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12章 死神降臨!
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しおりを挟む電話を切って数分後に家の前に着くと早くも、田中姉弟が玄関口で待ち構えていた。
晴樹から受け取ったアイスを見て三つ子はしきりに興奮している‥
「すげぇ‥‥‥
ハーゲ○ダッツだ──」
そう‥彼らはこの日始めてハーゲ○ダッツを食することになるのだった‥‥‥
一個¥250以上もするアイスは彼らにとって、とても遠い存在だった‥
三つ子はしばし、羨望の眼差しで晴樹を見つめていた‥‥‥
「ま、また買ってきてやるから‥」
晴樹の言葉に三つ子達は目を輝かせ家の中に入っていった‥
「‥兄さん寄って行くでしょ?」
苗が車を覗いて言うと晴樹はエンジンをそのままに降りてきた‥
「おばさんいる?」
「お母ちゃん? いるよ‥」
苗は居間に居るオカンを呼んだ。
「あら、晴樹クンいつも悪いわねぇ。上がって行くでしょ?」
「いえ、今日は‥」
晴樹は言葉を濁しながら苗の手を掴んだ。
「ちょっと苗を借りて行きます‥
いいですか?」
「‥‥あら//
いいわよぉ明日のお昼までに返してくれたら!」
「‥なぬ?」
・
オカンの言葉に疑問系の表情のままの苗を車に押し込むと晴樹はオカンに会釈して車を発進させた‥
苗は無言のまま助手席に座っている。
風呂上がりのシンプルな石鹸の香りが車のエアコンの風に乗って晴樹の鼻孔をくすぐっていた‥
晴樹は隣の苗を足元から眺めた‥
「苗‥」
晴樹の語りかけに苗は、
ん?‥とだけ返事してこっちを見る。
「お前‥
裸の大将みたいだな…」
「〰っ‥」
晴樹の言葉に苗は静かに怒(イカ)った
膝下丈のカーキ色のショートパンツに上はダボついたタンクトップ‥足元はビーサン・・・
確かに裸の大将っぽかった
そして、そっと怒(いか)れる苗の二の腕を掴み再びセクハラを繰り返す
「どうして、こんなとこから前足が‥‥‥」
「……〰〰‥
兄さんの言い忘れたことってのはそれかね?」
「いゃ‥別に」
苗は少し機嫌が悪くなっていた‥
そぅ、晴樹は知らない‥苗が案外ぽっちゃりを気にしていることを‥
それこそ、今日そのことを気にして拗ねた苗を夏目が一生懸命なだめたことを晴樹は知らなかった──
・
「エアコン、寒くないか?」
掴んだ苗の二の腕が冷たいことに気づき晴樹は聞いた
「太ってるからちょーどいい!!!」
「……‥」
苗は完全にムクれている‥
「ところでどこ行くの?」
苗の質問に晴樹は少し考える‥
二人っきりでゆっくりしたい‥
でも、その前に聞きたいこともある‥‥
「カラオケでも行くか?」
「カラオケ?イイね
行きたい!!」
苗の機嫌もあっさり直り晴樹は目的地目指してハンドルを操作した‥
「土曜だからどこも混んでるな‥‥」
そうボヤく晴樹の車は少し怪しげな路地へと入って行く‥
アーチ型の門をくぐり車を駐車すると晴樹は車から降り苗を手招きした。
「‥?」
なんだろ‥カラオケ行く前にどっか用でもあるのかな‥‥
苗はそう思いながら晴樹の後について行った‥
エレベーターに乗り、ある部屋の前までくると扉を開け苗を促す‥‥‥
「──はっ!‥」
部屋に入って絶句する苗の目の前には、大きなダブルベッドがでーん!と我が者顔でノサバっていた‥‥‥
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