼にした内緒話しは…

『悪い!制服探せなかったから変わりに作ってやるよ!!
お古よりは新品の方がいいだろ!?どうせ3年間着るんだし…
今日、放課後に時間があったら寸法はかりに行くけどどうする?』



…いやぁ~さすがは義理堅い理事長のお孫さんだ!!血を受け継いでるねぇ~

苗は晴樹の言葉を思い出しながら理事長に感謝した。


「…苗っ!
悪いっ遅くなった!!
ちょっと巻くのに手間取って…じゃ、行くぞ」


晴樹は待ち合わせ場に来るなり詫びると、苗の腕を掴み後ろを気にしながら足早に歩き出した。


「巻くって何を巻いたの?」


「え、あぁ‥あのうるさい集団だよ‥‥
直哉に手伝ってもらって巻いたけど日増しにしつこくなってくんだよな」


「なんで、そんなにしつこいの?
何か目的でもあるのかね?

‥兄さんの肉体とか…ぐふっ」

苗はニヤリと微笑む…



「なんだ?その笑い方は!?

‥‥んまぁ、それも一理あるかもな…
最近遊んでやってないから欲求不満なんだろ!? 」


晴樹の言葉に苗は興奮した。


「!!かぁ?っ
なんてぇおハレンチな学生生活送ってんだぁ??!

はっ!?そうか‥

もしや、結城があの伝説のハレンチ学園?──
ぐぁ?イカン!!
動悸・息切れがっ‥‥///」


苗は一人で頭を抱えて悶絶をうちゼェゼェいっていた‥


「いいから早く乗ってくれ‥‥」


苗達はいつの間にかどこぞの立体駐車場に来ていた…

目の前にはどっからどうみても高級車な乗り物が…


晴樹は運転席に乗り込むと助手席側のドアを身を乗り出して開き中から再度言った‥


「頼むから早く乗ってくれって!」


ボーとしていた苗は我に返り晴樹に言われるまま高級車に乗り込んだ



晴樹の華麗なハンドルさばきで駐車場から滑るように高級車は走り出す‥‥


「けっこう街は空いてるね・・・」


「あぁ‥もうちょい遅かったらラッシュにハマるとこだった…」


「‥‥‥って‥‥えぇ!?なんでっ!?兄さん高校2年生のはず!ハレンチな生活してても2年生のはず!!‥どして?」


「‥ハレンチは関係ないだろ…」


晴樹の運転する姿に驚愕する苗に、晴樹はボードにはさんでいた免許証を取り出して苗に見せた。

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