ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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7章 スポーツ大会

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そして苗はキョトンとした表情で言った


「ど、‥‥‥どぅやって取ったの?今!?」



「──‥っ‥///」

そういうこと聞くか?
普通っ!?



そう、苗が口に放り込んだミートボールを晴樹は舌で絡め、意図も簡単に奪い捕ってしまっていたのだ‥‥



「エ、エビフライでも出来る!?」


「‥‥ムリっ!‥‥///」


‥なんでこんなに変わってんだコイツは!?
普通もっと違うリアクションがあるだろ!??



そう、確かに普通の女子ならもっと違う初々しいリアクションが見れたはず‥‥‥

ただ、‥‥苗はやっぱり一般女子とは少し違っていた──

そして苗は平然と晴樹に語りかける。


「兄さん。まだ食べる?」


「いや‥もう腹いっぱいだから///‥」


‥なんで俺の方が照れるんだ?///‥コイツもしかしてあーゆうコト慣れてんのかよ!??



晴樹は疑問に思った…


確かに苗はこんなキスに慣れっこだった‥‥

小さい頃からオトンの飲み友達が来る度にちっちゃな愛くるしい苗は膝に抱えられ酒臭い口でちゅぅちゅぅ、不精髭でジョリジョリされ場数をふんでいる‥‥

酔っ払いのかわし方、そしてこの歳でお酌をさせれば右に出る者は居ないだろう‥‥‥

そのくらいセクハラ行為には鍛えられていた




近所のおいちゃん達からも苗はそこらのホステスより出来る!!と一目置かれている

「苗‥」

「ん?」

食べ終わった弁当箱を片付ける苗に晴樹は話しかける

「ノート欲しい?」

「いいよ気にしなくて!
兄さんはゆっくり休んでて!!ノートは大ちゃんにも貰ったからさっ!!」


「そうか…」


そう返事を返したまま黙り込む晴樹を置いて苗は保健室を後にした。午後の試合が始まる場所へ移動する。苗は由美といろんな試合を見て回っていた

「いやぁ青春だねぇ。みんな表情がイキイキしてさぁっ」

「う~んでも残念!
結城先輩の活躍ぶりが見れないなんてさぁ」

「まぁ‥しょうがないね!調子悪かったら活躍どころじゃなっ‥」


― やっぱ、さすが伝説の得点王だよな~
はっきりいって、ひとり勝ちじゃん!!


― あぁ、点を取るだけとって他の種目掛け持ちで勝ってんだからすげ ーよ!

― 次は何に出るって!?


― 水泳でしめるっていってたけどな‥シャワーで汗流せるからちょうどいい、とかて‥


― 余裕だな~


目の前を通り過ぎて行く男子生徒の会話を聞いて苗達はまさかっ!?と目を合わせプールへ向かった




「‥ちょ、これじゃ全然観れないじゃん」

苗はジャンプを繰り返す。プールサイドは晴樹ファンで埋めつくされていた‥
その中にはもちろん、お嬢軍団に中島達も入り交じっている‥


「すごい人だかりだね‥ほとんど結城先輩のファンじゃない?コレッて‥」


「‥‥‥そうかもね」


苗達はしきりに背伸びしながら人の合間からプールを覗いている


「苗っ!…こっちこいよ」

呼ばれた方を見ると夏目が手招きをしている、苗達は夏目の方に走り寄った。


「見に来たんだろ?先輩の試合‥‥」

「うん、調子悪いって言ってたのにまさか、と思って‥‥やっぱり兄さん、出てるんだ?」


苗は夏目に聞き返した

「調子悪い!??
‥‥‥すこぶる快調だぜ!?あれで調子悪いなんて言われたら水泳部の俺は立場ねぇって!」


「えっ!じゃぁ結城先輩‥」


「あぁ‥さっきから全部の競技1位取り巻くってる‥次の自由型リレーで最後だぜ‥ここから見えるから。」


夏目はそう言って確保していた場所に苗達を座らせた


「あ〰どうしよう苗っ
あたし何だかドキドキしてきた‥‥」


由美は体育座りして膝小僧をギュッと抱きしめる‥



周りから黄色い声援が湧き上がるとスタート位置に選手達がスタンバり始めた。


「なに?どれ!?兄さんどこいる!??‥‥みんな同じ格好でわかんないょっ」


「何言ってんの苗!?
あんなバリバリのモデル体型見たらすぐわかるじゃん!!ほらっあそこ!!」


そう、晴樹の格好良さを理解できない苗にとって、競泳パンツに競泳帽子&ゴーグルのセットでは皆同じにしか見えない。


由美の指さす方を確認すると第4コースの選手が晴樹のようだ、苗は取りあえず4コースの選手を応援することにした‥‥‥


― 位置に着いてっ
よーぃ‥‥‥パンッ!――

スタートの合図と共に選手達が一斉に飛び込み周りから声援が送られる!

「きゃ―!!
結城先輩頑張ってぇ〰!」

「‥‥‥」

「きゃ―!!
見て苗っ!どんどん前に出てる〰!」

「わ、わかったから」

由美は苗を激しく揺さぶり興奮していた。


「お前は応援しなくていいのか?」

至って冷静に試合を観戦する苗に夏目が聞いた。

「うん、だってこれだけの人が応援してるならイイかなって…」


そう‥プールに響き渡る声援のほとんどが晴樹に向けられたものだった‥



ダントツトップで泳ぎきり、次の選手にタッチしてプールから上がった晴樹はいち早く苗の存在に気づき近寄って来る


‥また、あいつと話てやがる!?


夏目と話をしている苗に何故か怒れてしまう自分がいる。
ただ、何故なのかその理由はわからない…


どんどん近づいて来る晴樹に由美と夏目は気づいたが苗だけが気付かず、しきりに夏目に話かけていた


「‥おぃっ!」

目の前で腰に手を当て仁王立ちになって呼びかける晴樹に苗は一向に気づかない。

「‥ォィ苗‥マエ、ミロヨ‥」

「でさぁ~夏休みはいつも田舎暮らしなんっ‥え、何?」

夏休みの話をする苗を夏目が肘でグリグリとこづいた

苗は前を向くとゆっくりと視線を上げる‥
長~い足を下から辿り、そして頭上にある立派な持ちモノに目が止まった…


「うぁ ぁ〰

モリモリやぁ〰〰〰!!!
しかも、微妙に尖ってる〰」


「ばか!///…どこ見てんだよ!?」


違うコトで興奮する苗を晴樹は叱った。


「お前、試合ちゃんと見てたか!?」

…そいつと話ばっかりしやがってっ


苗に話かける晴樹を周りの女子はくいいるように見つめている‥





濡れた体に泳いだ後の乱れる呼吸で荒ぐ背中がなんとも言えず男らしい‥


はぁ~~‥色っぽい…///

みんながそう頬を染めて見つめる中、晴樹は苗を相手に逆上していた‥‥


「見てたょちゃんと!
すごい格好よかった!!‥クロールさせたら兄さんの右に出る者はいないね!…」


「俺がしたのはバタフライだ!!!」
やっぱりコイツはっ…


「‥っ‥エ‥エヘ!‥」


苗は愛想笑いでごまかした

「──っ…まぁ、いぃ‥

帰りにノート渡すからこの間のところで待ってろ‥
荷物多いだろうから送ってやる!」


「──!?ッ...」

晴樹の言葉に夏目の表情が一瞬こわばる

「えっマジで?!
ありがと兄さん!!
実は今日、丸一の特売日なんだょ!
買い物もしていいでしょ!?」


‥え、なえちん、送ってもらう上に買い物まで付きあってもらうの!??…
めちゃめちゃ羨ましい〰!!


由美は羨ましそうに苗を見つめている。



「じゃあ、あとでな‥‥」


晴樹はそれだけ言うと夏目にちらっと視線を流し更衣室に戻って行った。

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