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3章 事件!
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しおりを挟む冷血で冷酷‥
人の血も通っていない‥
そんなイメージの武があの日、初めて苗にハグをされて人間らしさを見せたのだった──
真っ赤な顔を見られないように武はうつ向きながら無言で作業に取り掛かり始める。
「あ、お嬢が!!」
「──ッ!!?」
作業をしていた組員の叫びに武の顔が引き締まる!!
お嬢に何かあったのか!!?
そんな表情で見せた途端、組員は不敵な笑みを武に向けた。
「おにぎり握ってる‥ニヤッ」
「‥‥お前──っ…//」
武は赤くなりながらキレている。
コチラの作業場からは台所で苗がおにぎりを握ってる様子がよく見えていた‥
‥お嬢サン‥//‥
熱いご飯を一生懸命握ってる姿にかいがいしさが伺える…
「兄貴ぃ
そんな腹減ったんすかぁ?おにぎりばっか眺めて‥」
「なっ?!
別におにぎりを見てた訳じゃ──…//」
「あれぇ~じゃあ、何見てたんですかぁ~?‥
後はお嬢しか見えないけどなぁ~‥‥?」
「‥///…う、…うるさいっ!作業に集中しろ!!」
ニヤニヤしながらカマを掛けてくるマサに武は逆ギレしていた。
そして一生懸命おにぎりを握る苗は鞄の中で鳴りっぱなしの携帯電話に気づかなかった‥
・
‥なんで出ないんだ?
苗の奴……
晴樹は昼御飯に誘うつもりで何度も苗の携帯に電話を掛けていた──
‥まさかまた、マナーモードで気づかなかったとか言わねーよな?
晴樹はそれもあり得るかも‥
そう思い、取りあえず苗の家に電話をかけてみた‥
ジリリ〰ン
「おぃーッス!!」
『──っ…陸か?
結城の兄ちゃんだけど、
苗はいるか?‥』
「お、兄ちゃんよく当てたな!」
‥最近、三つ子のパターンが読めてきたな…
陸は晴樹を褒めながら、苗の不在とその理由をコト細かく語って聞かせた──
『ッなに──!?
手助けして貰ったお礼に引っ越しの手伝いだって!!?』
晴樹は陸の説明に声を荒げる!
『何時頃行ったんだ!?
‥‥あぁ‥‥‥そうか‥
わかった‥じゃあな。』
プツ――
‥藤代組の人に助けて貰った‥‥
クソッ…夏目の次はあの人かよッ──
晴樹はある人物を思い浮かべ舌打ちすると、貴志に電話を入れた。
「──お、なんだ?腕の傷はもう、いいのか?」
『いや、まだ痛い!!
それより、藤代組の場所教えてくれ!』
・
「──…?
何しでかす気だ?藤代の場所なんか聞いて」
貴志は何かせっぱつまりながら言う晴樹に一抹の不安を覚えていた‥
‥コイツ、なんか危ねぇ時あるからな…
「晴樹‥
なんで場所知りたいのか理由を言え!!」
『理由!?
今日、お前らんとこ引っ越ししてるだろ!!?
藤代の方に苗が手伝いに行ってんだよ!!』
‥なえ?‥‥
まぁた、マシュマロが絡んでんのかょ?
晴樹の説明に貴志は少し呆れていた。
「わかった…
場所は***********だ。
で、‥お前も引っ越し手伝いに行くのかよ?」
『‥いや‥
苗を迎えに行くだけだ‥』
「──あっそ。
んじゃあ、邪魔はすんじゃねぇぞ?
今日中に終らせて夜はこっちで祝い事する手筈になってっからよ‥」
貴志はそれだけ忠告すると電話を切る‥‥
鬼頭組の方も今夜は祝いの準備と、藤代の組員を引き受ける準備で少々慌ただしくなっていた──
‥騒ぎでも起こされたら厄介だな‥‥‥
貴志はそう考えながら、側にいた舎弟に言う‥
「ちょっと‥
藤代組の引っ越しの様子でも見に行ってくるわ‥」
・
「‥‥いいですけど‥
何かめちゃめちゃ嬉しそうですね?」
「え──゚*。+゚*?!そう見えるか?」
貴志の表情はこの上なくイキイキと輝いていた‥
「じゃあ、文サン!!
おにぎり出来たからもってくょ」
「はいょ!頼んだぜ!!」
苗は大皿に乗せたおにぎりを両手で抱えてみんなが待っている場所へ急いだ‥
「あっ、お嬢がッ!!?」
「──…っ…
何度もその手に乗るかぁ!!」
作業場では武が何度もその手に引っかかっていた。
「なんだ、つまんねぇな?せっかく楽しい遊び見つけたってのに‥‥‥ぶふっ」
「──!?
クソッ──…コイツら‥//」
恐面イメージの崩れた武は組員達のかっこうの玩具になっていた‥
‥はぁ、
結構この大皿重いっ
苗はみんながお腹を空かせてると思い早歩きで廊下を進む──
「あっ
みんなぁ!!
ご飯できたぁぁ──ッ…とっとっ…」
廊下からみんなの姿が見え、キラキラと叫びながら言った苗はみんなが見守る真ん前で何かのコードに引っかかり、派手に廊下をスラディングする!!
「あぁっ!──
お嬢がぁ〰っ…」
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