ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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14章 つながり

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「もう!空気が入っちゃったじゃん!!」


「……悪い」


晴樹から携帯を奪い、剥がれかけたシールを指で擦りつけながら苗は文句を言った。


そして、苗は由美にさっそく電話をしてメルアドを教えて貰っている‥
携帯操作に苗が夢中になっているため、身重のオカンが一人で昼食を作っていた‥‥



ゲームの時もそうだったが機械操作をする時の苗は集中するせいか、何故か正座で口がタコちゅぅの形になっている。


♪~~──

「……ん?」

不意に晴樹携帯電話のメール着信音が鳴った‥


カパ!

―😄✌―



「‥💧」


確認してみれば送信相手は今、目の前にいる苗だ。
苗はとりあえず、絵文字を使って見たかったらしい‥


そして、再び晴樹の携帯電話に

───────────
メールが受信されました
───────────


ようであった……。



カパ!


―ちゅぱ(^3^)―




「‥///‥」


確認して密かにニヤける晴樹に苗は聞いた。


「ちっちゃい文字ちゃんと入ってる?」


小文字の練習をしていたらしい……。



「ああ、入ってるよ‥💧」


そして、苗は同じ“ちゅぱ”を由美にも送っていたようだった‥


由美から届いたメールには

―😆きゃっ―


と、返ってきていた‥



「兄さん、コレッてメールし放題ってヤツ?」


苗の問いに晴樹は頷いた。


‥そか、‥じゃあメールなら大ちゃんとしてもお金かかんないからいいよね♪‥
後でメアド聞こうっと!





苗は単純にメル友が欲しかっただけのようだ‥











「すいません!夏目です!」

玄関先で夏目の声がする


ちょうど、タイミングよく昼の準備が整ったとこだった‥


そして、玄関に迎えられた夏目の目がオシャレなブランド物の男性用サンダルに釘づけになる‥


‥まさか──
「苗‥もしかして、

結城先輩が来てたりする?」


夏目の問いに苗は頷いた。




‥ちっ‥‥どうすっか?なんか気まずいな‥




そぅ、前回の『苗はあんたに渡さない!』宣告以来、
久しぶりの対面だった‥




居間に通された夏目は田中家の人々に挨拶しながら晴樹に目をやった‥


「ども、‥‥この間は送ってもらって有難うございます‥‥。」


そんな夏目を晴樹はあっさり無視した。



‥くぅ〰ムカつく!!
それに、なんで苗ん家にきてるんだょ!?



そんな夏目に晴樹は言った


「図書館に勉強に行くんだって?」


「あ、はぃ」




後輩らしく返事する夏目に晴樹は挑戦的な眼差しを向ける




「勉強だったら俺が教えてやるよ‥‥‥」


「あら、そーしてもらえば、いいじゃなぃ!
最高の家庭教師だわ」


―――なに!?


晴樹の言葉に目を見開き、オカンの言葉に夏目は焦る!!


確かにアメリカの大学をたった2年でスキップできた晴樹は最高の家庭教師でもある‥

オカンの言葉に家族の皆が頷いていた



家族の賛成に晴樹は余裕の笑みを浮かべている



‥チッ、コイツなんで邪魔すんだょ‥‥‥


「そうだ、あんた達も宿題見てもらいなさい!」


…え!?

そして、オカンの言葉に今度は晴樹も戸惑っていた‥


賑やかになった晴樹の車と静かになった田中家‥



「ふぅ~たまには静かな我が家もいいわねぇ~」



陸達の居なくなった我が家に、普段は鳴っても聞こえない風鈴の音が囁きかける‥



晴樹達はオカンの思惑にまんまとハメられたようだった…












そして、五人を乗せた晴樹の車とバイクに一人で乗る夏目が‥‥‥



‥なんか間違ってないか?




夏目は最高に気分が悪かった‥




『苗、後ろ乗れよ‥///』

『バイクは暑いぜ?

今、車のエアコン“ぎんぎん”に効かしてるから‥‥ 』



晴樹の誘惑に苗はあっさり乗ってしまったのだ‥



そして、涼しい図書館で水面下の戦いが始まる‥




晴樹はみんなの勉強を見ながら、夏目に注意を払っていた‥


夏目は苗にコッソリ囁く‥


『苗‥勉強済んだら気晴らしに遊びに行こうぜ‥‥』

「あぁ!そりゃ名案だ♪
で‥どこ行く?」


苗の代わりに晴樹が即答していた。


「〰〰つ…やっぱ勉強に専念します!!!」


‥クソ〰これじゃラチあかねぇ!!



そぅ夏目の目的は勉強でも遊びに行くことでもない‥

苗と二人きりになって、苗の気持ちを聞くこと‥‥‥


そう思いながら苗を見つめると苗は口を尖らせ一生懸命に数式を解いていた。


苗のノートにはデタラメな数字がたくさん並んでいる。



「苗‥‥‥



全部、間違ってるぞ?」



夏目の言葉に晴樹も苗のノートを覗く‥‥



「‥‥‥ある意味、
すんごいな‥‥ここまで間違えるなんて」


「//い、…いいじゃん別に!

数学できなくたって生きていけるもん!!‥//‥」


苗はちょっと恥ずかしかった‥。



二人に呆れられながら苗は屁理屈を返す


「解んねぇんだったら、すぐ聞きゃいいだろ?
そのままにするから全部解らなくなるんだよ!」


晴樹がそう言う側から陸達が三人揃って手を上げる‥


「頼むから一人ずつにしてくれ」


ただ、さすが三つ子‥‥質問の内容が同じだったらしく一度の説明で済んでしまった。







苗の隣に座り晴樹は数学を徹底指導しはじめた‥



そして、苗は壊れる‥‥


「ムキィ〰〰〰!


もぅ、勉強はしなぃ!!!」

苗はどうやら数字に対して拒否反応が出てしまったようだ。


「ダメだっ!
ちゃんと基礎ぐらいは理解しろよ!!」


「いいもん!勉強できなくっても苗は嫁さんになるから!!」


「あんまりバカだと貰う奴居ねぇぞ!?」


苗の投げやりな態度に晴樹は怒る!
そして次の苗の発言に晴樹と夏目は一瞬硬直してしまった‥‥‥

「バカでしょうがないから貰うって言ってたもん!!!‥」


「‥‥‥


誰‥‥が?‥」


夏目のその質問の後に晴樹がすぐ口を開いた──
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