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15章 恋心
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夕食をすませ、晴樹を見送ってから苗は大好きなお笑い番組を見てゆっくりしていると一本の電話が鳴り響いた──
そして、電話をとりに行ったオカンが苗を呼ぶ‥
「苗ー!夏目クンからっ」
オカンの声に苗は口を尖らしていた。
‥ちぇ、今からイイとこなのに〰大ちゃん何の用なんだろ?
苗は図書館で“後で電話する”そう言われた事をすっかり忘れていた‥
「はぃ?」
『あ、モシモシ!苗?』
「うん。」
『‥‥あ、あのさっ‥//‥』
‥やべぇ‥‥なんか、いざってなると緊張するっ
「なに?」
早くテレビを見たい苗は電話を切りたくてしょうがない‥居間から時折、聞こえてくる陸達の笑い声にソワソワし、さっさと用件を言わない夏目にイライラしていた‥
そぅ苗の家はダイヤル式黒電話‥‥受話器と本体は螺旋状の線で繋がっているため玄関にある電話に出てる間はテレビが見れない‥
『あのさ、昼間大事な話しがあるって‥//‥』
「うん、だから何?」
しかも、夏目は中々スムーズに言い出せない‥
『‥‥//‥あの、‥‥
この間、言った‥
苗のコト‥‥その‥//‥スキ‥って‥』
――姉ちゃ〰ん!―
・
必死の思いで言葉を絞り出している時に、電話の向こうで苗を呼ぶ三つ子の声が聞こえてくる。
―“もしもコーナー”始まるよー!!
「えぇ!!」
丁度、今見ていたお笑い番組の中でそれは苗が一番お気に入りのコーナーだった。
「大ちゃんごめん!!また、後でかけて!!」――ガチャン
…ガチャン‥て‥苗っ…
夏目の返事も待たずに苗は手早く電話を切った‥‥‥
田中家の居間では、けたたましく笑う苗の声が響いている。
夏目は切れた携帯電話を見つめ、仕方なく後で時間を見計らって電話することに決めた。
「あ〰〰おかしぃっ
笑い疲れちゃったょ!」
「苗ーー!お湯冷めるから早くお風呂入んなさい!」
番組のエンティングソングを聞きながら歌っているとオカンが台所から叫ぶ。
苗は言われたとうり風呂に入った‥‥
ジリリ〰ン
「はい、田中です!夜分遅くにどちら様でしょう?」
『‥‥‥す、すいません夜分遅くに‥‥//‥
あの、夏目です。苗サンを…』
「なんだ、兄ちゃんか?
姉ちゃんなら今セクシーシャワータイムだぜ!!」
なにっ、セクシーシャワータイム!?‥//‥
『そ、それは風呂ってことか?』
海の受け答えに汗をかきながら夏目は聞き返した。
・
『あ‥じゃあまた、後でかけ……あ!やっぱ、風呂から上がったらワン切りでいいからそっちから連絡貰えるように伝えてくれるか?
じゃ、頼むな!!』
夏目は海に頼むと電話を切った。そして、いつもの妄想タイムに突入する‥
‥セクシーシャワー…
どういう風にセクシーなんだ?‥‥//‥‥
風呂上がりか‥‥‥
苗の汗の香りも好きだけど、‥‥‥
湯上がりの苗の香りも‥‥
嗅いでみたい…
──って、
変態じゃん俺!?
夏目はベッドでゴロゴロ転がり身悶える。
湯上がりの苗か‥‥//‥
そして再び、夏目をおピンクの妄想癖が襲う‥‥
アイツ色白いから絶対、赤くなるんだろぅな‥‥//‥
キスマークとかすぐ付きそうだし‥
苗のことを考えながら、瞳は熱く潤んでくる‥
夏目はさも、目の前に苗が居るかのように布団を抱きしめた‥
そっと、優しく‥
そして布団に顔を埋め苗の唇を思い出す‥‥
今度はちゃんと‥
‥キスしたい
苗はあれが初キスになんのかな‥‥//‥
じゃあ‥俺が、初めての相手?‥
‥//‥苗‥‥
お前の初めてになりたい‥
・
苗の知らないコトは俺が全部‥‥‥//
夏目は熱くなる体を持て余していた‥‥
とりあえず経験は一通りしてきている‥
彼女だって居たし、兄貴の女友達に告られ年上の女と付き合ったこともある‥
もちろん男だから、女の子と付き合うのもエッチなことにも興味はあった‥初めてのデート、初キス、初エッチ‥‥‥
それなりにすごくドキドキしたし‥
何より、気持ちイイことも知った‥‥‥
相手を好きになる前に、ヤルことばっかヤッて気持ちが冷めて、ジ・エンド‥‥
それの繰り返し‥
ただ‥想っただけでこんなに胸が疼くのは初めてだった‥‥
好きでしょうがない‥
他の男の話しを聞いて胸が締め付けられる‥
『バカでしょうがないから貰うって言ってたもん!!』
‥‥‥ダメだよ‥苗‥‥
それは許さない…
貰うのは俺だから…。
苗だって‥
俺の初めてなんだから…
初めて本気で好きになった人なんだから‥‥‥
夏目は苗からの電話を待ち侘びながら苗のことを考えていた‥
そして、電話をとりに行ったオカンが苗を呼ぶ‥
「苗ー!夏目クンからっ」
オカンの声に苗は口を尖らしていた。
‥ちぇ、今からイイとこなのに〰大ちゃん何の用なんだろ?
苗は図書館で“後で電話する”そう言われた事をすっかり忘れていた‥
「はぃ?」
『あ、モシモシ!苗?』
「うん。」
『‥‥あ、あのさっ‥//‥』
‥やべぇ‥‥なんか、いざってなると緊張するっ
「なに?」
早くテレビを見たい苗は電話を切りたくてしょうがない‥居間から時折、聞こえてくる陸達の笑い声にソワソワし、さっさと用件を言わない夏目にイライラしていた‥
そぅ苗の家はダイヤル式黒電話‥‥受話器と本体は螺旋状の線で繋がっているため玄関にある電話に出てる間はテレビが見れない‥
『あのさ、昼間大事な話しがあるって‥//‥』
「うん、だから何?」
しかも、夏目は中々スムーズに言い出せない‥
『‥‥//‥あの、‥‥
この間、言った‥
苗のコト‥‥その‥//‥スキ‥って‥』
――姉ちゃ〰ん!―
・
必死の思いで言葉を絞り出している時に、電話の向こうで苗を呼ぶ三つ子の声が聞こえてくる。
―“もしもコーナー”始まるよー!!
「えぇ!!」
丁度、今見ていたお笑い番組の中でそれは苗が一番お気に入りのコーナーだった。
「大ちゃんごめん!!また、後でかけて!!」――ガチャン
…ガチャン‥て‥苗っ…
夏目の返事も待たずに苗は手早く電話を切った‥‥‥
田中家の居間では、けたたましく笑う苗の声が響いている。
夏目は切れた携帯電話を見つめ、仕方なく後で時間を見計らって電話することに決めた。
「あ〰〰おかしぃっ
笑い疲れちゃったょ!」
「苗ーー!お湯冷めるから早くお風呂入んなさい!」
番組のエンティングソングを聞きながら歌っているとオカンが台所から叫ぶ。
苗は言われたとうり風呂に入った‥‥
ジリリ〰ン
「はい、田中です!夜分遅くにどちら様でしょう?」
『‥‥‥す、すいません夜分遅くに‥‥//‥
あの、夏目です。苗サンを…』
「なんだ、兄ちゃんか?
姉ちゃんなら今セクシーシャワータイムだぜ!!」
なにっ、セクシーシャワータイム!?‥//‥
『そ、それは風呂ってことか?』
海の受け答えに汗をかきながら夏目は聞き返した。
・
『あ‥じゃあまた、後でかけ……あ!やっぱ、風呂から上がったらワン切りでいいからそっちから連絡貰えるように伝えてくれるか?
じゃ、頼むな!!』
夏目は海に頼むと電話を切った。そして、いつもの妄想タイムに突入する‥
‥セクシーシャワー…
どういう風にセクシーなんだ?‥‥//‥‥
風呂上がりか‥‥‥
苗の汗の香りも好きだけど、‥‥‥
湯上がりの苗の香りも‥‥
嗅いでみたい…
──って、
変態じゃん俺!?
夏目はベッドでゴロゴロ転がり身悶える。
湯上がりの苗か‥‥//‥
そして再び、夏目をおピンクの妄想癖が襲う‥‥
アイツ色白いから絶対、赤くなるんだろぅな‥‥//‥
キスマークとかすぐ付きそうだし‥
苗のことを考えながら、瞳は熱く潤んでくる‥
夏目はさも、目の前に苗が居るかのように布団を抱きしめた‥
そっと、優しく‥
そして布団に顔を埋め苗の唇を思い出す‥‥
今度はちゃんと‥
‥キスしたい
苗はあれが初キスになんのかな‥‥//‥
じゃあ‥俺が、初めての相手?‥
‥//‥苗‥‥
お前の初めてになりたい‥
・
苗の知らないコトは俺が全部‥‥‥//
夏目は熱くなる体を持て余していた‥‥
とりあえず経験は一通りしてきている‥
彼女だって居たし、兄貴の女友達に告られ年上の女と付き合ったこともある‥
もちろん男だから、女の子と付き合うのもエッチなことにも興味はあった‥初めてのデート、初キス、初エッチ‥‥‥
それなりにすごくドキドキしたし‥
何より、気持ちイイことも知った‥‥‥
相手を好きになる前に、ヤルことばっかヤッて気持ちが冷めて、ジ・エンド‥‥
それの繰り返し‥
ただ‥想っただけでこんなに胸が疼くのは初めてだった‥‥
好きでしょうがない‥
他の男の話しを聞いて胸が締め付けられる‥
『バカでしょうがないから貰うって言ってたもん!!』
‥‥‥ダメだよ‥苗‥‥
それは許さない…
貰うのは俺だから…。
苗だって‥
俺の初めてなんだから…
初めて本気で好きになった人なんだから‥‥‥
夏目は苗からの電話を待ち侘びながら苗のことを考えていた‥
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