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4章 恋慕
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しおりを挟む晴樹はカウンターにへばったように抱きついて自分のグラスを眺める
‥この俺が好きな娘からの連絡を待ち侘びて、切ない想いするなんてな‥‥‥
晴樹はいつの間にか、苗に電話をかける為の理由を探していた‥
はなっから俺の負け‥
そんなのはわかってた‥
ただ、‥たまには苗から言って欲しい‥
元気?何してる?‥
会いたい‥‥‥
そのくらい、言ってくれてもいいんじゃないか?‥
理由のない電話をかけても苗はすぐ電話を切るからな💧
‥困ったヤツだ💧
手に追えない‥‥‥
でも、大好きなんだよな💧…//…
晴樹は想い人を浮かべ笑みを溢す
「ほら、ハル!
彼女が来たぞ‥‥」
「‥彼女?」
マスターの言葉に晴樹は顔を上げ扉の方に目を向けた‥
「晴樹!
電話入れてたのに出てくれないから‥
貴志に連絡したら、何か大変だったって聞いて‥
腕の傷治った!?ヤクザに撃たれたんだって?」
リエは晴樹を見かけるなりそう喋り続ける‥
‥ヤクザに撃たれたってか、貴志になんだけど💧
‥まぁ、アイツもヤクザだけどな
リエは晴樹のTシャツの袖から見える銃創に目を向け息を飲む‥
・
「別に大した傷じゃない‥」
死のうとした俺を貴志が止める為に出来た傷‥
アイツは俺の恩人でもある‥
たぶん、俺はこの傷を見る度に思い出す‥
苗がこの世にいないと思いこんだ時の辛さを‥
だから、丁度いい。
俺は苗なしでは生きていけない――
それが確信できたんだ‥
それでもやっぱり欲はある
側にいるだけじゃ飽き足らない―――
キスだってしたいし‥
抱きしめたい‥
抱き合いたい‥‥
いっそのこと、また条件付けて毎日キスしたい‥‥//‥
「ねぇ晴樹‥‥」
物思いにふける晴樹にリエが話しかけてきた
「今から家に行く?‥‥//」
リエはまだ晴樹があの時の優しいままだと思い込んでいた‥‥‥
「‥‥傷に響くから――」
そう言ってさりげなく断ると晴樹の携帯が鳴りだした
晴樹は着信音を聴いて慌てて携帯を手にしていた――
着信音で誰だかすぐわかるようにメロディ分けしてある
今かかってる着信は間違いなく苗からだった―――
「も、もしもしッ!!苗!?」
『ぅおっ…兄さん電話出るの早いね』
リエは晴樹の電話の取り方に怪訝な顔をしていた
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