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14章 つながり
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しおりを挟む「──たまには、会長も誘って来てくれよ!
現役、退いてからはとんとご無沙汰だからさ」
晴樹は寿司屋の大将に言われ、苦笑いしながら店をでた。
駐車場に止めてある車に乗り込むと苗の家へ向かいながら、晴樹は口を開く。
さっきからずっと気になっているのはやっぱり夏目の事だった。
「苗‥‥」
「なに?」
持ち帰りの寿司を貰ったことで上機嫌の苗は晴樹の問いかけに明るく振り向いた。
「お前、夏目から告られただろ?」
「‥///兄さんは‥‥‥
ただ者じゃあないと見た!てか、何で解るの!?今日着てた服だって当てちゃったしさぁ!」
ねぇなんでなんでぇ!‥そう追及する苗の質問に答えぬまま、晴樹は苗をジッと見つめた‥
「兄さん‥‥‥」
苗はそんな晴樹から目をそらさぬまま口を開く。
「信号青に変わったよ?」
「…っ…///」
苗の指摘で晴樹は前を向いてアクセルを踏んだ。
仕方なしに晴樹は運転に集中しながら再度聞き返す。
「付き合うのか?──
夏目と‥‥‥」
自分で口にしながら胸が締め付けられた‥
・
その質問にうーん‥と考え込む苗の答えを晴樹は待つ‥‥
クソッ‥すげぇ息苦しい‥‥
こんなこと聞いてどうする?‥‥
晴樹は自分でどうしていいか解らない‥
苗の沈黙が長ければ長いほど胸は痛みを増してくる
晴樹は張り裂けそうな胸の痛みを堪え、そして気持ちを抑え込むように震えるため息を静かに吐いた‥‥‥
「苗?」
一向に答えを返さない苗に晴樹は呼びかける
そして苗は口を開いた‥
「よく解んないょ‥‥」
「解らない?
‥‥なんで?」
晴樹は目を見開き再び苗を見つめる。
「だって、
大ちゃんに付き合ってなんて言われてないもん」
「‥?
‥‥‥‥好きだって言われたんだろ?その返事は?」
苗は困惑しながら首を振った
「保留じゃないのか!?
返事はいつでもいいから、とかって?‥」
苗は首を傾げ考えている。
そんな苗を見て晴樹はバレないようにホッと息をついていた。
・
‥バカじゃんアイツ‥‥
告っといて付き合ってくれとも、なんにも確認してねぇのかよ‥
まさか、告っただけで満足したのか?
ただ‥
晴樹は夏目のバカさ加減にこの時ほど、心から感謝したことはなかった‥
苗が夏目の告白をOKしていないことで、ほんの少し気持ちに余裕の持てた晴樹はは、苗の家の近くまで来ると車を停車する。
そして車の時計に視線を流した‥
「兄さん、どしたの?」
聞いてくる苗に晴樹は時計を指差して見せる
「01:07分‥‥
‥‥で、これが何?」
苗は時間を読みあげて、いぶかしげに晴樹を見た──
晴樹は苗を見つめる。
そして最高に妖しい笑みを浮かべ呟く
「明日になった‥‥」
「‥うん‥そだね‥‥」
晴樹の不可解な発言に苗は戸惑いながら相づちをうっている‥
そして晴樹は身を乗り出すと助手席側のドアボタンに手をかけていた──
高級車らしく、音もせずにスーーっと座席の背もたれと一緒に苗が倒れて行く‥‥
「ほぇ!?‥」
訳も解らずキョドる苗に晴樹は覆い被さり耳元で囁きかけた‥
・
「約束したろ‥‥
毎日一回のキス‥‥‥」
「は……っ…」
‥もう、ですか!?
さっきやったばっかりではっ‥‥
言葉は口にしていないが苗の表情は、まさにそう語っていた
晴樹は苗の後頭部を軽く支えると唇をゆっくりとくわえ込む。
そして唇を重ねたまま、何度となく顔の向きを交差して夢中で苗の唇を貪った
焼け焦げそうな程の熱い想いを胸に、かすれる声で晴樹は囁く‥
「‥なえ‥ッ――」
名前を呟く度に熱い想いがほとばしる──
ハァ‥──
胸が疼くッ…
苦しくてしょうがない──
体の中心が熱くなるのがはっきり分かる‥
‥苗っ──‥
クソッ!堪んねぇ!!
こんなことをすれば、我慢できなくなるのは分かってる筈なのに…
晴樹は止められなかった──
狭いシートの上で、もつれ合うように苗を掻き抱き必死で抱きしめる‥
そして、しっとりと温かくて柔らかい唇の感触に晴樹は再び虜になってしまっていた‥
時折、唇を擦りつけるように荒く求めると堪らず苗の声が漏れる‥
控え目に口を開く苗の中に晴樹は強引に熱い舌をねじこみゆっくりと掻き回した‥‥
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